原題:『オアシス』
監督:岩屋拓郎
脚本:岩屋拓郎
撮影:池田直矢
出演:清水尋也/高杉真宙/伊藤万理華/松浦慎一郎/杏花/林裕太/青柳翔/津田寛治/窪塚俊介/小木茂光
2024年/日本
タイミングの悪い「オアシス」について
主人公の富井ヒロトと金森と紅花は幼なじみであるが、菅原タケルの父である菅原組長が紅花の母親を殺したことをきっかけにお互い疎遠になってしまう。結果、紅花は当時の記憶を失い、タケルは父親の組に所属し、金森は菅原組と敵対する組織の所属しているものの、皮肉にも紅花の記憶喪失が3人の絆が辛うじて失われずに済んでいるところがミソと言える。
冒頭のワンシークエンスショットや2人の男と1人の女という構成が初期のゴダールの作風を彷彿させるのだが、いくら何でも杏花が演じたアンナが思わず失笑をもよおすほど強すぎる。
しかしまさかこの時期にイギリスのロックバンドのオアシスが再結成するとは、本作を撮っている時には想像していなかっただろうね。