長岡近辺ではほとんど見ていないのですが、毒草ではあっても花が綺麗なため掘り取られ持ち去られて消えてしまったのではないかと思います。かつては沢山あったのではないでしょうか。よくニリンソウと一緒になって生えています。
トリカブトの花は烏帽子型の特徴的な花です。花の形の面白さもさることながら、今回は正面から花の中をのぞいてみました。花弁はなくがくがこれに相当します。雌しべは3つあるはずですが識別できませんね。そのほかのものはおしべでかなり沢山あります。先端の白いものは葯で中に花粉を内蔵しています。
「一種」としたのは判別できないためで、私が使える資料がありません。アザミはまだ十分に整理されていない種のようで、図鑑も整っていないと思います。昨年は私の知人が県内を中心に3種もの新種を認められたという新聞報道がなされましたね。それほど、未知の分野が残っているグループではないかと思います。上向きの花、そしてくびれなど凄く特徴的な要因があるのですが、該当する種を特定できません。どなたかご存知ありませんか?私はアザミ類については十分な見識を持っていないののですから、その筋の人に佐渡外海府の種を精査して欲しいと思いました。
棘のある植物をもう一つとりあげます。弾崎の少し南、二つ亀に下る斜面にあったヒロハヘビノボラズです。人が歩くすぐ脇ですからあちこち刈り取られた痕が痛々しい株です。花の時期でもなくひっそりとそこにあるのですが、私にとっては久しぶりの出会いにちょっと興奮です。「ヘビノボラズ」という名前が面白くて印象深い種です。
葉には距歯ガあるので他種との見分けが付きます。「ヘビノボラズ(蛇登らず)」の意味のように鋭い棘が特徴ですね。鋭い棘ですがジャケツイバラよりは優しい感じがしました。花は黄色で6月頃咲きます。実は秋に赤く熟します。
熊の神社の魚つき林、恐ろしく固い棘で覆われた大きな蔓!タブノキにまとわり付いています。その場では「何者?」と未知の出会いに興奮した一瞬です。
ジャケツイバラという悪名高いマメ科のつる植物。新潟県では佐渡にしかない探知系の種です。話ではこの植物が繁茂しているところでは一旦茂みに入ると棘によって身の自由を奪われてしまうとか。ちょっと触っただけでなるほどと思われる鋭く丈夫な棘がいたるところに飛び出ています。バラの棘にさんざん痛めつけられた経験があるのですが、その比ではない気がします。
ジャケツイバラという悪名高いマメ科のつる植物。新潟県では佐渡にしかない探知系の種です。話ではこの植物が繁茂しているところでは一旦茂みに入ると棘によって身の自由を奪われてしまうとか。ちょっと触っただけでなるほどと思われる鋭く丈夫な棘がいたるところに飛び出ています。バラの棘にさんざん痛めつけられた経験があるのですが、その比ではない気がします。
ここでは薄暗い林床からタブノキを伝って上に伸び上がっていて、林冠がどうなっているかは不明ですが、十分日の当たるところまで這い上がっているのではないかと思われます。フジのようなぐるぐる巻いて登るような性質ではなく、一部へばりついて登っているようでした。
実物を見たことはないのですが、花は黄色のなかなかボリュウムのあるもので天狗の鼻のような赤いしべが目立つものです。葉は2回複葉で10対前後の小葉が付く羽片がさらに10個くらい付く構造をしています。ネムノキの葉のような形です。この葉軸にも棘があって、それも鋭いもの。うっかり触れない代物ですね。無造作に触って痛い思いをしました。
今月初め佐渡の天然スギの森を目指しました。県内にいながら佐渡は実に三十数年ぶりで20台後半に行った以来です。意を決して企画したものでした。島に渡りながら、天候の具合で一時は断念しそうな時間もあったのですが紙の庇護で想いを果たせた旅でしたね。
佐渡の山中に入ったのは初めてですから、事前の知識とはかなり違う面があって大変有意義な時間になりました。暫らくは佐渡の自然を紹介することになります。
