夜間テスト前に時を巻き戻して、整備内容を。
まずはエンジン。
ヘッドのオーバーホールが目的。というのも、去年はありえないバルブの磨耗が直前に発覚したため、大事をとっての事である。
だが、排気バルブに微少なカーボンの噛み込みが見受けられる程度で、全く問題無し。
新品バルブは既に用意してあったので、大事を取って交換。摺り合わせしたバルブを組み込む。
前回のOHで怪しいと感じていたカムチェーントンネル周囲のM6のロングボルト。
予想通り前側の1本が逝っていたので、ついでに4本全てにリコイルを掛けた。
そうそう、過去に2回ほど同じ失敗をしているのだが、オーバーホールガスケットキットには、ステムシールも含まれてくる。コレを忘れて、また別途注文してしまった。当然コイツも交換。
カムチェーンを掛けて、カムチェーンテンショナーをリリース。
ところがですな、バルタイが出ない・・・。
例のごとくテンショナーが押し切っているのだが、もう既にチェーンが限界なのだろう。※ちなみに、Tマーク時がピッタリ上死点であることは、別途確認済み
交換決定。
というのも、本番用にクラッチを温存するため、入手してあるクラッチは交換しない。右クランクケースカバーは全てのテスト終了後にもう一度開ける予定だったのだ。
クランクケース右側にセットされているこのストレーナーは、今のところ汚れているのを見たことは無い。
どちらかと言えば、ラリーなどの極限使用時(のオイル切れ等)の保険と考えてもいいのではないかな?
今回、万一のセルトラブルに備えてキックスターターを装備する事にした。
前にも書いたが、以前は純正オプションに「キックセット」なるものが存在したのだが、既に廃盤。
もちろん部品はME08の純正部品で構成されているので、ME08の部品を個別注文すれば全く同じ結果が得られる。
但し、掛かる金額は比較に値しないほどに異なる。
MD30純正オプションは税込みでも¥20000もしなかったと思うのだが、ME08の部品として注文すると、俺が注文した構成でも¥30000を軽く超える。
敢えて「俺が注文した構成」としたのは、場合によって注文しなくても済むパーツがあるから。
とりあえず、構成部品は以下(※JPEGなのでコピペ不可)
間違っているかもしれませんよ!!
(※コチラのファイルはコピペが可能)
この中で、19、20、21、22は必ずしも部品注文は必要ではない。
ボルト類は持ち合わせの物を使用すればOKだし、キック取り付け作業をOH時に同時に行えば、ガスケットも単品で取る必要は無い(当然ガスケットキットに含まれてくるため)。
21のプロテクタも、MD30の純正部品をカットして使用すれば、注文する必要はない。
この手の「ノーマルカット」は、センスが問われますな。
個人的見解ではあるが、下手な曲線でカットするよりも、直線的にカットした方がスマートな仕上がりになる気がする。
ME08の純正品はリヤ・マスター部分のみカバーしており、メインフレームはほぼ剥き出しとなるようだ。実物と比較したわけではないのだが、MD30ではマスターシリンダーとプロテクタの間に一見無意味なカラーが挟み込まれる。憶測ではあるが、コレはプロテクタに凹凸と付けて、意匠性を持たせたいが為ではないかと思う。
さらに余談を続けると、俺の頭ではこのピンの意味が分からない。
空回りしているだけで、何の機能も無いと思うのだが・・・。
キックを取り付ける事によって、この重量増。
思わずセルを外す事すら考えてしまうほどだ。
ところが組み付け後にキックしても、キックアームが戻らないのよ。もちろんエンジンは掛かる。
何度もチェックしたので、下らないミスではない筈。単純に硬いだけでは・・・と。坂内2DAYSエンデューロでこのマシンに乗る方々、キックアームは手動で戻すシステムとなっております。
今回は再び爆裂ミャフリャーを採用することにしたので、ジェッティングを変更。
それと、以前より気になっていたスロットルケーブルを交換してやった。
280馬邪はPWKを使用しているので、「混合給油の2stで、フルサイズのマシンのスロットルケーブル」であれば使えるという事で、今まではCR125(年式不明)の物を使用していた。
が、品番が分からなくなってしまったのだ。店によっても異なると思われるが、車体番号や年式、部品番号を指定しないと注文を受け付けてもらえないケースもあると思われるので、記録代わりに写真を。
つづく。