ずいぶん前に植え付けたカエデの木の先端に鳥の巣を発見。大きさは12cmほどに見える。しばらく様子を見ていたがどうも空家らしい。脚立を持っていって上からのぞいてみることにする。
なんとか上からみることができた。やはり、巣は使われていない気がするが古いものではない。これだけの枝をよくぞ集めたものだと感心する。しかも、巣が落ちないように工夫もしている。枝をきれいに曲げているのも素晴らしい。
巣の素材を見ると、枝ばかりでなく樹の皮も利用しているのがわかる。樹の皮のほうが可塑性があるからだろうか。せっかく樹の上のほうに行ったので鋸で剪定をする。本当は巣ごと伐りたいのだが残すことにする。樹形がどんどん真っ直ぐに伸びているので、自然樹形を保ちつつやや丸くなるように大まかに伐っていく。これは鳥にとっては大いに迷惑なことだったかもしれない。
数日後、枝らしきものを咥えたモズが電線に止まっていた。ひょっとすると、例の巣の家主だったかもしれない。周囲の安全を確認してから飛び去ったが、その枝が例の巣に追加されたかどうかは確認できなかった。最近はウグイスが鳴き声の練習に余念がない。コジュケイは相変わらずうるさい声を立てている。「恋の季節」の到来にソワソワしているのかもしれない。人間は畝づくりに追い立てられて余裕がない。