無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

自然育苗について

2009-05-07 22:45:10 | コメントの公開
本日
久しぶりに大雨です。昨日からなんだかんだで降り続けています。
ありがたいことです。

昨日質問が寄せられました。
とても興味深い質問だったので、今日のブログにします。

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【質問】
竹内さんが、ポット育苗での用土、補い、水やり、それから定植タ
イミング等、どのように判断してやっておられるのかお聞かせ願え
ればと思います。
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【応答】
僕が個人的に育苗で「何を大切にしているのか」、目的と。
そのための手段、「自然育苗」をご紹介しますね。

まずはっきりさせておく必要があるのが、畑と苗のバランスです。


例えば、ハウス栽培をする場合、ハウス用の苗が必要です。
ハウスで求められるのは、耐病性や秀品率です。目的は出荷です。
そこで、病気やウイルスに強い品種をさらに強くするために、接ぎ木をします。
そして、農薬・化学肥料で栽培するので、苗を大きめ育てます。

それに対して、うちは耕さない草の生えた畑に植え、肥料もほとんど与えられず、
野菜の旬の栽培を尊重し、美味しい野菜を自然に育てることが目的です。


①そこで、市販の苗ではうまく育たないため、
まず自家採種した優良品種や、自然農法の品種などを選びます。
②耕していない畑なので、育苗する土も肥料分が少なく、ふわふわの土は使いません。(市販の土と畑の土やクン炭を混ぜて使います。)
③野菜が自分の根をしっかり張れるように、水は少なめで、なるべく低い温度でゆっくり育苗します。
④野菜の育苗期間を少なめにし、なるべく若い苗(小苗)で定植します。
⑤定植は、畑の地温を考えて、あまり早く植えず、平均温度や最低温度を確認しながら、天然の草木の状態を見ながら植えます。


つまり、苗で完成にせず、畑に行ってから十分に大きくなれるように、少々厳しく育ててあげます。
そして、畑の方が十分地温が暖かくなってから、若い小さな苗を植えます。


うちは早く植えて、早く出荷するタイプではなく、
ゆっくり植えて、じっくり畑の土育てて、長期間収穫できる健康な野菜を育てることが目的なので、市販の苗とはコンセプトが違います。

ちなにみ、キュウリを5月中旬(小麦の出穂頃)植え、10月の霜が降りる頃まで収穫できます。

●近所で取りに来れる方に、少量自然苗の販売もしております。【販売期間5月18日~6月上旬数に限りがございます。】
参考種類:トマト・ナス・ピーマン・キュウリ・ズッキーニ・カボチャ・オクラ・スイートコーン・メロン・スイカ・ゴーヤなど




●お知らせ●
いよいよあと2日。
今週末です。ドキドキ
毎年恒例の自然栽培(自然農・自然農法)
公開講座『無農薬栽培の基本を学び、活かす方法』を今度
長野県安曇野市三郷温にある環境改善センターで行います。

合わせて「Azumino 自給農スクール」の説明会も行います。

◆公開講座『無農薬栽培の基本を学び、活かす方法』◆(無料)
日時5月9日(土)13:30~16:00(13:00開場)
内容:無農薬栽培の基本講座13:30~15:00
   質疑応答15:00~16:00
日ごろ感じている無農薬栽培の疑問など、ご質問ください。
参加費:無料
場所:三郷農村環境改善センター2階営農部会室(松本ICから車で30分)
http://local.yahoo.co.jp/detail/spot/8961ecc55e5dd33b4a8ddad9478eafb1/
予約不要
主催:自給自足Life 0263-77-1009
講師:竹内孝功(自給自足Life代表)無農薬自給菜園研究家


コメント (2)
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