山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

6月の尾上ガーデン 薬草トウキの花を見る

2012-06-18 22:18:09 | 植物
 6月の尾上ガーデンも見所はいまだ衰えていない。 

 トウキ(セリ科・当帰)の根は、婦人病、とくに産後の回復に良いとされる。
 セロリに似た味がする葉は、しもやけ・ヒビに効くそうだ。
 江戸時代は藩の特産品・製薬材料として収入に貢献したらしい。
 花を初めて見た。

       
 庭でよく見かける「キンシバイ」(オトギリソウ科)。
 雄しべが金の糸、花弁が梅の花に見立てた。

            
 ハギの仲間は同定が難しいが、これもいろいろ解釈がある。
 しかし、ここではシンプルに、白い萩の「シラハギ」(マメ科・白萩)といこう。

                  
 標高が高い所で見かける「ウツボグサ」(シソ科)。
 花後の枯れた花穂が、矢の収納武具の靫(ウツボ)に似ていることでついた名前だ。

                           
 花穂が小さく見えるが花弁がない。
 昆虫を引き寄せるには目立つものが必要だ。
 そこで考えた戦略が葉を白く化粧することだったのだ。

 尾上ガーデンはいまアジサイがいちばん目につく。
 さすが、6月にふさわしい。
 天空の里、春野町にこうした山野草の庭が存在することが奇跡的だ。

わが家の庭の隣でしきりにシカが鳴く。
 ということはヤマビルも増えるということだ。
 万葉人のシカへの情念はこの過疎地では害獣となる。 
   
コメント
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