米歌手J・メレンキャンプ、「ネットは原爆以来最も危険な発明」(トムソンロイター) - goo ニュース
ジョン・メレンキャンプの代表作は間違いなく『The Lonesome Jubilee』という1987年
にリリースされたアルバムだと思うが、彼がビートルズのリマスター版を“iPod”で
聞いて「まるで別の曲に聞こえた。聴き手に伝えたいぬくもりや音色がまるで違う」と
いうコメントは理解できるが、私はエルビス・プレスリーの言葉を思い出した。既に
売れていたエルビスが新曲のシングル盤を安いレコードプレイヤーで聞いている
ところを友人が見て「何故立派なステレオがあるのにわざわざ安物のプレイヤーで
聞いているんだ」とエルビスに訊いたところ、エルビスは「自分のファンは子供たちが
多い。子どもたちは立派なステレオでは聴かないし、安物のプレイヤーで聴いても
良いと思える曲を作りたい」と答えたというものである。プレスリーとメレンキャンプを
比較すること自体酷なのであるが、昔と比べれば今のミュージシャンは更に高い
クオリティーが要求され、厳しい状況に置かれていることは間違いない。