山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

イノシシの次はシカ・タヌキか

2020-08-11 22:03:02 | できごと・事件

 ここ数日イノシシの気配がパタッとなくなった。わが畑は制覇したと他へ移動したのだろうか、それとも、わなにかかったのだろうか。それ自体はありがたいが、イノシシ後遺症の手当てで日々追われている。そんなとき、キュウリやカボチャの葉が次々食べられているのがわかった。また、繁茂しているカラムシ群落も一定の高さで食べられていた。

  

 それらの近くでは、糞が落ちていた。どうやら犯人はシカではないかとぐーたら当局は言う。「暑さで熱中症にやられそうだよ」と頭や首を冷やしながらつぶやく。葉物野菜が芽を出したらてきめん食べられてしまう。

              

 しかも、最近茶畑周辺から動物の臭いが漂ってくる。姿はまだ見えないがこれは間違いなくタヌキの暗躍だ。さらに、タヌキの細い糞も目立つ場所に脱糞して、どうどうとなわばりを主張している。イノシシの次は、シカとタヌキの出番なのだろうか。種まきが遅れているのできょう、キャベツ・白菜・ブロッコリーの小さな苗を買ってきたばかりなので心配になる。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コバエ大発生

2020-08-10 22:19:40 | 特産品・モノ

 梅雨が居座っていたとき、どういうわけか突然コバエが増えていった。野菜の一部をゴミ箱に捨てたせいもあるが、発生源のおおもとは漬物樽だった。漬物に直接触れてはいないが、漬物樽を覆っていたポリ袋に群がっていたのだった。きっと、漬物を取り出したときその一部の味噌等がポリ袋に付着していたのかもしれない。それだけならいいのだが、流しの三角コーナーにも数十匹群がっていることもあった。

 あわてて、フマキラーの「コバエ激取れ」を購入して設置してみる。

           

 設置して間もなくあっという間に、コバエが少なくなった。おそらくコバエは数百匹はいたと思うがこれをセットしたら翌日にはコバエに気がつかないほどになった。「激取れ」なんて大げさなキャッチコピーが多いなかで、これは見事だった。台所では殺虫剤が使えないので困っていたところだった。コバエという昆虫はいないそうだが、いくつかの種類がいたように思う。

  

 それでも、ショウジョウバエが多かったことは確かだ。500個の卵を産むというから、知らぬ間に繁殖してしまう厄介者だった。フマキラーの「激取れ」のおかげで安心して調理も食事もできるようになった。イノシシにもこのくらい効き目がある「激取れ」が欲しいね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今度はサツマイモ防衛だ

2020-08-09 22:23:49 | 農作業・野菜

 害獣からのトウモロコシ防衛の成功に気をよくして、次は本命のサツマイモ防衛だと、ぐーたら当局は珍しくやる気を見せた。「やればできるじゃない」と言うと、まんざらでもない顔を見せておだてに乗る。どこからか太目の支柱を探してきて低めのトンネルを作る。

              

 隣の畝はすでにイノシシの運動場になっているので細心の注意はいらない。イノシシが本気で壊そうとすれば簡単に崩壊しそうなものだが、当局はなるべく予算を使わないよう古い資材をかき集めてきたようだ。どうやら、予算ゼロでやったらしい。安倍くんのマスク散財に比べればましではあるけれど。二重のシートに覆われているので、採光には問題ありかも知れない。しかし例年、完膚なきまで食べつくされているので当局に任せるしかない。

  

 さらに、この畝の周りに「木タール」剤を撒いたので、臭いだけでも一週間くらいは効果はあるはずだ。畑のあちこちにクレーターが残されている。初めて来た人にはこれらの光景は異様に見えることだろう。しかしそれは、コロナ禍と根っ子は似ているのかも知れない。

 つまり、人間の都合が自然界への介入を強めてしまった結果、害獣もコロナも居場所を奪われてしまったということだ。「ウィズコロナ」という言葉が最近使われ始めたが、「ウィズイノシシ」とするには、里山の豊かさを復活させなければならない。宮崎県綾町のように照葉樹林の森を保持し、有機農業の町を形成しなければ、と海馬は突然かけめぐる。個人でできることは限られるが、最近は野菜畑ではなく樹を植える機会を増やそうとしているけどね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ホオズキも一段落

