2月の末から3月に入って、畑から収穫した「野良坊菜」が味噌汁や和え物に出てくるようになった。和宮様待望の葉物野菜だ。菜花の中では「ノラボウ菜」が一番うまいと太鼓判を押すほどだ。しかしなかなか流通していないのが痛しかゆしなのだ。
こぼれ種から芽が出ていたのを昨年に移植していた「ノラボウ菜」が食べごろになってきた矢先、食べられた形跡があった。なんとか手を打たねばと思っていたが、雨が激しくなってきたのでそのままにしていたら、昨日しっかりお代りをしていた。これでは再生できるのだろうか。
同じ株とは思えないほどの変わりようだった。和宮様は落胆と怒りのせいなのかついに寝込んでしまった。これはなんとかしなくちゃと、昨年から放任状態の畝の再生を手掛ける。ついでに、昨年収穫しておいたアンデスレッド系の赤い「タワラヨーデル」というジャガイモを植え付ける。当局はさっそく犯人は害獣であると断定し、証拠を固めている。
そこに防御用としてトンネル支柱をしつつ、そのまわりは現在抜根中の茶の木を置いて害獣とのソーシャルディスタンスをとる。これは防風や春一番にも効果はある。茶葉は肥料にもなっていく。見たくれは残念ながら悪いがそれを見る人はいない。それが過疎のいいところだ?
作業をやりながらも、周りでは春の準備でウグイスやヒヨドリが忙しそうにしている。それに上空ではトンビが気持ちよさそうに歌いながら旋回している。