無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

草ぼうぼうの畑で秋野菜を育てるには?

2008-09-11 13:22:25 | コメントの公開
本日。いいお天気が続きます。ありがたいことです。

【質問】凄い勢いで繁殖してしまった雑草たちに着いて行けず、現在挫折中なのです・・・
ただいま庭は荒れ放題で、ばったがやその他色々な虫が大量発生中です>_<。
なんとか秋野菜、冬野菜に間に合うように、整備したいと思っているんですが、一体どうしたら良いのでしょうか?! (熊本の主婦のかたより)

【返答】
草は抜かず、地上部ギリギリに刈って、通路などに敷いて下さい。草が生えるということはそれだけ地力があるということです。そのエネルギーを野菜にシフトさせるには、草マルチが有効です。

草は抜くと大変です。根っこは地中においておくといい有機物として還元されます。また地上部の草は、敷いて置く(草マルチ)と自然堆肥になります。草が多ければ、草マルチをした下からは新たに草が生えなくなります。


また、お子さんにとってバッタや草花は、興味惹かれるよい遊び場です。敵としてより、教材だと思ってお付き合いするのが気が楽になります。

もし庭で育てるのであれば、ミニトマト・シソ・バジル・エゴマ・ミョウガ・南瓜・ジャガイモ・大根など、勝手に翌年から生えてくるものを栽培すると楽ですよ。

あと、これから蒔くならアブラナ科(白菜・コマツナなど)を中心に蒔くことになると思います。うまく育たなかったものや、食べきれない分はそのままにしておき、来春菜花としていただくと美味しいうえに菜の花畑で綺麗だと思います。

無理をせずに蒔くところの草を刈ったら表面の土を削って種を蒔き、また翌日手が空いたところで草を刈って、種を蒔くぐらい少しずつ蒔くと、収獲もずらせますのでいいのではないでしょうか?

ちなみに、写真は友人の家庭菜園で収獲廃棄の枝豆から自然に生えてきた双葉です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

白菜の定植はじまる

2008-09-10 22:34:40 | 日々の自然菜園
本日。『自然栽培やさいギフト』の発送はじまる。

最近、ブログを見ているよといろいろな方からご連絡をいただく、有難いです。

昨日から白菜の定植をいろいろな形で行っている。

毎年一回しかできない野菜もあるが、何かしら形を変えたり、自然条件が変わったりと学ぶ機会は多い。

白菜も少しずつだが、その白菜自身の本性を垣間見ることができるようになってきた。昔の農業書・現代の園芸書などもとても勉強になる。

自然栽培をはじめて11年になるがその自然の妙なる働き、やさいの本性(個性)は未だ興味が尽きない。

科学実験のようにまま成らない自然の大地。刻々と変化する四季に天候。うまくいくことも昔に比べたら遥かに多くなったが、失敗から学ぶことは未だ多い。

白菜の本性は、「肥満体の貪欲さ」といってさしつかいないような気がする。
発芽の速さといい、根の細かさといい、葉の展開の速さは、他の葉ものやさいにはない。

そんなわがままな不自然な白菜を自然に育てるコツは「初期の葉の展開がスムーズになるように仕向けること」のような気がする。それは
1)根を損なわぬこと
2)根元を乾かさないこと(草に負けぬこと)
3)葉っぱ5~6枚までに一本にしてすること

まだまだ不可思議で、学ぶことが多い白菜は今年は何を教えてくれるだろうか楽しみです。

ちなみに、定植した白菜に、一握りの半分のボカシとくん炭少々を回りに蒔いたのが写真です。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小麦の栽培に関して

2008-09-10 08:53:21 | コメントの公開
本日最近、夜遅くまで働くせいか、それとも怠けたいのか、朝が遅い。午前中は自家採種している種の洗い出しという内職が忙しい。その合間に打つパソコンがいい気分転換になる。有難い。

今日は、以前僕が小麦の栽培を始めた当初難儀した問題に同じくぶつかっている友人に以下のコメントをしました。まるで、10年前の自分にコメントしているみたいな感じでした。

*************************************
はじめまして竹内と申します。長野県で家庭菜園の教室をしながら、自給用に小麦を育てています。自分で育てた小麦は最高ですよ。

関東でも小麦は簡単に育ちました。今は長野ですが、蒔きどきが違うだけです。

100㎡で20~30㎏ぐらいは収獲できるものです。はじめは、小規模ではじめ、来年そこでとれた小麦を種にして広げていくのが無難です。

地域に数件は小規模製粉所(個人)があるものです。持ち込み最低量はうちの場合、15kgの玄麦で13kgくらいの小麦粉に千円ちょっとでしてくれます。タウンページなどで調べて問い合わせしてみるといいでしょう。

