森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ミヤマキケマン

2021年05月28日 | 自然観察日記
山間にミヤマキケマンがありました。決して多くある種ではないのですが、春の少し奥まった山野を歩くと大体年1~2回ほど出会う花です。幾分湿り気のある沢筋に生育していてめぐり合うと何か良いものをに出会ったような気分になる花ですね。

ミヤマキケマンの花

2021年05月28日 | 自然観察日記
ケシ科の越年草です。同じような形をしたものがいくつかありますが、それぞれの印象が違います。ムラサキケマンは畑の脇の雑草として隣のおばさんのよう、ヤマエンゴサクやオトメエンゴサクは高貴な夫人に出会ったような喜びを得る感じで、ミヤマキケマンは遠くに住むご婦人に久しぶりに出会うようなものでしょうか。少し例えが大袈裟でですね。

ミヤマキケマンの群落

2021年05月28日 | 自然観察日記
数株かたまって生育する姿は見た記憶がありますが、今回はこんなにたくさんの株が集まって一つの群落を構成していました。スギ林の中に作られた道路わきに見られました。こんな群落ができるのはかなり珍しいことだと思います。