沈泥地の通常水位を決める定水位装置をを変更する。従来は円形の鉢の縁が水位線だったが排水管との高さを調整できない固定式で、土砂が堆積してしまうと浚渫によってしか湛水を確保できなかった。
そこで拡幅、掘り下げに合わせ厚板をL字形に打ち合わせた形態に変更したのだ。これだと土砂の堆積で湛水が出来なくなっても、この部分を引き出すだけで調整可能になる。
L型による排水管との高低差は5㎝で、従来の丸型より5㎝水位を低下させてある。掘り下げはスコップひと掘り分だったから5㎝の水面降下でも実際の水深は従来より深い。この取り換えに合わせオーバーフローの高さも下げた。定水位装置で排水が間に合わなくなり水位が5㎝上がるとオーバーフローが機能する。
直接、排水管に流入しない方式にするのは浮遊物を排水管口につまらせない濾し器の役割があっての事だ。この仕掛けは池の中に生息するヤゴ、オタマジャクシ、メダカなどが流出していくことも多少は防いでくれるはず。