トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

アドレナリン大放出 1

2010-05-04 | 性向有毒の翁なれば

  Photo_2 十数年ぶりくらいの怒り心頭だった。侘びを入れられても納まらなかった。

 ハルジョンの花に止まろうとしていたモンシロチョウを動かずに待ち構えていた朝のことだ。タケノコ掘りから帰ってきた夫婦連れが寄って来て「竹で通せんぼをしたのは貴方達ですか?」と問うてきた。

 なにげなく「そうですよ」と答えたら開口一番「県有地を勝手に進入禁止にするなんて許されることではない。農林事務所の課長に訴えます」ときたのだ。

 もともとが作業道として設えたルートで、傷みが激しくなり侵食も目立ち始めたから北側に新ルートを付け替えたのが昨日のこと。正規のルートは入り口の地図に表示してあり、このルートは点線表示だ。

 月光仮面の当人曰く「県有地で勝手な個人的暴挙は許されない。目に余る。」と言うのが主張で「尾根向こうの竹林にロープを張り、採集禁止の札を下げたボランティアの行動も農林事務所に苦情として伝えた」とのこと。ここで「ハハア!」ときたのだが怒りも込み上げてきた。認識の仕方にフイルターを通しているし、最初から敵扱いだ。

 「通せんぼは侵食防止のため、新ルートは直ぐ横だから見回せばわかるはず」、「タケノコの採集禁止は保育所の子ども達へのイベントのため」だから、その程度の協力や理解は暴挙でも無いし通報する内容でも無いでしょう」と話したのだが「新ルートなんて見えなかった」「それなら表示をしろ」「県有財産を私物化している」とまで言われたからプッツンしてしまった。

 根底には「山荒らしめ」という嫌悪感がある。一言で言えば「マナー違反」、過剰採集や換金目当ての収奪、盗掘、などに対する鬱憤だ。エゴのために「パブリック」を持ち出すなんて許されない、と逆上したのだ。本当に大人気ないのだが…、そう思いつつアドレナリン大放出だー!。「この担板漢めー」


桜の里

2010-05-04 | 感じるままの回り道

 『散るさくら霞みと舞えばタンポポは陽に凛とする山里の原』

 『レンゲ田と菜の花畑前にして山は吹雪のサトヤマザクラ』

 『冷や水と思いて出向く手習いの窓辺に寄せる花吹雪追う』

 『愛犬の記念樹八重のつぼみ吹くかれのごとくか佇み立ちて』


「お足」考

2010-05-04 | 小父のお隣さん

Photo_4  足の多い生物は、押しなべて「不快」なんて思われて一蹴・嫌悪の対象だけど、これほど恩恵を無視した扱いも無い。

 もっとも、「お足」はいくら有っても嫌われないが「地に落ちる事多」となり易い。戒めとせねばなるまいが、小生は生涯無縁だ。「お足」はヤスデ類と同じく体内に毒がある。

 先日のイベントのゴミ処理をしていたら「ヤスデ」が出てきた。体長は50mm近くあった大きい個体だ。25ミリくらいの細身のヤスデはよく見かけたが、このサイズはめったに出会わない。

 名前はなんと言うのか調べたけれど、大きさから「ヤケヤスデ」ではない。「オビババヤスデ」とも特徴が異なるようだし、これもいつもどおり「不明」と頓挫の顛末となった。

 しげしげとゲジゲジを見つめれば…ゲジでなくヤスデを見つめれば清潔な身体表面だ。汚い所に居る様に思われているが体表面の汚れには弱い生物なのだそうだ。こういう無数の生物が嫌われながらも循環の基礎底辺を担っているのだ。そう、お足が機能しないと基礎底辺から崩壊していく。