森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

チョウジソウの花

2020年06月27日 | 自然観察日記
チョウジソウはキョウチクトウ科の多年草草本です。キョウチクトウ科の種は日本では少なく珍しいものです。かつては日本全国のやや湿った草原に見られたそうですが今は激減しています。うす紫色の花が初夏の風情にあってすがすがしい感じがします。

チョウジソウの葉

2020年06月27日 | 自然観察日記
葉は細長い披針形で互生します。有毒植物だそうで全草にアルカロイドを含むとか。後日談があって果実の頃の写真をと再び出向いたところすでに無く見事に刈り払われていました。頻繁に刈り払う場所でもないと思っていましたが、今年はこの場所を何かに利用とする計画でもあるのでしょうか。絶滅危惧種でもありますから何とか保護することを考えなければンりません。

アズマシロカネソウ

2020年06月26日 | 自然観察日記
花の季節を過ぎて果実の季節のアズマシロカネソウです。八石山の不動滝で観たものですが、花の頃は注目を浴びるのでしょうがひっそりと他の草本類と混在しながら果実を実らせていました。

アズマシロカネソウの葉

2020年06月26日 | 自然観察日記
アズマシロカネソウはシロカネソウの日本海側に分布する種として位置づけられます。水が滴るような場所が大好きで濡れた岩場などではよく見かけます。葉は複葉ですが、小葉の形や大きさが不思議な形をしています。

オオニワトコ

2020年06月25日 | 自然観察日記
ニワトコの日本海側の種をオオニワトコと呼びます。ニワトコに比べ丈は低く、しかし葉が大きい種とされます。里山の少し湿った場所に普通に見られます。

ホクリクムヨウラン

2020年06月24日 | 自然観察日記
先日ムヨウランを取り上げましたが、長岡の三島の知人がホクリクムヨウランの話をしてくれました。家の近くのムヨウランと何がどう違うのか?大いに興味を抱いて教えていただいた自生地に手書きの地図を頼りに行きました。道に迷いながらも森の様子を観ながら検討をつけて見事発見しました。かなり広がりがあるようですが、20m四方にはおよそ40株から50株はありそうななかなかの個体群です。

ホクリクムヨウランの花

2020年06月24日 | 自然観察日記
花はやや紫色をした花であまり開ききらない花という話でしたが確かにこの写真の花の開き方くらいが最大のようです。しかし、ムヨウランの方も極端に差はないようです。花の色が異なるというのが最も明確な差のようです。

追記 ホクリクムヨウランについて

2020年06月24日 | 自然観察日記
その後、知人に話をしていくつかの情報を得ました。
①新潟に自生しているのはすべてホクリクムヨウランと考えられること
②花の色は変異幅があり、黄色から濃紫色までさまざまであること
③両種の差を認めずムヨウランにひとくくりにする専門家がいること
 (花を調べた人がいて区別した方が良いとする考えを持つ人もいました)

 私の知人は両種を分ける派の人ですから、
 従って、21日に載せたムヨウランはホクリクムヨウランである可能性が高いと考えるようになっています。

ここまで専門的になってくると私には消化できません。外部形質の観察だけではどうしても限界があるようです。
DNAの分析をしてようやく結論が出てくる世界です。

シュンラン

2020年06月23日 | 自然観察日記
果実をつけたシュンランに出会いました。シュンランは比較的里山に多く自生していて花を楽しむ機会が多いのですが、果実をつける個体は稀です。