山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

山を隠した早朝の靄

2019-04-13 20:34:44 | 風景
 朝早く、和宮様が「外が真っ白で見えないぞよ」と大声でのたもう。雪でもあるまいに、とあわてて外に出る。たしかに、いつもくっきり見える山並みが全く見えなかった。


 
 畑の方を見てもいつもの山が消えている。このところ、陽射しは春の暖かさはあるものの風はまだ冷たい。花も咲いていいものかどうか戸惑いが垣間見えるこの頃だ。


                  
 昨夜から茶畑の防霜ファンがうなっていた。この電気代はけっこう痛手なのだ。しかし、霜で茶葉がやられてしまうのを防止すれば安心だ。ひと晩で茶葉が全滅になってしまう。つい最近サヤエンドウが一晩で10株ほどダメになってしまったばかりだ。

  
 靄は霧と同じ現象で視界距離が違うだけ。日光が茶葉に当たると渋み成分の「カテキン」が多くなるが、霧のカーテンで紫外線を遮ると旨み・甘み成分の「テアニン」が多くなるという。昼夜の寒暖差があると、昼間の糖質が夜には消費されずに植物内にとどまる。それで旨みが増していく。山や川の霧が豊富な山間部のお茶が旨い理由はそこにある。靄や霧は歓迎すべき現象なんだなー。
コメント
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