Hubert-Félix Thiéfaine - La ruelle des morts (Clip officiel)
ユベール=フェリックス・ティフェーヌはフランスのベテランの歌手なのだが、
日本では全く知られていない。分かりやすく例えるならば一歳年上の矢沢永吉という感じか。
代表曲だと思われる「ラ・ルール・デ・モル」を和訳してみる。
「La ruelle des morts」 Hubert-Félix Thiéfaine 日本語訳
汚れの無い鉄でできた俺たちの容器を持って
牛乳を探しに降りた
夕日が照る農場
7月の夕方が放つ香りの中
ビー玉と宝島のジャムができる時期だった
死体が並ぶ路地の下に
キイチゴの実を摘みに行った
ここの田舎の片隅にはバルベロースの駐屯部隊地があると
俺たちは言われた
彼はドラゴンたちを打ち負かす
俺たちは変声期だった
コンキスタドールもいた
死体が並ぶ路地の下で
兜と大腿骨を発掘した
ケフィールの大グラスで一気に
俺たちは全ての勝利を祝って飲んだ
何も知らずに歓びに酔い
ケビール海を取り戻した
それからトラのようなコロラドハムシに対して
俺たちには戦載艇に乗った戦車があり
死体が並ぶ路地の下で
フランスの国土を解放した
ロイヤル・メンソール一服のために
16歳の少女たちが俺たちと遊ぶ時
授業が終わって帰る時間は春のままである
死体が並ぶ路地の下で
俺たちに彼らのキイチゴの実を味わわせたのが
フランソワーズだったかマーティンだったか
クラウディーンだったかマリー=ロールだったか
俺はもはや憶えていない
俺たちが錯乱した時間が鳴る時は
秋のままである
俺の郷愁である生まれ故郷で
鳴り響く巡礼杖のようなものを俺は持っている
子供たちはドライフラワーの菊を摘み
金のボタンを奪う
死体が並ぶ路地の下で
喪の悲しみが大量に寄せ集められる