タラノキと山ウドが開花した。これでようやく採種できそうである。
タラノキは十年前に1本だけ見つけ「繁殖用母樹」の看板とロープを廻らし保護し、数年がかりで開花させた。その後、徐竹地など日当たりの良くなったフイールドに多くの幼樹が見られるようになったのだが、背が伸び容易に確認できるようになった頃から荒らされるようになって枯れ死する樹も出、繁殖用母樹まで採取される始末になって、それ以後は秋の刈り払い時に刈りはらってきた。
そうとは言え、昆虫に花粉を、小鳥に種を提供できる樹種に変わりなく、拠点に10本ほど移植して最初の開花である。ここも荒らされるのであるが開花結実株を絶やす訳にもいかない。
ヤマウドも同じような憂目にあっており、拠点に5本ほど移植したのが開花した。山ウドはタラノキほど目立たないけれど、以前会った 山荒氏は「この頃は減りましたよ」とかいいながら小指ほどの新芽を採りつくす感じで採取していた。「何処も同じ山荒氏」である。