森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

里山は絶滅危惧種の宝庫 ①アサザ

2020年08月01日 | 自然観察日記
越後丘陵公園の里山フィールドミュージアムは私の職場です。その一角、かつて休耕田であった場所を里山の湿地として改造して開園しましたが、当初はヨシ原が多くを占めていました。その後、花修景を意識した都市公園に近い状態に改造されました。その時は、自生する種は花修景を作れるものはほとんどありませんでしたから外部から様々な種が移入されました。いろいろ入れて生き残る種を活用していくというような意識で進められたように思います。そして、見事に適応した種の一つがこのアサザです。このアサザの景観は春のカタクリ大群落と並んで初夏の里山の代表的な花修景になっています。


アサザの花

2020年08月01日 | 自然観察日記
以前取り上げたこともありますが、今回は里山フィールドミュージアムに息づく絶滅危惧種という視点でみていきます。
アサザは長岡にも自生はあったようですが、公園の湿地に繁茂しているのは他県産のものです。アサザの新潟県内の自生地は新潟市の十二潟が有名ですが、植栽されたものを含めて各地でかなり復活してきている水草です。

里山は絶滅危惧種の宝庫 ②トチカガミ

2020年08月01日 | 自然観察日記
アサザ以上に幅を利かせている種がトチカガミです。この種は植栽した意識はなく例えばコウホネやアサザに紛れて移入してきた種のようです。
意識して絶滅危惧種を集めているわけではないのですが、結果的に里山の湿地には様々な絶滅危惧種が繁殖しているようになって県内でも稀にみるビオトープになっているという外部の人の指摘がありましたので整理しているという状態なのです。

トチカガミの花

2020年08月01日 | 自然観察日記
ひところは大繁殖してアサザを被圧するようになり駆除をしたことがあります。その時の量たるや1mもの大山が10数個できるほどでした。公園内には雑草ですが一歩外に出るとほとんど見ることができない種です。
環境省は準絶滅危惧(NT)、新潟県は絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されています。

里山は絶滅危惧種の宝庫 ③ヒツジグサ

2020年08月01日 | 自然観察日記
この種も改造時に植栽されたものです。居心地が良いせいかその後どんどん増えて場所によってはアサザを駆逐するほどになっています。未(ひつじ)の刻に咲くことから砂づけられたことになっていますが、咲き始めの5月下旬は朝から咲いていました。さすがに7月の下旬は14時ころから花が見られるようになります。

ヒツジグサの葉

2020年08月01日 | 自然観察日記
繁茂しているところは葉が重なり合っています。アサザより大きくやや細長く切れ込みは深いように見えます。
環境省は該当なし、 新潟県は絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されています。