
湯を張り花びらを投入し待つ事30分、浴室の扉を開けたらバラの香りが襲ってきた。芳香蒸留水とは全く別物の香りで「まさにバラ!」の香りだった。湯質に特段の変化は感じられず香りと色彩だけの入浴だ。身体的効能より多分に心理的効能で高揚するのだろう、が小生の偽りのない感想である。
その昔「バラの香りに包まれて・・・」なんてグループサウンズが歌ったのを思い出してしまったら連想ゲームになった。まあ回想療法のセルフ版である。ナポレオンのように「オー、ジョセフィーヌ!」なんて言いはしなかったけれど「オフェーリア」とつぶやきが出た理由は分からない。
歌謡曲「バラが咲いた」の方がメジャーなのかどうかどうでも良く、浴槽から立てば花びらを身にまとってしまいカラフルな鱗の半魚人、いいえ半漁爺はいただけない。想像するだけでおぞましい光景だろう。目を瞑ってイヤイヤしてもイメージは消え去らぬ。
仕方が無いからお手手で掻いて集め洗濯ネットに入れてから立って入浴終了。烏の行水にバラ風呂とは贅沢の極み・・・お誕生月だから自分にご褒美バスデイ・バスタイム、なんちゃって。もうマイヘビーバラバラ。