昨年、クワゴの発生をみた木に今年も発生していた。桑の木は幾らでもあるのに、他の木には発生が見られないのが不思議だ。小さな木がすでに丸坊主に近いし、孵化しない卵がまだいっぱい残っている。お気に入りの樹なのだろうが引越しさせないと全てが餓死してしまう。
幼虫類は好きではないのだが、クワゴだけはユーモラスな頭部で近親感をもてるのだ。まだ小さいから明確ではないが「2001年宇宙の旅」だったかの宇宙船ににた頭部をもって、いわゆる「デンスケさん」のような風貌なのである。
孵化したての幼虫はシャープペンの芯ほども無い。10ミリ位の体長になると鳥の糞のような色彩になってくる。保護色であったり擬態のためだったりするのだろうが、せめて食事をたっぷり出来る樹に産卵して欲しいと思うのだ。
カイコ蛾の仲間だそうだが、繭は葉を綴りあわせて作り、御世辞にも綺麗とはいえない代物だ。