佐渡の山中に入ったのは初めてですから、事前の知識とはかなり違う面があって大変有意義な時間になりました。暫らくは佐渡の自然を紹介することになります。
観光目的に整備された天然スギの散策路はおよそ2kmくらいで歩くだけなら40分もあれば十分な平坦なコースです。ところどころに大木や奇木があって名前をつけらレテいます。今回はこのコースを散策しました。
名前を付けられたスギが重要なのではなくて、佐渡外海府の峰には実に天然のスギが多いことが重要で、私にとっては意外であり驚きでした。一見植林したのではないかと思わせるような箇所も遠目にはあってかなりの個体数があります。知人の話では高く売れそうな自然木を伐採し運び出してあるのだそうで、材にならないような奇木が残されているのだそうです。そういえば同じような話が屋久島の屋久杉にもあって、名前が付けられ大切にされているものは全て「価値のない」ものだったのだそうです。
名前を付けられたスギが重要なのではなくて、佐渡外海府の峰には実に天然のスギが多いことが重要で、私にとっては意外であり驚きでした。一見植林したのではないかと思わせるような箇所も遠目にはあってかなりの個体数があります。知人の話では高く売れそうな自然木を伐採し運び出してあるのだそうで、材にならないような奇木が残されているのだそうです。そういえば同じような話が屋久島の屋久杉にもあって、名前が付けられ大切にされているものは全て「価値のない」ものだったのだそうです。
石なの天然スギを見る前日海岸線の植物を観察しました。そのうちの一つが北小浦の熊の神社の魚付き林。タブの巨木で覆われた一帯は見事な林を形成しています。海面までせり出している景観は県内ではほとんど見られないもので貴重なものです。
しかし、熊の神社の手入れはほとんどされていないようで、森には竹が侵入してきていてかなり心配な状態です。大きくない森なのにその中心を道路が突っ切っていて、この森の価値を知らない人々の仕業かと残念に思いました。道路を作る時点でもう少しこの森の価値に気づく人がいて、迂回させて作っていればと思うばかりです。
しかし、熊の神社の手入れはほとんどされていないようで、森には竹が侵入してきていてかなり心配な状態です。大きくない森なのにその中心を道路が突っ切っていて、この森の価値を知らない人々の仕業かと残念に思いました。道路を作る時点でもう少しこの森の価値に気づく人がいて、迂回させて作っていればと思うばかりです。
昨年7月新潟福島豪雨でズタズタにされた福島県との県境山脈。私の活動している中心的なエリアです。国道252号がようやく開通したという話を聞いて、その中の一つ浅草岳山麓の様子を見に行きました。
今回は登山道でなく沢歩きをしながら「テリトリー」のチェックです。禁猟前の季節ですから沢釣りも試みてみました。とても暑い日、荒れた沢ですから釣果は期待していません。入渓して最初に思ったことは以前の沢の様子とまるで異なりコケなどが付いていない大きな石が見上げるくらいに延々と続いていて、「変わったなぁ!」という感想です。
幸い、川原は広い場所ではないので斜面にへばり付いている植生はほとんど痛んでいないのが漉きでした。
今回は登山道でなく沢歩きをしながら「テリトリー」のチェックです。禁猟前の季節ですから沢釣りも試みてみました。とても暑い日、荒れた沢ですから釣果は期待していません。入渓して最初に思ったことは以前の沢の様子とまるで異なりコケなどが付いていない大きな石が見上げるくらいに延々と続いていて、「変わったなぁ!」という感想です。
幸い、川原は広い場所ではないので斜面にへばり付いている植生はほとんど痛んでいないのが漉きでした。
あまり植生が痛んでいないとはいうもののがけ崩れで押し出された木々の残骸はあちこちにあって、ご覧のような惨状です。樹種はブナ、トチ、サワグルミなどです。この場所の上部では数十mもの幅で崖が崩れています。