山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

春は黄色から

2019-04-27 21:25:41 | 風景
 春の若葉色を感じながら国道を走るのが小気味いい。窓を開ければ林縁からのフィトンチッドとさわやかさが車内に流れてくる。春の黄緑色と常緑樹の深緑との取り合わせを目撃するのは今しかない。そんなとき、ヤマブキの花のまっ黄色のシンプルさがいっそう際立つのだ。

                   
 ふだんの黄色は控えめだが、闇夜や深緑の山里にはヤマブキの存在は群を抜く。もちろん、今の季節には杉や檜に絡むヤマフジも見事な光景だが、ヤマブキの鮮やかさにはかなわない。


                   
 わが家の庭には八重のヤマブキがある。一重のヤマブキは種はできるが八重はできないという違いはある。名前の由来は、垂れた枝が風になびく姿から「山振(ヤマブリ)」と言われてきたがそれがなまって「山吹」となったという説が有力。


                   
 「山吹色」は、オレンジと黄色の中間色だという。小判の色だ。だから、花ことばに「金運」が加えられた。八重山吹の上品にして重厚なたたずまいが人気で庭木に採用されることも多いようだ。タンポポ・キブシ・ダンコウバイ・フクジュソウなど早春は黄色から始まるのをずいぶん前に発見。それから、紫・白色へと移行していく傾向がある。
コメント
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