「イトトンボ哀しからずや空の青水の青に染まり飛翔す」これでは盗作改作であるが短歌風の心証はこれに近く、俳句では「この夏や湖水に浮かむ波の上」と芭蕉の句がそれを吟じたのではないかと思った青いトンボ達の湖面低空飛行だった。
この青いイトトンボ、最初に見たトンボで、その数や密度が半端でなかった。水辺周辺では1㎡あたり数匹いると感じたし、踏み分けを進むたびに舞い上がる姿は飛天そのものに思えた。強いて言わずとも「天上の楽園」に身を置いた気分になるのであった。
彷徨にくたびれれば靴を脱ぎ岩場で休む。トンボを見、借りた時代小説を読みつつ、時折はマインドフルネス紛いの瞑想をする。天国に到着したイスラム教徒の気分さえ彷彿とさせる時間だった。
草地や林内での飛翔はユルユルだったが撮影しようとすると反応は早く、湖面をすれすれを三々五々飛翔しているのは高速飛行で、あっけにとられたが、敵船体に肉薄せんとする特攻機も連想し思いは複雑でもあった。
総数が多いのだろう、慣れてくると住宅地でも希に見かけ、我がフイールドでは見れない青いイトトンボは毎日楽しませてもらった。発生部では歩いていても岩場で腰かけていても常に周りに存在するのだ。
「青い地球は誰の物…」なんて歌い出しの歌があったかのように記憶するが「青いトンボは俺の物」独占状態だった。トンボを見に来ているのは小生1人、他に人っ子1人いないのである。現地の人達はトンボなど興味が無いようで、観光客扱いの小生など変わり者の最右翼なのであろう。
まあ、遠路はるばるやってきて二週間、居留先周辺だけうろつき帰国する観光客など小生くらいか。自覚はありますとも…。ハイ、これぞ粋の極み、お馬鹿の骨頂!。
体色の個体差はメスに感じた
同色交尾

わらわらと羽化トンボたつ湖畔かな
この青いイトトンボ、最初に見たトンボで、その数や密度が半端でなかった。水辺周辺では1㎡あたり数匹いると感じたし、踏み分けを進むたびに舞い上がる姿は飛天そのものに思えた。強いて言わずとも「天上の楽園」に身を置いた気分になるのであった。
彷徨にくたびれれば靴を脱ぎ岩場で休む。トンボを見、借りた時代小説を読みつつ、時折はマインドフルネス紛いの瞑想をする。天国に到着したイスラム教徒の気分さえ彷彿とさせる時間だった。
草地や林内での飛翔はユルユルだったが撮影しようとすると反応は早く、湖面をすれすれを三々五々飛翔しているのは高速飛行で、あっけにとられたが、敵船体に肉薄せんとする特攻機も連想し思いは複雑でもあった。
総数が多いのだろう、慣れてくると住宅地でも希に見かけ、我がフイールドでは見れない青いイトトンボは毎日楽しませてもらった。発生部では歩いていても岩場で腰かけていても常に周りに存在するのだ。
「青い地球は誰の物…」なんて歌い出しの歌があったかのように記憶するが「青いトンボは俺の物」独占状態だった。トンボを見に来ているのは小生1人、他に人っ子1人いないのである。現地の人達はトンボなど興味が無いようで、観光客扱いの小生など変わり者の最右翼なのであろう。
まあ、遠路はるばるやってきて二週間、居留先周辺だけうろつき帰国する観光客など小生くらいか。自覚はありますとも…。ハイ、これぞ粋の極み、お馬鹿の骨頂!。






わらわらと羽化トンボたつ湖畔かな