里山秋祭りへの
出品に「何か目新しいものを…」と思案していて浮かんだ一品、ノリノリで試作品を作ってみたのだが、これがなかなか一筋縄でいかぬ。
木製のオカリナは吹き口の成形が難しい。平板を積み重ねて空洞を作るタイプのため、試し吹きで音を出すのもままならず頓挫。気を取り直し構造の素朴な「縄文笛」か「じんだんぼ笛」に作り替えれるかと思ったものの、これも望んだ音色は皆無で、調整もできない構造だから「骨折り損」である。
あえなく頓挫してしまい、真竹を一節残した筒のほうが良い音を出す。両端を切った竹で簡単に音が出るので我がプライドは試作品とともに消え去る…。音がきれいで容易とはいえ、竹を切っただけの笛はプライドが…。心の制御も難しい。