江戸東京博物館で催されている『レオナルド・ダ・ヴィンチ 天才の挑戦』で傑作の誉れが高い
「糸巻きの聖母(Madonna dei Fusi)」を見ることが出来る。
左の作品がレオナルド・ダ・ヴィンチの作とされる「糸巻きの聖母(バクルーの聖母)」で、
右の作品が同時に展示されているスコットランド・ナショナル・ギャラリーが所蔵する
レオナルド派の「糸巻きの聖母」である。個人的に気になる点は聖母マリアの描き方である。
右の描き方が通常の描写であるならば、左の作品の聖母マリアは平べったく描かれている上に、
CGで歪めているように見えるのである。それが現代にも通じるレオナルド・ダ・ヴィンチの
鋭い感性のなせる技ではないのだろうか。
因みに平日でも「糸巻きの聖母(バクルーの聖母)」を見るだけで並んで20分程を要するから
下の写真のように簡単に観ることはできない。
(毎日新聞 2016.3.11)
(毎日新聞夕刊 2016.3.23)