MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

「糸巻きの聖母」について

2016-03-11 22:05:25 | 美術

 江戸東京博物館で催されている『レオナルド・ダ・ヴィンチ 天才の挑戦』で傑作の誉れが高い

「糸巻きの聖母(Madonna dei Fusi)」を見ることが出来る。

 左の作品がレオナルド・ダ・ヴィンチの作とされる「糸巻きの聖母(バクルーの聖母)」で、

右の作品が同時に展示されているスコットランド・ナショナル・ギャラリーが所蔵する

レオナルド派の「糸巻きの聖母」である。個人的に気になる点は聖母マリアの描き方である。

右の描き方が通常の描写であるならば、左の作品の聖母マリアは平べったく描かれている上に、

CGで歪めているように見えるのである。それが現代にも通じるレオナルド・ダ・ヴィンチの

鋭い感性のなせる技ではないのだろうか。

 因みに平日でも「糸巻きの聖母(バクルーの聖母)」を見るだけで並んで20分程を要するから

下の写真のように簡単に観ることはできない。


(毎日新聞 2016.3.11)


(毎日新聞夕刊 2016.3.23)


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