毎年この時期は仕事が忙しい。加えてプロパーとしての坂内2DAYS参戦、さらに東名名神集中工事が忙しさに拍車を掛ける。結構大変です。でも、無理してでもやってる。
中学とか高校とかで、部活でメチャメチャ活躍してて、女の子にもキャーキャー言われてたりする奴がいて、部活の練習も人一倍多くやってて、時間なんか無い筈なのに何故かテストの成績もいい…なんて男、いなかった?
もちろん所詮はレジャーなのだから、必要以上に仕事やその他の大事な事を犠牲にする必要も無い。でも、「忙しくてさ…」なんつってボヤき気味に言いながら仕事して、メシ食って、何時間かでもパジャマ着て寝てる奴よりも、仕事を頑張って終わらせて夜中に現場に駆けつけて、文句も言わずに泥や埃にまみれてバイクに乗って、燃え尽きてオフロードウェアのまま車の中で爆睡してる奴に、俺はなりたい。
きっとそれだけのエネルギーのある奴なら、前者の様な奴よりも、仕事面でも成功を収めるに違いない。
いきなりヘビーな投げかけをしてしまった様ではアリマスガ…。俺にとって坂内2daysエンデューロ(24時間エンデューロ)ってのはそんな存在。近年は2daysを走るためにバイクに乗ってるのでは?…という疑問すら浮かぶ程である。
そんな「坂内2daysエンデューロ」の開催も、今年で第10回だそうだ。俺個人としては7回目の参加、自主チームとしては5回目(途中で色々あって、チーム名は変更している)。このレースが縁で新しい人脈もできたし、直接面識は無いが、毎年エントリーしてるチームも多くて「おっ、また走ってるな!」なんてカンジで嬉しかったりもする。こんな場を提供してくれている主催者の「クラブオフ」の方々には頭が下がる思いです。
結果を残せれば尚良し、だが、このレースに関してはある程度その辺りは吹っ飛んでしまってます。それよりも「やりきる事」に意義がある。
各チーム一人や二人は速い人もいると思うが、身内で速い人ばかり5~6人揃えるのは大変な事。大抵毎年、上位チームはショップ関係かオフロードバイククラブ系。我がチームの様にシロートな友人をイキナリ走らせるスタイルでは(笑)入賞は難しい。でも最初から考えれば途轍もない進歩ですぞ!!
前置きが長いな…。前記事で現地到着した所まで書いたので、次。ピット設営などなど。
今回俺はハイエースでは無く、マツダ・タイタン(トラック)にマシンとピット設備等を載せて登場。
以前はピットエリアには車を置く事が出来なかったのだが、途中からピット&パドック方式になり、格段に設営が楽になった。以前は露天ピットのチームも多かったと思うが、現在はほぼ100%がテントを構えている。
トラックはハイエースに比べても積載量が多いので、無茶積みしておいてそのままピット&パドックエリアに進入すれば荷物搬入の手間が随分省けます。お陰で設営と撤収がかなり速かったのでは?
あと、俺のハイエースはエアロが付いてるので、坂内のピットエリアではガリガリやってしまうのだ。
道中も快適だった。タイタンは何とフロントサスペンションがダブルウィッシュボーン。しかも荷物を載せると車体が不安定になるハイエースとは逆で、1トン程度迄であれば寧ろ安定する。またハンドルが異常に良く切れる。ハイエースはハンドルが良く切れると思っている人も多いと思うが、タイタンは感覚的にはその3割り増し位。実は俺は超タイタン党である。俺個人としては5台目のタイタン。
受付番号順(多分エントリー用紙が主催者側に届いた順と思われる)に車をピット&パドックエリアへ。我がチームはかなり後ろの方で、エリアに入った頃には目ぼしい場所は全て占領された後…。設営には最も不利なのでは?とすら思われる場所が残されているのみ。何とコース整備時の盛り土により、コースレーンとピット場所に50cm近い落差がある。が、こんな事でメゲている場合では無い。本来は別の事に使うつもりで持っていった足場丸太を使って櫓を組み、ピットを設営。スタンドを確実に立てる為にコンパネでステージを組む。見たか、看板屋の底力を。
何チームか面識のあるチームの人達と挨拶を交わし、万一コース上でストップした時にそれぞれのピットに連絡をする協定を組む。(※コレがお陰様で…)
ピットでは少々の作戦会議。顔が広いN目君が毎回何処からか誰かを連れてくる。今年は二人のヘルパー。有難う御座います&南無阿弥陀仏。でもヤロウ二人とは…。ピットを隣に構えたチームは、女性が沢山居ますぞ! 羨ましいが、俺は通常は硬派で通っている為に全く興味の無い振りをしつつ、クールな目付きはギャルを追っている。
ブリーフィング。
ナンか今年は進行がスムーズ? 常識的な注意、坂内4Hで使われたシケインは使わないとの説明等。
スタートは過去はクラッチスタートとかヘルメットタッチで行われてきたが、ウヒョ、今年はルマン式らしい!! 耐久の最高峰の様でカッチョイイ!
一般的なサーキットエンデューロの集計では、集計担当の人がゼッケン読み上げで行うのが普通だが、2daysは伝統的に「自己申告制」で行われる。方法は、、、、集計チェックポイントの一番手前側にゴルフボールが沢山入った籠が置いてある。1周走ってこのチェックポイントにきたら、その籠からボールを1個取り、自分のチームのゼッケンが書かれた籠に入れる。籠は会議用テーブルの上にゼッケン順に並べて置かれており、ゼッケン「1」はボールが沢山入った籠の隣なので楽。今年の我がチームは「25」なので、ボールを手に取ったら、ボールを持ったまま3m位バイクごと動かなければならない。しかも万が一会議用テーブルごと引っくり返してしまったら…?
もちろん自己申告とは言え、インチキするような人はいない。本記事の冒頭に書いた様に、「勝ちたい」という理由だけで出場してるチームはいないのである。
さて、ブリーフィングが終了、いよいよスタート。今年は立候補により、スターティング・ライダーは俺。過去6回の出場で、実は一度もスタートをやった事は無い。どーなるのか?
つづく。
※チーム員に私信。レース中の写真が無い。提供求む。