2020-08-08 22:17:30 | 出会い・近隣

 近所ではほおずき栽培が盛んで、栽培面積が増えてきている。茶畑をホオズキや香花(シキミ)栽培に変更する農家も少なくない。オイラの子ども時代では女の子が口のなかにホウズキを入れて鳴らしている風物詩が思い出されるが、それほどに身近な植物だった。今では農薬だらけで口に含むのは危険になってしまった。

    

 田んぼでもほおずき栽培が一目でわかるほど熟してきた。ホオズキはナス科なので連作障害がある。そのため毎年植える場所をずらしている。毎年炎天下で収穫するので過酷な作業だ。か弱いオイラもお手伝いに張り切って参画したが一発で熱中症になってしまい、以来戦力外登録?となってしまった。

                

 収穫は短期決戦で、8月2日がピークのようだった。ほおずき農家はいずれも5人以上の労働力で朝から夜まで動き通しだ。栽培には一株毎に支柱に誘引作業があり、また発色促進剤「エスエル」などの薬品や農薬を噴霧したり、とっても手がかかる。だから単価が高い理由も納得する。市場では2本セットで3000円前後で販売されている。

   

 あっという間に、畑から「鬼火」の火が消えていった。あれほどに見事なほおずきの「火」が出荷された。それほどに需要があるということなのだろう。60万人も殺到するという浅草寺の「ほおずき市」はコロナ禍のために中止したようだ。ちなみに、浜松市はほおずき生産の有数の産地だという。

 オイラはそんな近隣の収穫作業を見ながら国道の法面の雑草をひとりボランティアで駆除している。どうもオイラは金にならないことに忙しい人生らしい。

  

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

堅牢なトウモロコシハウスは勝利したが!?

2020-08-07 22:00:17 | 農作業・野菜

 ここ数年、トウモロコシ栽培はすべて失敗している。その原因の多くは、アナグマらによる害獣にそのほとんどを食べられてしまったからだ。ちょっとした隙間があれば、ほぼその脆弱さは見抜かれ、きれいに倒され食べられてきた。そこで今回は、ネットの下や横から侵入しないよう重しに力を入れるとともに、天井もつけてみる。

    

 すると効果は抜群、侵入しようとした跡はあったものの害獣には侵入を許さなかった。檻の中でトウモロコシを栽培したようなものだ。だから、収穫するのも手がかかってしまう。しかし、問題はそれだけでは済まなかった。長雨によって、腐ってしまったものが続出し、また、受粉も不十分だったようでまばらな実になってしまったものもある。

                 

 焦って早めに収穫したものもあり、今回の最大の敵は梅雨の長雨であった。負け惜しみを言えば、自分で育てたものを味や形はともかく口に入れたことを成果としよう。さらに、負け続きの害獣を防御したのも小さな自信にもなった。ネットはいただいた廃品だが、すべてありあわせの材料でハウスを、いや山城?を作ったのが納得。この勢いで、サツマイモ畑の防御を着手しつつあるよ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

やってきた甲虫三体

2020-08-06 21:48:40 | 生き物

 このところ多くなった夜の訪問者はテロリストではなく甲虫だった。それもクワガタだ。といっても、小型だったので、コクワガタ♀と思っていた。念のため図鑑で確認してみたが、同じようなクワガタが多いのに困惑する。コクワガタだと前脚が直線型で、「ヒラタクワガタ」のそれは曲線型だという。

             

 ひっくり返るとなかなか元に戻れないのがおかしい。夜の訪問者は体が大きすぎるのかオスのクワガタは来ない。今まで何回か小型クワガタが来ていたが、コクワガタかヒラタクワガタか確認のしようがないが、これからは多少は同定できそうだ。昆虫少年かマニアじゃないと同定は難しい。今回は「ヒラタクワガタ」のようだった。

                     

