森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

里山は絶滅危惧種の宝庫 (13)デンジソウ

2020年08月06日 | 自然観察日記
この種は種を保存していた方から譲り受けて植栽したものです。上手く適応して繁茂し始めています。
環境省は絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定しています。新潟県は野生絶滅(EW)になってしまいました。

デンジソウの葉

2020年08月06日 | 自然観察日記
4葉のクローバに似た葉の形から「田字草」と言われたのでしょう。シダ植物の水草で浮遊する葉と水上葉があります。胞子のうは葉柄の基部から出るようです。

里山は絶滅危惧種の宝庫 (14)サンショウモ

2020年08月06日 | 自然観察日記
開園当初からの確認種で以前から自生しているものです。この種もシダ植物でサンショウモ科の1年草です。
環境省は絶滅危惧Ⅱ類(VU)に、新潟県も絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されています。

里山は絶滅危惧種の宝庫 (15)イチョウウキゴケ

2020年08月06日 | 自然観察日記
シダ植物よりも下等な植物でゼニゴケ植物門ゼニゴケ目ウキゴケ科に属する種です。水田などに普通に見られたものですが今では絶滅危惧種になっています。
環境省は準絶滅危惧(NT)に新潟県も準絶滅危惧(NT)になっています。

里山は絶滅危惧種の宝庫 (16)ミルフラスコモ

2020年08月06日 | 自然観察日記
ゼニゴケ植物門よりさらに下等なシャジクモ植物門という分類があります。このシャジクモ目シャジクモ科に属する種で先日専門の方から見つけ出していただきました。とても珍しい種なのだそうで私はまだ一人で探し出すことができない状態です。
環境省の絶滅危惧Ⅰ類(CR+EN)になっている種です。新潟県はシャジクモ植物門にはまだ踏み込んでいなようです。

ミルフラスコモとシャジクモ

2020年08月06日 | 自然観察日記
両種を並べて比較します。左がミルフラスコモ、右がシャジクモです。この節と節の間の細長いのが1つの細胞です。とても大きな細胞なのです。

今回は水草を集めてみました。この他に絶滅危惧種になっている植物が里山フィールドミュージアムに自生あるいは植栽されています。展示を目的にしていない種もあります。いずれにせよこれらの貴重な種を維持するための環境の整備が難題で人手と予算と知識が不足していていつまで可能なのか気にかかることが山積みです。

里山は絶滅危惧種の宝庫 (18)ミズユキノタ

2020年08月06日 | 自然観察日記
その後新たにミズユキノシタも指定されていたことが分かり載せておきます。
アカバナ科の種で浅い水深の池などに見られますが時に干上がってしまう環境です。多くの水草にと同じで水陸両用の適応能力を身に着けているようです。
環境省は指定なし。新潟県は準絶滅危惧(NT)に指定されています。

里山は絶滅危惧種の宝庫 (19)ミズアオイ

2020年08月06日 | 自然観察日記
数年前に株を頂き一年草ですから種子を採集し発芽させ小川に移植しました。以後自然に発芽して代を重ねていましたが、今年は今まで見られたエリアには発芽して生育する株が見当たらず今回のブログの記事には含まないようにしていました。しかし、別の場所にようやく発芽成長している株を見つけ里山の水辺に住み着いていることが確認されましたから急遽取り上げることにしました。この花は2年前のものです。
環境省は準絶滅危惧(NT)に、新潟県は絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されています。