トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

ヒノキのテインクチャーを仕込んだ

2020-05-19 | 何よりの楽しみ
 頼まれた範疇なのだがヒノキの芳香蒸留水を作った結果、精油分の抽出が多いのにびっくりして「アルコール抽出ならどうだろう?」と比較したくなり酒屋に寄った。薬局ではエタノール品切れが多く手に入らないからウオッカで試すべく立ち寄ったのだ。スーパーで販売しているのは40度までだし小生的にはもう少し濃度の高いのが欲しかった。
 店員に相談すると80度のウオッカが出てきた。1本二千円もしたけれど、これは相手持ちなので懐は痛まない。さっそく購入し鉋屑40gで浸出させる事にしたのだ。

 ウオッカ720mlとヒノキ40gを合わせると1リットルの貯蔵瓶に収まるか不安だったから2リットルの貯蔵瓶を使用したけれど、少々大きすぎ感たっぷりで、何とも頼りない感じになってしまったしヒノキは全て浸らず飛び出した分も多くなってしまった。これを埋めるには「もう一本!」必要だろうが、そこまでする事も無いか。抽出後はヒノキに吸われた分を差し引くと液体で何割減になってしまうのか、それが気がかりだ。

            準備万端    ➡     全て浸らなかった

Daddy!今度のご馳走なーに?

2020-05-19 | 小父のお隣さん
  「ヤモリミユキだじょい!」

ミカン花の芳香蒸留水

2020-05-19 | 何よりの楽しみ
 頼まれたので芳香蒸留水作りに出張したのだったが、実態は「ミカンの花で作れる機会など一期一会だ!」と越後生まれの一爺は飛びついたのだ。
 現場はミカン農場の中で飲用にはならない水の水道もあるという事だったから「作れる」と引き受けしたのだったが、それなりに風防やら参加数によっては蒸留水の量も不足だろうと2セット準備し車載して出かけた。前日は31℃の真夏日だったものの当日は23℃の過ごしやすい気温で快晴!、眺望は効かないものの近くの樹木でガビチョウだったか様々な鳴き声でさえずり、さすが大陸原産種、情緒も何もない煩いといえば煩いという感じだ。

 ミカン畑で「はるみ」「青島」の二品種の花を摘み、それぞれ400ℊ程度で蒸留した。フレッシュの香りは「はるみ」の方が淡く「青島」は強烈ともいえる濃さだった。この香りの強さで生産者の人たちからは好かれてはいない香りのようにも思った次第。考えるまでも無く強烈な香り、たとえ芳香であったとしても生産者にしてみれば避けられない「香害」みたいなものだろう。
 定年後、頼まれて有名デパートの「全国職人展」とかを東西4店舗ほどで販売員体験したのだが、事前に「販売員教育」を受けなければならず、その中に「香害」の一項があって芳香剤や香水、化粧品などの注意や禁止事項があり驚いたものだった。小生が気を付けるべき点は加齢臭や口臭程度だが、さすがに講習の中で口臭には触れていなかった。こんなことは接客業として「当たり前田のクラッカー」なのだろう。

 さてさて閑話休題、蒸留水作りも作りミカン花2種と持参した「ヒノキ片」を加え3種類作った。採取量を欲張ったから鍋が空焼き寸前まで行って油断大敵、鍋には1.3リットル、採水は500㏄までは厳守せんと鍋を焼いてしまいかねない。
 芳香蒸留水の出来栄えだが「はるみ」の方がやはり穏やかで気にならない。一方、「青島」は鈍器でガーンとされたような重い香りで、入浴剤としても「好まれないだろうなあ」が実感。とにもかくにも得難い蒸留だった。

 系統として「はるみ」は雑柑に属するのだとかで、その分、香りの個性が弱まったいるのかもしれない。そんなことをつらつら考えつつ蒸留水の滴下を眺めつつ装置の前を行きつ戻りつしながらの優雅な午後ではあったのだが、さすがにくたびれたと見えて夜間排尿もなく4時までぐっすりだった。寄る年波には勝てんが夜間彷徨が無かっただけ「良」しとすべしだ・・・。

           約400g   ➡    風防を付け屋外での蒸留