トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

今日のとんぼ「末端腹節が大きいヤンマ」

2018-06-25 | 小父のお隣さん
 年中行事の水見回り。前日の降水量110mmほどあったから断水が心配で吐水口まで確認に行く。隣接グループのMさんが帰る頃合いだった。池の中の繁みにモリアオガエルが産卵してしまい「除草を断念した…」と他愛もない話をしている眼前にヤンマが横切った。

 体長90~100mm、腹部末節が大きく濃黄色のリング模様が目立つトンボだった。飛翔の様子から産卵だろうと思ってみたものの目で追っていて向こう岸で見失った。話が終わり「それでも…」と池の向かい側まで脚を伸ばしたらいたのである。
 動かずに見守っていると池の中の杭に産卵を始めた。ケータイだけではいかんとも出来ず、最大倍率で撮っても判明し難い。
 それでも腹部末節が大きい事、濃黄色の体色を持つこと、水中産卵はしていない事、100mm近い体長である事などを参考に図鑑対照してみたが結論は出ない。まあ、これはいつも通りで憂いも嬉しさも無いけれど判明したのは「小生、初観測のトンボの産卵」であろう、という事である。

 今季の水辺はキイトトンボの大量発生やクロイトトンボの増加、それより小型のイトトンボなど小型のトンボの数が増えたのを感じているが、今回のヤンマ型の産卵行動で、来期以降の出現が保証されたようにも思えて、ますます「断水・水切れ」を起こさないように鞭うたれる気分にもなる。
 まあ、人生「ロマンは一日にしてならず」で「ロマンスは一回たりともおこらない」のであって、なんともロマンチックではないか…。

   末節大きい     体色が分かる