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トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

夏は来ぬ

2018-06-26 | 感じるままの回り道
 今年の立夏は五月五日だったが新暦だし、そうそう夏の始まりとも思えない。梅雨が明ければ夏本番と思うけれど明けなくても夏の到来は感じる事が出来る。まさに今日がそうだった。

 水見回りの途中、林縁にトラノオやショウマの開花を見て「初夏だなあ…」と見入ってしまう。その後、やむを得ず遅れに遅れた刈り払いを行うべく作業に入るところで動きを止めてしまった。カブトムシがいたのだ。どちらにしろ三徴候があれば確定診断が出る。

 カブトムシは母子グループの世話人に渡したけれど、これからは虫籠を用意してフイールドへ入らねばならなくなった。

                    

こけら版 「あっちのトンボ」 6 エピローグ

2018-06-26 | 小父のお隣さん
 撮影したイトトンボには種が判明しないものがあるけれど、青いイトトンボのメスなのではないだろうかと思っているものの、これは思っても思ってみなくても結果は忘却の彼方へ去ってしまうのである。ウグイスは谷渡りをするがトンボもお爺も湖沼や川渡りをして彼方へ消える。まあ、誰でも通る道ではあるが今回は小生が大陸を渡って去った口になった…。
         

 不明なイトトンボの中におかしな出来事があった。一巡りをし岩場で休んでいたら首筋のあたりがムズムズする。振り払ったら岩の上に虫が落ちた。初めは何だか分からなかったのだが脱皮を開始したトンボだと理解するまでそんなに時間は要しない。
 それより「何故、頸筋にあったか…」の方が大問題だった。伝って首筋まで登る機会など無かったはずだし、上から落ちてくる様な環境にいないだろう。鳥が落としたのが近いと思ったのは身体が「く」の字に曲がっていたからである。

 考えてみれば脱皮途中で上体を反り返し抜き出る。そのためかもしれないが事実は不明だ。脱皮を助けるために枯れ枝につかまらせようとしたが駄目だった。すでに外殻の脚は殻のみで変態した脚はまだ使えないようだった。
 「仕方がないからお手紙食べた…」なんて事を小生は行わない。岩の上に置き、観察する事にしたのだが、しばらくは風よけ日よけの小生の影の中でモゾモゾしている。脱皮後、ほどなく脚を使い傾斜の上部に頭部を向けた。そのまま腹部をポコポコさせ翅が展開していく。

 変態が終わるまで付き合う心算だったけれど30分で根が切れて遁走、その後、どうなったかは風の便りにもない。そして吾、極楽とんぼの楽園生活は幕を閉じたのであった。
 その幕を閉じてからいくばくも経ってはいないものの、既に夢だったか現だったか脳内霧中となってしまった。まあ、短期記憶から萎えると識者は言うからそうなのであろう…。
 ➡  ➡  ➡ 
 
                    苔に立つ立像と化し追うトンボ
                    紺空へ羽化し飛び立ちゃ新世界
                    爺想う爺の変態いつだやら