種は、各JAが地方の奨励品種を持っているので、電話してみると1kg単位で売ってもらえると思います。少ない量であれば、野口種苗さんhttp://noguchiseed.com/でもネットから注文できます。近くの個人の種屋さんでも買えると思います。

もしパン用の小麦品種『ユメアサヒ』が欲しい場合は、うちでも少量販売用がありますからメールください。種子用1kg2000円(送料別)

栽培法は、うちとは違いますが、埼玉県の有機農家金子さんの『写真でわかる金子さんちの家庭菜園』家の光協会出版が1600円に詳しく載っております。

確かに粉として売るには少々安いと思いますが、自分が食べるとこんなにも風味豊かな国産小麦、毎年育ててしまいます。

販売するなら、小口で500g~1kgの袋にして直売所で売ると、連絡先を記入しておくと、直接販売する大口が入ってくるかもしれません。あとは地元のパン屋さんに持ち込み、自分の小麦をサンプリングしてもらうのもいいかと思います。ふくらみよりも、風味を評価してもらいたいものです。
コメント (17)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新規就農で自然農法ができる畑を入手するには?

2008-09-09 12:38:07 | 自然栽培で自給できる想い
本日。家でトマトの自家採種に追われています。
べつのところで書いたコメントが皆さんにも役立つかもしれないのでコピーしました。

やり方に関係なく『自然農法』で新規就農する場合一番大切なことは『人間関係』です。

農地は、いきなりネットで買えるものではありません。
人を通じて、ご縁で手に入るものです。

無農薬で栽培している人、近所のおばあさん、農家さんに聴いて回ると結構無料に近い形で借りれます。会う日とすべてに「農地を探している」というのも有効です。

そのあと、無農薬栽培を強調・押し売りせず、周りの草はどんどん刈ってきれいにし、それを自然堆肥にし、活用しながら、『あいさつ』『世間話』『お茶』でコミュニケーションを交わし、人間関係を深めていくことが大切です。

農法で攻めると、やり方で対立してしまいますが、「一生懸命育てる気持ちは通じるもの」です。

まずは5畝(5アール)ほど借りてしっかり育てることです。
その後、黙っていてもよくやっていればどんどん貸してもらえるようになります。

そのためにも、半年~1年位食べていける資金と、週に3~4日無理なくバイトすることが無難な新規就農術です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今日は葉っぱの日(八の日)

2008-09-08 21:02:27 | 自家採種
本日、絶好の定植日和。白菜を定植し始めました。

今日は、友人の友人が石川県からわざわざ見学に見えました。
新規就農も視野に入れての見学会です。

これからは、農業で稼ぐ時代より、自給ベースの小農+自分の大好きな分野で人を喜ばせることが無理がなくていいように思うこの頃です。

さて今日は、8日。お向かいのおばあさんと話していて「昔から葉っぱは、4・9日は葉っぱの種蒔きを避ける」と教えていただきました。もしかしたら「4(良)9(く)な(菜)い」から蒔かない伝承かもしれないと思った。

というわけで、野沢菜・紅菜台・ちりめん冬菜といった自家採種の種を蒔きました。アブラナ科の野菜は虫によって交雑しやすいので果たしてもとの品種が無事育つか?それとも新しい野菜が育つのか?今から楽しみです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新規就農希望者へのコメントから

2008-09-08 07:56:02 | 日々の自然菜園
本日いい感じです。白菜でも植えようと思います。

今朝は出張から帰宅して初パソコンです。
楽しい出張でしたがやっぱり自宅は落ち着きます。ゆっくり寝ました。

今日は別のサイトで、新規に農業をしたいという方へコメントを寄せました。
書いているうちに、とても大切な内容だったので、自分の教訓でもあることなのでブログに掲載しようと思いました。

************************************************************************
自給自足Life(竹内)です。信州安曇野で家庭菜園の教室を開いています。
僕も非農家ですが、6反くらいを自給用に自然農・自然農法で耕作しています。
僕の友人の新規農家さんに共通の農地を借り、無農薬で農業をするコツをまとめてみました。参考になれば幸いです。

