毎年出場している「坂内2DAYSエンデューロ」に、我がXR250で出る事になった。
元々は、過去に3回使っているN目君のXLR250(MD22)で出る予定であったのだが、不調が発生。以前の記事でも指摘したのだが、スロットルがハリツキの様な現象を起こして異常な重さになっている。
このトラブルは、実は今回が初めてでは無い。XLRでの初回参戦時にも発生していた。この時は最終的にはキャブ本体を交換して解決したのだが、今年は時間が無い。とりあえず完調の俺のXRで出ようか、となったのである。
そもそも俺のXRは、俺の練習用(暫く乗るバイクが無かった)であり、最終的には2DAYSで走らせる事も考えていた。
現在組み立て中のエンジンは完全に俺の嗜好で鍛造ピストンを用いてパワフルな改造を実施中である。ご存知の通り鍛造ピストンを使用すると、鋳造と比較して短命となる為に長時間エンデューロには不向きとなる(一発でオワリ・・・であれば別)。そんな訳で、俺のXRを2DAYSで使うとすれば「今年限定」となる・・・とりあえず当面は。
それはさておき、2DAYSは21~22日。その1週間前の15日には先日エントリーした坂内4Hに出場する事となっている。つまり、坂内4Hと2DAYSの整備を同時に行わなければならないのである。
ここ数年は仕事が忙しくて余り準備を手伝えなかった。今年は結構練習してきているので、仕事が忙しいか暇かは別にして、「マシン製作を引き受けたい」というのが心情であった。
どの道4Hは俺+XRでは大した結果は望めない。一応照準は2DAYSとした上で、全体的な見方でマシン製作したい。
坂内を長時間走る上で留意しなければならないのは・・・。
先ず一つ目、振動である。石だらけのコースでガタガタ揺られて、ボルト類にはかなりの頻度で緩みが発生する。2DAYSではサイレンサーの脱落が多く、エントラントの間で問題になった事もあった。4時間でも振動の問題は例外とはならない。各パーツの脱落防止は完走する為の必須条件である。
二つ目、それは水。坂内バイクランドには川渡りがある。と言っても、晴天時は大して流れておらず、水溜り程度。・・・なのだが、これが毎周の事であるのでバカにはできない。エアクリーナーエレメントは水を吸い、当然エンジン内部にも入る事となる。
このため2DAYSでは、水の浸入には比較的強い4st(誤解を生みそうな表現ですが、俺のボキャ内では良い言葉が見当たらず)の方が、周回タイムでは遥かに上回る2stよりも速い。
坂内4Hは一般的なEDよりも1時間長いが、過去のリザルトではトップクラスはアベレージで1周7分を切るかなりのハイペースと言える。俺はボチボチと走り、マシントラブル時はあっさりリタイヤするつもり。途中で休憩&食事するかも?
対して2DAYSは、24時間で180周走ればトップクラスであるが、電卓を弾くと1周8分ペース。俺は全く普通に流して走って7分弱位の周回タイムで、チームの他メンバーも同じような物。充分表彰台に上がれる実力はある。(ちなみに俺個人としては他チームと合同で出たりして、2DAYSでは表彰台1回、入賞1回)・・・にも係わらず、今迄10位以内にも入った事が無いのは何故か? 結構、マシンが止まってる時間が長いのです。マシントラブルを始めとして、始動性に癖のあるXLRをエンストさせて、百発キックでも掛けれない人がいたりして(苦)。
つまり、如何に「マシンを止めずに走るか」がポイントなのである。
さて、珍しくも2週連続となるレースに向けての整備をスタート。
一般整備のみで終了の筈だったのだが…。
ステムベアリングに引っ掛かりを感じるな~と思ったら、錆びてます。
MD30はフレームがオイルタンクになっているので、かなり熱くなる。なので、サービスマニュアルにはウレアグリスを使う様に指示がある。油が熱で溶け出してしまうのですな。…が、俺は多分大丈夫だろ!と普通のモリブデングリスを使っていたのが原因と思われる。坂内の川渡りで水が入ったりもするのでしょう。
これが月曜日の夜中に発覚。火曜日は仕事の都合上部品注文出来ない。水曜日は店が休み。で、木曜日に従業員なみの朝一番で店に飛び込み、在庫確認をしてもらった。金曜日には入荷するとの事で一安心。
ベアリング屋に品番で注文したら?と言われそうだが、XR250のステムベアリングは特別なサイズなので、ホンダ純正でしか入手出来ない。これは詳しくは後日。
もう一つ大問題が発生。フロントフォークオイルを交換しようと思ったら、ナント!インナースプリングが真っ二つに折れてます。俺のXRは元々放置車両だったので、スプリングの上の方が錆びていたのが原因と思われる。どうも、何でも無い様な所で良くコケていたのはコレが理由だな、きっと。これを発見したのが木曜日の夜中。金曜日は仕事の都合上部品注文には行けないので、N目君に注文してくれるように頼んだ。スミマセン。これもホンダ部品鈴鹿に在庫があり、土曜日には入荷するとの事。
トホホ、いつもギリギリ。