トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

今日のトンボ「シオカラトンボの羽化」

2020-05-05 | 小父のお隣さん
 フイールドでは最大多数に見えるシオカラトンボだけれど、羽化を観るのは殆ど無い。水見回り中にテネラルと呼ぶ未熟体がキラキラ輝きながら浮遊するのは珍しくも無いけれど、羽化途中の状態はクロスジギンヤンマより出会いないのだった。今日もクロスジギンヤンマの羽化数を観たくて立ち寄った水辺に偶然にも二匹いたのだ。

 最初はクロスジギンヤンマと思ったもののヤゴが小さかったのでシオカラトンボと観た。数日前に抜け殻の採集を手伝った事もあって「同じサイズだからシオカラトンボ」という誠に非科学的な考察だったが、たとえ違っていても何の支障も無く、世間でも「激断独り」と言うではないか・・・とまあ認められておる。

                       

世に山荒氏の種は尽きまじ・・・

2020-05-05 | 小人閑居して憮然
 この頃、フキを盗られるのが目立つ。フキノトウはほとんど失われなかった今春、ようやく「環境植生」や「公共地」という認識が定着したかと喜んだのも束の間だった。
 今までそうだったように小生らがいない時間帯を見計らったように登場して来るので現場を見る事は無いのだった。先日午後の事、Sさんがクロスジギンヤンマの羽化から初飛翔までを撮影するためにトンボ池にいた時間帯、フキ盗りに入ってきた山荒氏を見つけて注意し退散させてくれたのだそうだが、退散した後に意趣返ししに来る輩もいるのだ。

 小生の体験では数年前になるのだが、食草園の法面に植栽していたフキノトウを盗りに入った夫婦がいて注意したことがあった。無言で踵を返し軽トラで帰っていったのだが、翌日には周辺のフキノトウは一本も無かった。午後に再訪したのだろうと思ったものだ。
 これと似たようなことが数日前に会友のMさんの身に生じた。親竹育成のため小さな一角に「親竹育成します。竹の子を採らないでください」と表示している区域に、これも夫婦者が入っていくのを見て「字が読めないのか」と注意したのだった。その日は何事も無く、翌日に小生にボヤいていて、何気に竹林を見て気が付いた。
 「竹の子が無い!」と言いつつ斜面を寄って行って大声が上がったのだった。何事かと言ってみると二本が切断され転がっているではないか。まあ、山荒氏の正体はこういうもんなのだろう。

 これからササユリやヤマユリの開花時期になるけれど花を発見されれば消えるし、それが嫌で摘蕾すれば衰退傾向を促すし、山を荒らすに人数要らぬ、ジジババ一人でじゅうぶんだ。
 冒頭の写真、後ろ手にチョンチョン鍬を隠し持って丹念にフイールドを周っているおっさんがいた。立ち止まるけれど身をかがめるようなことはせず散策路から外れて徘徊をしていた。まあ山菜狙いか盗掘希望か不明だけれど「現れたか・・・」と気分が悪い。

 植生も環境の一部、景観は環境の指標とも思っているのは小生だけで、ハイカーや散策に訪れる人たち以外の大半は「山菜は盗るためにある」と思っているかのようで、土地の所有者でもなく保全維持活動者でもない山荒氏は普遍です。