●農地を借りるコツ
1)無農薬農家さんに研修生として入り、1年間研修し、地元で農地を借りる。
2)実際、田舎(就農希望地)に住み、近所で貸してくれるよう探す。
3)就農準備校に通い、地元農家さんへ研修をしたり、就農準備校の協力を取り付ける。
4)農業公社なのに出ている売り農地を買う。
5)ウーフ制度を利用して、全国の農家さんを渡り歩く。

●田舎に住むコツ、農地を借りるコツ
1)挨拶(目が合ったら、会釈か大きな声で挨拶する)
2)挨拶(会話が大切)
3)やっぱり挨拶
4)世間話をする。(お茶に誘われたらいただく)
5)お借りしている農地・家などの周りの草をしっかり刈る。
6)自然農・自然農法・有機農法などを押し売りせず、農法以前に人間関係が大切。信用される用に勤める。

●営農するコツ
0)初めての場合、理想とする農家さんなどの研修に入る。
1)挨拶
2)出荷先がきまっている農作物を育てる
3)近所の農家さんに育て方を学ぶ
4)直売所・レストラン・友人宅など少しずつでも出荷し、名前と顔を覚えてもらう。
5)自分でも良く食べ、野菜の美味しさ・収獲のタイミング・調理法などを研究する。
6)うまくいっている農家さんの真似をする。
7)無理をしない。持続継続できるようにする。
8)週に3~4日は、現金収入できるようにバイトするのもいいです。

新規就農はそんなに難しいものではないです。
同じような仲間が全国にウヨウヨいます。
成功している方は、はじめから成功している訳ではないものです。
自分がどのように生計を立てたいのか、成功事例に学び、実際に小さく始めることが大切です。お金はあったにこしたことないですが、いきなり大金を使い農家になることは無理だと思います。お金を使わずにできることからはじめるのがどうもうまくいっている人の共通点です。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

枝豆と根粒菌の関係

2008-09-06 06:53:58 | 自然菜園の技術 基本
本日、今日は同級生のお父さんの希望で、畑を個人指導するため出張予定。何かお役に立てばいいのですが。

さて、先日友人から自然農法で連作15年の枝豆をいただきました。枝豆は、連作すると実の付きが悪くなり、いわゆる連作障害が出やすい作物の一つです。

枝豆を健全に育てるには、コツがあります。
それは、根粒菌がうまく働き、根粒菌とけんかしないことです。

マメ科の植物には、根っこに根粒菌やVA根菌などが寄生しています。これらの菌が働くことで、枝豆は痩せた土地でよく育ちます。

もし肥料が多い畑ですと、枝豆の樹ばかり大きくなり莢に実がつかないこともあるくらいです。

そこで、枝豆の根につく根粒菌がうまく育ち、枝豆の実の入りが良くする方法があります。(具体的な育て方は、http://blog.goo.ne.jp/taotao39/e/5774a1d6fad686d7d03365ef20336166 参照)

そのポイントは
1)前作に麦などイネ科植物を育てる。
2)時期に適地に蒔く。
3)生育初期に土寄せする。
4)根元を乾燥しないようにする。
5)追肥をしない。
6)田んぼの畦で育てる。

です。
写真の枝豆の根は、見事な根粒菌が目で確認できるほどです。
根粒菌と仲良く育てることが枝豆・大豆の栽培の基本になります。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

種蒔きの極意『鎮圧」

2008-09-05 14:20:32 | 自然菜園の技術 基本
本日降りそう。

最近、パソコン恐怖症が治ってきかもしれない。
僕は、脳が自然脳!?(農)なので、ホームページを継続できずすっかり、パソコンが苦手だった。あまり深く考えず、まずは習うより慣れろだと思い、今のブログを始めた。

お蔭さまで、最近ブログを見たよと応援される手前、更新が続けられている。今も見に来てくれた方々、ありがとう。

個人的には、しゃべるも大好き。書くものも大好き。この調子で、本の出版なぞできたらなーと夢見ている。「晴耕雨読」の作家さんになりたい。

えっと、今日は秋野菜の種蒔きをしました。
秋の一日は、春の7日分に等しいほど貴重なもの。3日おきに何かしら蒔いて時期をずらして食べ物を自給する。今日は3回目ホウレン草の種蒔きでした。

