石狩湾沿いの道を歩いた日(8月18日)は、
朝から夜まで、一日中、雨が降っていた。
前にも書いたことがあるが、雨の日は、距離を稼ぐことができる。
脇目もふらず、黙々と歩くからだ。
歩くことに集中するからだ。
その日、私は、早朝4時から歩き始め、
休憩さえほとんどとらずに歩いていた。
途中からとても気持ちよくなり、
どこまでも歩いて行けそうな気がした。
途中、石狩川を渡った。
長い橋であった。
降りしきる雨の中を歩いていたので、
何台かの車が駐まり、乗るように私を急かした。
「歩き旅をしているので……」
と断ると、
〈こんな雨の中を……信じられない!〉
といった表情で、去って行くのだった。
キャンピングカーで旅をしていた老夫婦に、
車に乗るように声をかけられたときには、
断ると、助手席にいた奥さんの方が、
「何をバカなこと言ってるの!」
と怒り出し、
車から飛び出してきて、
力ずくで私を乗せようとするので、大いに困った。(笑)
そんなこんなで、小樽に着いたときには、夜になっていた。
ザックを背負って歩く場合、
1時間で4kmほど進む。
普通は、1日10時間ほど歩くので、歩行距離は40kmほど。
この日は15時間以上歩いたので、
少なくとも60kmは歩いたことになる。
この徒歩日本縦断の旅で、最も長く歩いた一日だった。
……そういうこともあってか、とても思い出に残っている一日なのである。
朝から夜まで、一日中、雨が降っていた。
前にも書いたことがあるが、雨の日は、距離を稼ぐことができる。
脇目もふらず、黙々と歩くからだ。
歩くことに集中するからだ。
その日、私は、早朝4時から歩き始め、
休憩さえほとんどとらずに歩いていた。
途中からとても気持ちよくなり、
どこまでも歩いて行けそうな気がした。
途中、石狩川を渡った。
長い橋であった。
降りしきる雨の中を歩いていたので、
何台かの車が駐まり、乗るように私を急かした。
「歩き旅をしているので……」
と断ると、
〈こんな雨の中を……信じられない!〉
といった表情で、去って行くのだった。
キャンピングカーで旅をしていた老夫婦に、
車に乗るように声をかけられたときには、
断ると、助手席にいた奥さんの方が、
「何をバカなこと言ってるの!」
と怒り出し、
車から飛び出してきて、
力ずくで私を乗せようとするので、大いに困った。(笑)
そんなこんなで、小樽に着いたときには、夜になっていた。
ザックを背負って歩く場合、
1時間で4kmほど進む。
普通は、1日10時間ほど歩くので、歩行距離は40kmほど。
この日は15時間以上歩いたので、
少なくとも60kmは歩いたことになる。
この徒歩日本縦断の旅で、最も長く歩いた一日だった。
……そういうこともあってか、とても思い出に残っている一日なのである。