山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

雑草の森に咲く秋の花

2015-10-02 21:10:16 | 植物
 雨が降らないときは草刈機が始動する。
 この前やったところがもう雑草の森となっている。
 しかしよく見ると、雑草も選手交代しているのだった。
 「ヤブマメ」の小さな花があちこちで目立つようになった。
 花としては魅力的だったが、小さなカエデにからんで枯らしてしまうこともあった。

                       
 猛威を放っているのは、「ノハラアザミ」の雄姿があちこちで背丈ほどに伸びている。
 当たると棘が痛いので、手ではもう駆除できない。
 根元からカマで伐るしかない。
 夏に咲くノアザミより花は小さいが、昆虫の絶好の食堂になっている。

     
 畑の間の小路には、今年は特に「ヒメクグ」が芝生のように蔓延している。
 「クグ」とはカヤツリグサの古語だそうだ。
 金平糖のような実が一斉にできているのが壮観だが、踏んでいかないと目的地に着かない。

                            
 ノハラアザミと並んで図体がデカくなる「シシウド」の花が花火のようだ。
 キアゲハの幼虫がその葉を食べていたっけ。
 ヤマウドは美味だが、シシウドは食用には向かない。
 イノシシは食べるというが今まで食べられたことがない。

 かように、雑草の世界は多様だが、過疎に住む人間は少なくなるばかり。
 「NNNドキュメント」という深夜TVが先日、能登の9分の8の町が消滅するというドキュメンタリーをやっていた。
 今までの集落が丸ごとなくなってしまうような事態は豊かさといえるのだろうか。
 それは経済が成長すれば解消するというのだろうか。
 人間が雑草の世界に生き抜く知恵を教えてもらう時代が来たのではないか。
コメント
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