トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

荒れた盛春

2010-05-19 | 感じるままの回り道

 『山としか遊べなき身に雪時雨』

 『やまざくら雪化粧して涙花』

 『夏日きて氷雨となりぬ昨日今日』

 『凍害の新茶高くて野の芽摘む』


棚田のトンボ

2010-05-19 | 小父のお隣さん

Photo_3  Photo_4  Photo_5

 棚田下の畑跡の刈り払いを行った。手入れを行う前は一面の葦原だったが、今はセリ、タデ、フユイチゴなどが優勢だ。刈り払っているとセリの香りに包まれる。

 作業を終えて木陰で休んでいたら目の前の浮き草にギンヤンマが来て産卵を始めた。オスに襲われたりして何回か中断し飛び立ったが、どうも産卵場所にこだわりがあるようだった。水面は広く、何処でも産卵可能と思えるのだがギンヤンマはそうは思っていないみたいで、戻ってきては産卵する。

 鮭の産卵で口をいっぱい開けるシーンを見たことがあるが、ギンヤンマも力が入るらしくて羽に力が入るのが判って面白かった。

 逆光の中に赤っぽいトンボが見えたので「アカトンボには早いだろうに」と確認にいったらムギワラトンボらしい。というのも体長が小さめだったから自信がもてない。最初はウスバキトンボかと思っていたのだが、詮索は止めよう、徒労だ。

 目を転じた小水路の林縁にはイトトンボ、カワトンボが多数飛翔している。はかなげない飛び方が愛おしさを醸し出すトンボたちだ。