数十年ぶりに東京の下町に行く。
乗り換えの駅「錦糸町」を降りてみたら、「スカイツリー」が見えた。
現場前から距離があったせいか、スカイツリーを見たり、写真を撮っている人は一人もいない。
スカイツリーに興味があったわけではないが、滅多に来れないので恥を捨ててカメラを向ける。
地上160階、634mのタワーは世界一の高さをめざしていたが、ドバイの「ハリファタワー」が828mのため、世界第2位となる。
タワーに少し近づいてみたが、なにせ途中下車だったし時間もないのでアタックは断念する。
2012年に完成というからもう5年前になる。
日本の多くの駅前の商店街をはじめとする都市の景観は乱雑きわまりない。
都市計画や景観の思想デザインが欠落している。
その意味では、スカイツリーが見える都会として整備している努力の跡が確認できた。
強烈な動機がないと東京の景観を変えていくのは難しいが、文化と歴史を育てる視座を貫徹する覚悟が行政や地元にほしいものだ。