わが家から車で20分ほどの所に川沿いの桜並木が開花している。終日の雨にもかかわらず、きょうで7分咲くらいだろうか。距離にして目黒川沿いの桜に迫っている。しかし今まで10年近くここに来ているが、花見をしている人は見たことがない。見てくれる人間がいないのは桜並木が可哀想にもなる。過疎地にはこうした穴場がいくらでもある。
その意味でも、観光業界もこれから発想を変えなくちゃ。うわべだけの利益ではなく心を豊かに満たしていく中身、そこに人々のさりげない暮らしと思いを発掘するような観光のあり方を提起するくらいのことを考えなくちゃと常々思う。底の浅い観光業は飽きられる。
そこで提案だが、上野公園や目黒川からここ過疎地までの直行バス便が出ないだろうか。そうすれば、三密の心配もいらないし、地元も久しぶりの来訪者を歓迎することだろう。多少騒いでも、酔っぱらっても振り向く人もいないしと、都内の花見騒動から妄想が膨らむ。