THE FOURTH PARTY

チョイ毒エッセイのようなもの。コメント欄でのやりとりはしません。用事がある人のみ書き込んでくだされ。

CRAZY-HORSE take the wrong way

2009-09-13 17:28:44 | XR250

俺は、もしもライディングとバイクいじりの二者択一を迫られたら、間違いなくバイクいじりを選ぶ男である。
コレがバイクじゃなくても同じ事で、人生で数回経験した軌道変更が仮に一度も無かったとしても、恐らく結局は同じような職業に就いていた事だろうと思う。
そう、俺は正に天職を授かった幸せな人間である。
 
さてさて、今年も毎年恒例の「坂内2DAYSエンデューロ」の季節がやってきたってワケだ。
この時期はいつも仕事も忙しいのでピリピリしてきて、マシン準備を担当する事の多い俺はギリギリの生活をしたり、発狂しそうになったり、メンバーと揉めたり、自分自身反省して色々と見つめ直す機会になったり・・・と、年間でも最も「生きてる実感」のある季節なんである。
オイ、そこで「良いパパを演じている」オッサン、羨ましいだろう。まあ俺はその分「良いパパ」を捨ててるんだけど(嘲)。
 
毎年時間が足りずに苦しむので、今年は早々に予防策の一つとしてYZを入手。280馬邪を2DAYS専用とする事で、練習したいのに練習できない、整備したいのに整備できないというジレンマに決別しようと思ったのだ。メンバーとの部品代の清算も明確になるしね。
ところが入手したYZが相当怪しい代物だったのと、ずっと仕事が忙しくて着手が遅れてしまった事、予想しなかった骨折によって、遂にケツに火ィ点いてきてしまった。
本来出る予定だった全く別のレースは、本日がエントリー受付の締め切り。既に結構な金額を突っ込んでしまったものの、実作業はほとんどやってない。どうやら今年は断念する事になりそうだ。トホホ・・・。
 

Img_4574

かなり長い間放置していたリヤのアルミフレームは一気に作業を進めた。細かいブラケット類の取り付けと、メインフレームに取り付けた状態では作業できない部分の本溶接を残す程度で、ほぼ完成。全て7N01なんだけど、時硬?・・・関係無ぇぞ、この際。※溶接すると材質が軟化するが、90日程度で強度が復旧する・・・本番までは30日くらい(笑)

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材料の表面が酸化しちゃって、溶接しにくい事といったらない。まあビードの見てくれが悪いのは、それ以上に俺の腕のせいだが。
本当は抜本的なパッケージング変更をしたかったのだが、残念ながら諸々の理由によって却下。え?諸々の理由って何って? 勿論面倒臭いからだ!
部品の位置関係などはノーマルMD30に近いままとしたけど、絶対に二人乗りしない前提なので色々と工夫をしてみたつもり。
今までの280馬邪で使用してきた、補強を追加したリヤフレームは2.8kgくらい。
NEWリヤフレームは、現状で何と1。2kg程度。このあとも重量は増えるとはいえ、今までの半分くらいには収まりそうだ。MD30の諸悪の根源みたいに言われるバッテリーは、存在を逆手にとってケースを積極的に強度部材として構成してみた。
 
ノーマルは二人乗りを意識しての事だろうけど、エアクリーナーボックスよりも後ろ側にはパイプをT付けした部分が無い。パイプを撓らせて負荷を吸収する意図かと思われる。
さらにノーマルは、シートレールがかなり後ろまで延びている。恐らくツーリングなどで荷物を載せるからだろうけど、長く延びてたら万一の衝撃を増幅させてしまうワケで。
実際XRのリヤフレームは、後端を持って動かしてみると、グニャグニャ。
コレがシート後端辺りで上下荷重が素直に掛かっている内は良いと思われるのだが、転倒して地面に打ち付けたりすると、あらぬ方向に力が掛かり、リヤフレームが破断したり曲がってしまったりする。
 
ノーマルの既設のメンバーの接合部をガゼットなどで補強すると(今までがその状態)強度そのものは出る。
しかし、撓りが無くなった結果としてクラックが入ってしまうのではと思われる。
 
んでどうしたのかというと、シートレールを必要最低限のところまで短くしてしまったのだ。
実際モトクロッサーなどではそういう形状をしており、逆にリヤフェンダーはタイヤハウス内まで延びてインナーフェンダー代わりになると共に、フェンダー自体の取り付け強度も確保している。
今回は最悪ノーマルに戻す(レース中に破損して、スペアに付け替える)事を理由にその方法は見送ったが、少々怪しいフレーム形状にしてみた。

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リヤフェンダーから正確に型取りして、7N01板を切り出す。

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ここに穴を開けてネジ止め併用で、リヤフェンダーを両面テープで接着しようという作戦。リヤフェンダーにある元のボルト穴には、テールランプを取り付ける。
勿論捻り剛性の確保という目的もアリ。重量的には不利になってしまうけど、バッテリー載せなきゃイカンので仕方がない。
 
ノーマルよりも少々パイプ径が太いので、所々ツジツマが合わなくなってくる。
ここは結局エアクリーナーBOXを削ってしまった。

Img_4576  
華麗な投げによって割れてしまったMAIYERのリヤフェンダーは、ホンダ嫌いな俺としては悔しいものの、後期型の純正フェンダーを購入。当然「HONDA」のステッカーは剥がし、裏面の刻印は削り取る。
ところが、実はMAIYERよりも随分安く、しかも軽い。クッソ~・・・。
 

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この280馬邪、元々のXR250からどんどん部品が交換されていく。
現状で元のままの物を使用しているのは、前後ハブ、フロントフォーク&三叉、メインフレームくらい。勿論残された部品も、何らかの形で手が加えられている(塗装など)。そのまんまで使っている物は、一つも無いね。
部品が全て入れ替わったとき、この280馬邪は元のXR250と同一の車両と考えてもいいのだろうか(笑)。哲学かナンかでそんなハナシがあったな。
まあ俺の280馬邪は、日本でも最も試行錯誤を繰り返されたXRの内の一台である事は間違いない。一番だとは言ってませんよ、念のため。
 
ところで、今回リヤフレームを新造したのは、かなり重要な理由がある。
それは何か?
元々のノーマルリヤフレームが、クラックだらけで使えなくなっちゃったのよ。
最大の理由はそれ。アルミ化なんてやらん方がイイッすよ(爆)。
 
ややっ、こ、これは・・・!

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コメント (2)
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