山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

国道の曲がり角を目視

2021-03-26 21:40:13 | できごと・事件

 近所にある国道の曲がり角は、以前からツーリングのオートバイが事故を起こしたり、清掃車などの大型車が駐車していると見通しが悪く危うく事故になりそうな、危険個所だった。そうした近隣からの要望を受けて行政が動き出し森林組合が周りを伐採してくれた。

  

 その周りを仔細にみてみると、かなり危険な場所で伐採をしていたことがわかる。こうした崖のような所はどのようにして伐ったのかがわからない。チェンソーで伐ったのは間違いないとしても、いのち綱を使ったのか、重機を駆使したのか、プロとはいえかなり危険な作業だったことは言うまでもない。

      

 作業をしていたのは若い森林組合のスタッフだったことはわかっていた。それに、伐採した木材や枝なども現場に残すことなくきれいに処分していたのも素晴らしい。河原に降りるのもかなり難しい。

           

 杉一本を残して曲がり角すべての樹木を皆伐しているのも大胆だ。地元の要望をかなり受け止めていただいたのがわかる。しかし、工事の概要を当事者へ周知していなかったので結果だけしかわからなかったのも事実だ。いずれにしても、山奥から都会へ通勤する者にとっては必ずここを通過するわけだから悲願は達成されたことになる。この角地にバス停があったり、集落のゴミ収集場所になっていたのも、今にしてみればミスマッチだったことがわかる。時と共に人間も高齢化するが、樹木群もじわじわと背が伸びていく。

   

 中山間地は手入れしたい場所はいくらでもある。手入れして眺望が良くなっていく場所も少なくない。そう言えば、世界最大の資産運用会社の「ブラックロック」(運用資産総額896兆円/2019)が、化石燃料投資を引き揚げ、自然エネルギーをはじめとした社会的課題へ取り組む企業に投資すると発表。スガ君も突然「脱炭素革命」を言い出した背景もこの辺にもあるが、欧米の動きに乗り遅れないようにするといういつもの発想だ。

 農林業を破壊し、地方を疲弊させ、人間を疲弊させ、若者の生きがいを示せないようでは、この発想はとってつけたものとしか思えない。せめて、この「曲がり角」のようにより明確な方針と行動を示してほしいものだ。

         

コメント
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