明日は大雨だとの予報があったので、急遽本日の共同作業・集落の「水源地までの道路を整備する」ことになった。こちらの水源を利用している二つの集落から10人が参集する。ほぼ90%の参加率だ。水源の現地はもちろん山の奥のほうにあるので、軽トラックにチェンソー・ジョレン・ツルハシ等を乗せて同乗する。月1回当番が水源へ行き状況の確認やゴミ掃除をすることになっているが、そこへ至る道は小さな崩土があったり枯木・枯葉も散乱している。
今回はそれらの土砂を除去するのが目的だ。まずは借りてきたユンボで崩土した土砂や丸太を取り除いていき、ジョレンなどで道をさらにきれいにしていく。落ち葉が溜まっているとこれからの季節には、ヤマビルが半端ではない。女性二人も男性が顔負けするほど活躍している。道に1mくらい崩土した塊を処理するにはやっぱりユンボの力が大きい。長い丸太はチェンソーで処理していく。
水源直前への道は消滅している状態だったので、ジョレンやツルハシで道を開削する。土砂が川に落ちないよう慎重に掘っていく。ここはさすがにユンボははいれない。滑落すると急峻な崖を落下してしまうので慎重に作業を進める。
水源上流の川はいつもより水量が豊富だった。先だって雨が降ったわりには水が澄んでいる。さすがいのちの水だ。東京のように他県からの水源を求めているが、過疎地のほうが自立している。
水源施設のある周りのゴミを除去をする。台風や大雨で翻弄される可能性もある周辺だが今のところ無事だった。沢には丸太が散乱していたが水源は自然災害の脅威にいつもさらされている。
集落には「水道組合」があり、そこがこうした水源地や道を管理している。毎月一律1000円の水道料金を払っているが、使用量は問わないのが魅力的だ。ただし、当番は各家庭の毎月使用量をチェックして記録しているが、それは基本的には漏水対策でもある。こうして、住民管理の水道が成り立っているわけだ。もちろん、水質の管理は業者の力を借りている。