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トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

田起こし終わる

2010-05-27 | 水辺環境の保全

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  ようやく棚田の全面を耕起出来た。昨年来、取り残していた棚田は7メートル×15メートルあり、ほぼ100㎡だから33坪相当で6枚のうち最大の面積がある。

 見ただけで意気消沈する広さに感じていた。何時までも不耕起のままでも置けないから三本鍬1本で二日間ヒイヒイやった成果である。畦の脇は補強の泥を掘り取ったため土を寄せねばならず、鍬で投げ込むたびに泥しぶきが上がり、体の全面は泥だらけになった。

 思い返すまでもなく父祖の時代は全てがこのやり方だったのだから先祖がえりしたとでもいえようか。全面耕起するにあたって、それなりの決意が必要だったから「田植え足袋」を購入して履いた。長靴では動きに無駄が出るためだ。

 田植え足袋を履いて作業をすると、その快適性は直ちに感じ取れた。足の運びが軽やかなのである。立っていても素足より安定感がある。

 何よりも足裏は歩行のためだけでなく、素晴らしい感覚器でもあることを実感した田作業であった。泥の状態、田んぼの温度、葦の根茎や埋蔵物など手に取るように、ではなくて足でダイレクトに理解できるのだった。こういう体験は子ども時代に必要だと思うのは懐古趣味だろうか…。

 作業としては植樹より負担が少なかったが、明日はご褒美で「休日、休日」と思いつつ鍬をふるったのだった。こういう自己完結は少々侘しい。


諦めない

2010-05-27 | 小父のお隣さん

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 田んぼに尻餅をついてズボンも左袖も泥だらけだし、立ったままお握りを食べていたら動くのが目に止まった。

 近寄ってみると黒いアゲハチョウだった。身体に朱色の模様があるからジャコウアゲハと思ったのだが随分と小さいのである。通常見慣れた大きさの6~7割程度しか無い。

 それに後羽根 が縮れたままだ。きっと羽化している途中にアクシデントがあったのか、変態途中のトラブルなのかどちらかだろう。

 ただジャコウアゲハだとすれば、大きさからしても幼虫時代に何かあったのは推測できる。この状態では飛び立つことは叶わないのだが、必死で草の先端部に上っては羽ばたき落下する、を繰り返している。お握りを持ったまましゃがんで眺めるだけだったが「生きよう」とする努力は感動ものだった。

 吸う蜜も無い中でどれだけ生きながらえるのか知らないが、この個体も時を経ずして食物連鎖の中で他の命に替わる、諦めないが厳しい世界だ。


明示異心

2010-05-27 | 小人閑居して憮然

Photo_7『本音なり最低ででも限界や』

『方便は島への冒涜上手い盾』

『今日からは「言う歪」とする座右の銘』

『こだわりの旬は去り行く五月鱒』

『繕政のレールで進む御公約』