「遠路、せっかく来たのだから…」と名所見物も提案されたけれど「遠路、せっかく来たのだから…」のベクトルは正反対だった。小生はガイドブックやPR広報などで周知されていない領域を訪ねたい。二週間、来る日も来る日も歩いて森と水辺周辺をうろついた。そう、遠路、せっかく来たのだから…。
帰国前日、それでもお土産の一つでもと昔の首都まで連れて行ってもらった。バスもあるけれど知らない国で迷ったら徹頭徹尾、認知症徘徊高齢者である。
現地通常の天候ではなく快晴で、何かの祝日なのか港で砲声までしている。巨大観光船も入港していて街はごった返していた。そこで見聞した観光の仕方、小生はやっぱりお仲間になれないのだと認識した。まだまだ脳軟化症でも認知症でも無かったと少しばかり安心したのは旅の成果の一つだろう。そう、脳硬派症そのものは顕在だったのである。
「何を見に来たんだ…」世界遺産の建物、大方は撮影し土産物店や飲食に向かって終わる。建物が耐えてきた風雪と年月を感じ取った人たちはどれだけいるのだろうか。それこそが世界遺産になった理由でもあるのに。
床だって水平ではないし、建物正面さえ傾きが容易に判る。ショーウィンドウだって歪んだ四辺形も多い。たまたまガラスを嵌め込もうとしている店舗があったのだが、職人の作業風景だって千歳一隅、一期一会の見どころだった。「現場で現物合わせ」なんて、そう遭遇する事では無い。
路地裏で見える構造や材などは風化や虫食いが多い。船材などの再利用と思われる部材もあった。「これを見なくっちゃ!」であろう。てなければガイドブックで間に合う。
まあ、自分の懐で行くのだし楽しみ方など個人の自由であるけれど「写真とそっくりー!」なんて喜んでいるのは「遠路、はるばる」が哀しい。
観光者飾りの一部と喝破せり トロル
帰国前日、それでもお土産の一つでもと昔の首都まで連れて行ってもらった。バスもあるけれど知らない国で迷ったら徹頭徹尾、認知症徘徊高齢者である。
現地通常の天候ではなく快晴で、何かの祝日なのか港で砲声までしている。巨大観光船も入港していて街はごった返していた。そこで見聞した観光の仕方、小生はやっぱりお仲間になれないのだと認識した。まだまだ脳軟化症でも認知症でも無かったと少しばかり安心したのは旅の成果の一つだろう。そう、脳硬派症そのものは顕在だったのである。
「何を見に来たんだ…」世界遺産の建物、大方は撮影し土産物店や飲食に向かって終わる。建物が耐えてきた風雪と年月を感じ取った人たちはどれだけいるのだろうか。それこそが世界遺産になった理由でもあるのに。
床だって水平ではないし、建物正面さえ傾きが容易に判る。ショーウィンドウだって歪んだ四辺形も多い。たまたまガラスを嵌め込もうとしている店舗があったのだが、職人の作業風景だって千歳一隅、一期一会の見どころだった。「現場で現物合わせ」なんて、そう遭遇する事では無い。
路地裏で見える構造や材などは風化や虫食いが多い。船材などの再利用と思われる部材もあった。「これを見なくっちゃ!」であろう。てなければガイドブックで間に合う。
まあ、自分の懐で行くのだし楽しみ方など個人の自由であるけれど「写真とそっくりー!」なんて喜んでいるのは「遠路、はるばる」が哀しい。
観光者飾りの一部と喝破せり トロル