 先月にやってきたのは、「ノコギリカミキリ」のようだ。鋸状の触覚から名前がついたが、これは鋸としては使えないものだろうな。松などの針葉樹や枯木を食害する。やってきたときはゴキブリが来たかと思ってしまったほどだ。

              

 足が長いので木の周りを歩き回るらしいということで、キマワリ(木廻、ゴミムシダマシ科)の名がつく甲虫もやってきた。数十年前にキャンプを小学生らと一緒に行ったことがある。そこで、クワガタやカブトムシを捕まえに早朝森に出かける。何人かはそれらを捕獲できたが、ある女の子が捕獲できなかったので代わりにキマワリをあげたが残念ながら泣きじゃくって困ったことを想い出した。家庭に問題を抱えていた小学生だったのでキャンプに来てくれただけでも大いに感動したものだったのに。

 キマワリはそれほどに人気のない甲虫だ。ゴミムシに似ているからだろうか。朽ち木を分解してくれるという意味では森のお掃除屋さんという地味な職人なのだろう。だから、本屋にはクワガタ・カブトムシの本はいくらでもあるが、キマワリ関係の本は皆無と言っていい。   

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「どんな人と出会うかはその人の命の器次第なのだ」

2020-08-05 21:31:47 | 読書

「泥の河」「蛍川」「錦繍」など傑作が続いていた作家、宮本輝『命の器』(講談社文庫、2005.10)を読み終える。いろいろなところで掲載した自伝的エッセイ集。そのため、重複する内容がたびたびあるのが不満でもあり、エッセイというより、コラム集というのが近い。

             

 小栗康平監督のデビュー作ともなった映画「泥の河」で、その抒情がオイラの子ども時代とダブってしまっていたく感動したものだ。そこから原作も読んでみた次第だ。

 さて、タイトルの「命の器」という言葉に惹かれて本書を読み始めたが、エンジンを強くふかしながら懸命に絞り出した言の葉が感じられる。しかし、エッセイとしてのおさまりは残念ながら期待通りではなかった。

             

 ただし、「<出会い>とは、決して偶然ではないのだ」、それは「人間世界に存在する数ある法則の中の一つ」であると気づいたという。つまり、「どんな人と出会うかは、その人の命の器次第なのだ」というのは確かに首肯できる法則に違いない。

                          

 『錦繍』を書きあげた動機を最後に触れている。「紅葉は、私にとってはもはや植物の葉の単なる変色ではない。自分の命が、絶え間なく刻々と色変わりしながら噴きあげている錦の炎である。…それは私である。それは生命である。汚濁、野望、虚無、愛、憎悪、善意、悪意、そして限りなく清浄なものも隠し持つ、混沌とした私たちの生命である。どの時期、どの地、どの境遇を問わず、人々はみな錦繍の日々を生きている。」というくだりを最終エッセイにしている着地点はさすが芥川賞作家である。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

挑発!?調教!?

2020-08-04 22:05:27 | できごと・事件

 深夜の裏山から「へんな音がしたのじゃ」と、和宮様が強力ライトを持ってきた。先日、裏山と住居の境にある石垣周辺をイノシシに掘られたからだ。ライトを裏山に照らしてみると、びくっとした表情のイノシシが立ち止まった。そして、「しょうがねーなー」という空気を残してゆっくり去っていった。大きさは1m以上はある豚のような立派なイノシシだった。現場は前回より大きくなった穴が残されていた。寝室から4~5mしか離れていない。もっと違う所を掘ってもいいのに、挑発としか思えない行為だ。

  

 最近も裏のインゲンの畝もほぼ壊滅情況。根っこの周辺を掘り出しておそらくミミズを探し出しているらしい。その隣のコンニャク畑は完全にやられてしまいイノシシのディズニーランドとなった。今ではとりあえず耕作放置状態だ。かじりだされたコンニャクの苗を集めるのが日課ともなった。

                   