自然栽培では、種を蒔いた後めったなことがない限り水をかけません。

結構驚かれるのですが、そこが丈夫な根を育てる上でとても重要です。

種の蒔き方の基本
1)種を蒔くところ付近を根を残して地上部の草を刈り、脇に寄せる。
2)種を蒔くところだけ、開墾クワ(竹の子掘り用のクワを愛用)で種の種類のあわせて溝を掘る。
3)種を蒔く。
4)種の種類の応じて、土をかける。
5)かけた土の上から、しっかり鎮圧。(足やクワの背で押える)
6)夏場やニンジンなどは、周りのつんつんした草をパラパラかける。

足跡がしっかり残るくらい踏んでおく(鎮圧しておく)と発芽が揃います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『自然栽培やさいギフト』への想い

2008-09-04 08:42:30 | 自然栽培で自給できる想い
本日さっき止みました。

うちはじつは農家なのに野菜を販売していません。

それは、以前勤めていた自然食品店で感じた『野菜は商品ではない、いのちの糧』だという思いからです。

大量の野菜を育てることで、コスト削減や機会による効率化はわかります。でもしたくなくなってしまいました。

というのも長い目で見た場合、自給農園スタイルの方が一層コストがかからず効率的なのではないのかと思うようにりました。

大量の野菜を育てるためには大変なエネルギーが必要です。機械・石油・肥料そして単一作業の連続。

自給用の自然栽培は、夫婦2人で20世帯が限度です。しかし、自分で食べる少量多品目野菜なので、どれも美味しく食べ・保存性が高く、ほぼ無肥料でもできます。

うちの場合、1ヶ月20件が限度で、一日4件が野菜を出せる限度です。
でもそれがいいんです。新鮮な野菜を採れたぶん友人・知人に畑からとれた『ギフト』として発送し、残ったものがうちの夕飯・朝食になります。

そして、届いた先では、野菜が採れてから24時間前後で食べることができます。トウモロコシなんかは生でも食べられる鮮度です。

自給用の野菜で「無駄なく、美味しく食べられ、喜んでももらえる。」最高です。

こんな農家がいっぱいいれば、地球全体はより効率的に賄えます。
自給用で育った野菜は、美味しいです。

写真はギフト『自然栽培やさいギフト』の発送風景です。
うちの野菜が嫁ぐ先に失礼にならないように、嫁ぎ先が喜んでもらえるように、願いと感謝を込めます。


「生産者の顔が見える」ことも大事です。
その上『食べてくれる方々の顔が見え、野菜を育て、届ける』ことも喜びです。


関係ないのですが、今日はじめて太文字を使えるようになりました。ありがたや、ありがたや。



コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

白菜の育苗

2008-09-03 13:47:20 | 自然菜園の技術 応用
本日です。

昨日の撮った写真ですが、白菜が順調に育ってくれています。ありがたいことです。

秋野菜の王様の白菜は、直蒔きが一番いいのですが、この時期まだ暑く、コオロギなどにすっかり食べられてしまうこともしばしば。

そこでうちでは、白菜は、直蒔き+ポット育苗をしています。どちらもほぼ同時に蒔いても生育に差が出ます。その微妙な差が、結球(白菜が巻く)を安定させてくれます。

毎年少しずつやり方を試行錯誤しているのですが、今のところ以下のような育苗で安定してきています。

白菜の育苗ポイント
1)2種類以上の品種を適時に蒔く。3寸ポットに4~5粒。(品種は昔からある75日以内のものがおすすめ。)
2)コオロギやナメクジが入らないように、網状のトンネル(タフベルなど)で覆ってあげる。
3)3日後ぐらいに発芽してきたら、クン炭を葉っぱの上から軽く降る。
4)本葉3枚目が出てきたら、ポットに2株残し、あとは間引く。
5)簡単ストチュウ(酢・焼酎・木酢液各10ccを10Lの水でのばす)を5日おきに散布。
6)本葉5枚目が出た時点で、ジャガイモ跡地に定植。(曇りの日がベスト)
7)本葉6枚目がでたら一本にする。回りの草をちょっと離れたところに敷き、草マルチ。草マルチの上にほんのちょっと米ヌカをパラパラ。
8)雨が降らない日が10日以上ある場合は、簡単ストチュウを散布。

そんな感じで育苗・定植をしています。
うちではキムチ用の『キムさん75』日本の誇る『松島純2号白菜』がお気に入りです。それ以外にも『愛姫』などのミニ白菜も育てやすくていいです。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする