David Bowie - Queen Bitch (Old Grey Whistle Test, 1972)
デヴィッド・ボウイが1971年にリリースしたアルバム『ハンキ―・ドリー(Hunky Dory)』に
収録されている「クイーン・ビッチ」を和訳してみる。同性愛者の男娼を見つめている両性愛者の
歌だと思う。
「Queen Bitch」 David Bowie 日本語訳
僕は12階まで上がって行って
下に見える数艘のクルーザーを眺めている
彼は通りを歩いていて
妹のフローを必死になって引っ張っている
僕の心は地下室の中で
僕の週末はいつも低調だ
だって彼女は客の獲得を期待しているから
僕は彼女が彼を手放すところを見られない
彼女の心から歩き出して行こう
彼女の気持ちから歩き出して行こう
彼女じゃないんだ
彼女は安っぽいサテンを身にまとい
フロックコートを着てバップのミュージシャンの帽子をかぶり
とても女々しい
神よ、僕ならばあれよりも上手くやれるよ
彼女は甘い会話と夜間にうろつくゲームの
古いタイプの大使だ
喜劇の女形を前に出すための真っ暗なクラブを僕は知っている
もしも彼女がそれができると言うのならば
できるのだろう
彼女は間違った主張はしないけれど
彼女こそクイーンで
君の笑い声を脳に吸収する人々がクイーンなんだ
彼女が彼を誘い込み
彼女が彼を寝かせる
彼女が彼を誘い込み
彼女が彼を寝かせる
でもそれが僕である可能性もあるんだ
そう、それが僕である可能性もある
何故僕は言わなかったんだ?
何故僕は言わなかったんだ?
彼女は安っぽいサテンを身にまとい
フロックコートを着てバップのミュージシャンの帽子をかぶり
とても女々しい
神よ、僕ならばあれよりも上手くやれるよ
だから僕はしばらく横になったまま
僕のホテルの壁を見つめている
簡易寝台はとても寒く
全く「ベッド感」を感じない
そう、僕はしばらく横になったまま
僕のホテルの壁を眺めている
彼は通りにいるから
僕はロビーに彼の二つのバッグを投げる
僕はタクシーを呼び出している
だって自分の胃が縮んでいるように感じるから
僕の口には味覚があるのに
全く感じないんだ
でもそれが僕である可能性もあるんだ
そう、それが僕である可能性もある
何故僕は言わなかったんだ?
何故僕は言わなかったんだ?
彼女は安っぽいサテンを身にまとい
フロックコートを着てバップのミュージシャンの帽子をかぶり
とても女々しい
神よ、僕ならばあれよりも上手くやれるよ