 被害は畑のあちこちに穴が掘られ、先月植えて間もないアジサイの苗も倒されている。まるで、先日の九州の水害被害でお手上げの状況と似ている。秋野菜の種を撒きたいところだが、種を撒く状況ではない現実がある。電柵で囲むか、ビニールハウスを作るか、頑丈な囲いを作るか思案の日々だ。負けてばかりの毎日だったが、そろそろ攻勢に立ち上がるときだ。

     

 そんなとき、枝豆を収穫した畝をそのまま放置しておいた。それは狙いがあるのだった。つまり、イノシシに荒耕をやらせるという魂胆だ。それがなんと大成功だった。きれいに耕してくれたのだ。もちろん、ミミズの数は減っているとは思うが、あとは肥料を入れて、黒マルチをすれば出来上がりだ。何と他の放置している畝もイノシシはあまりやってこない。ミミズを食べつくしたからに違いない。こうやって、イノシシを調教していけばいいように思う。しかし、敵も学習能力があるから同じやり方では見破れてしまうが、攻防はいよいよ心理戦へと向かう。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

イワタバコと人麻呂恋歌

2020-08-03 22:18:05 | 植物

 ときどき通る国道の擁壁にイワタバコの花が咲いていた。ずいぶん前に数メートルの群落を発見したが、今では10m近くの群落に成長している。日陰の部分が長くはないので大群落にはならないだろうが、いつもどおり目立たないでいてほしいとせつに願う。山野草としての人気も強いが、山菜や薬草としても活用されているので盗掘が心配だ。

                

 擁壁の網のなかで根をおろしているので盗掘は何とか避けられてはいる。それ以上に、車を運転していると気がつかないまま通過しているのが幸いしているのかもしれない。それにしても、つややかな花だ。

 柿本人麻呂が「山ヂサの白露しげみうららぶる心も深くあが恋止まず」と人麻呂歌集に詠んでいる。「山ヂサ」とはイワタバコのことらしい。

            

 人麻呂が烈しい恋歌を謳うほどにこの濡れて重くなったイワタバコの魅力は尽きないということでもあるだろう。下垂している花の重みは慎ましさを表現しているが、鑑賞する側からは垂れた花を下からのぞくしかない。また、紫色は万葉の時代を彷彿とさせるものがある。不比等に刑死させられたとする説もあるほどに人麻呂の死は非業の最後だったらしい。その彼が情熱込めてイワタバコを謳った在りし日が貴重だったということでもあるねー。    

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

やっと法面を草刈りしたが

2020-08-02 21:41:14 | 出会い・近隣

 2回雨で延期された国道法面の草刈りは、やっときょう集落の精鋭?5人で行う。しかし、蒸し暑い暑さはTシャツをぐっしょり濡れさすほどで、熱中症が心配だ。1時間ごとに休憩を確保するがみんなの疲労度は高くなる。「あと5年もすれば、こんな作業をやれる人はいなくなるぞ」と言って自虐的に笑いあう。

    

 昨日は「レンギョウ」を覆っているクズを「ひとりボランティア」で除去する。けっこう絡まっているのでレンギョウの整枝をしながら行うので、結果的にはそれだけで2日間かかっている。クズの葉のお茶が旨いそうだがとてもそんなことをやる余裕もない。

    

 太くなった古い枝は根元をから鋸で伐る。生命力のあるレンギョウはそれでもこの強剪定でも再来年には立ち直れるはずだ。最後にトリマーを使ってざっと整枝するが切り口がどうしても雑になるのが気になる。今年は一部の枝が元気がなかったが原因がわからない。枝が混みあっているのではないかと思われたが。それでも、肥沃ではないガレ場のような所で黄色い花を咲いてくれるのはありがたい。

     

 下の田んぼの新緑の稲を借景として、「コオニユリ」らしきユリが雑草に混じって咲いていた。これもちょっとした風景だが、作業する者には楽しむ余裕がないようだった。お昼過ぎに強い夕立が叩きつけてきた。作業はお昼には終わっていたのでホッとしたが、むしろ土砂崩れが心配となった。そんなとき、この雨をぬって「山猿さん」が夕方遊びに来てくれた。癌の摘出手術を何か所もしたにもかかわらず元気な姿を見せてくれたのが嬉しい。   

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする