トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

南無阿弥陀仏

2013-03-24 | 感じるままの回り道

Sn3d1152  作業をしていたら母子二人が寄ってきて、「駐車場のカエルは車に轢かれたのですか?」と言う。そんなカエルは気が付かなかったので、案内させると写真のヒキガエルだった。

 すでに左脇腹は破られて、肋骨の破損もあらわだった。傷跡から獣による被害でない。アオサギが頻繁に姿を見せているから、アオサギによるものだろう。

 幼児もいるから、理解できるように一通りドラマを話しして、「いっぱい卵を産んで、頑張ったお母さん。天国に行くから埋めるね。」と、極楽とんぼの小父さんも結構大変なのである。


マムシグサ

2013-03-23 | 勢子、雨毒に侵されて呻く

Photo  思わず「チョットォー!」とつぶやいてしまった。とは言え、小生はツイッターやフェースブック等とは無縁である。

 それは林縁にマムシグサが苞をもたげていたからだ。こんなに早く立ち上がるとは、少々不気味でもある。変わった形だから、見る楽しみにはなるけれど、仲間のウラシマソウの方が個人的には好みだ。

 ヤマザクラに先駆けて標準木が満開、ヒキガエルが日中に産卵、マムシグサが彼岸に開花、ネズミで原発の冷却電源喪失、世の中、よくわからん。


新タケノコ

2013-03-23 | 何よりの楽しみ

Sn3d1148  シーズンが始まって、毎朝、10台くらいが並ぶ。この車も10時過ぎにはご帰宅である。

 たまたま出会った帰りの二人に、掘り取ったタケノコを見せてもらった。10本ほどの中で大振りな物が写真のサイズだった。

 今年は、いわゆる「裏年」に当たるから、まだ大きなタケノコは掘れてはいない。どなたも同じようなサイズで、このごろようやく掘り取れるようになったばかりである。

 タケノコのサイズが分かる写真を撮らせてもらう時、「新聞に顔付きで出ちゃうと、昼間から県の山で遊んでいる、と文句が来る。」などと冗談を言ったが、それは小生もご同様、ただタケノコは掘らないだけなのだ。


諸行無常

2013-03-22 | 小父のお隣さん

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 産卵日の翌日、産卵状態を確認に池まで行った。水の中に動かぬ個体がいる。取り上げたら既に死んでいた。

 一匹は頸部、腹部が破れている。もう一匹は無傷だった。二個体ともメスの様で、腹部はゲッソリと萎んでいた。卵塊を輩出してしまった結果だが、大仕事だったろうと十分推測できる状態だ。傷の無い個体の胴体のゲッソリ感は尋常ではなかったから、これは衰弱死だったのだろうか…。

 堤の上には食べ荒らされた残渣が残っている。新しい鳥の糞があったから、おおかたアオサギにでも捕食されたのだろう。「かわいそう」と言うより「ご苦労様でした」か「ありがとう、さようなら」の方が心情に合う。自然界は「弱肉強食」と言われるが、小生はそうは思っていない。

 全ての生物は「生きとし生きるもののために生き、そして死ぬ」。次の世代を残し、命の糧になったのなら、それはまさしく「ありがとう、さようなら」でしかない。

 例年、夜間に産卵し、朝には姿を消していた産卵行動なのだが、今年はどうしたことなのだろうか…。、ヤマザクラでさえようやく葉が萌え出た時期だというのに、桜の開花宣言が立春より前に出たし、自然の何かおかしいのかも。


*そぞろ歩いて

2013-03-22 | 感じるままの回り道

              羽根散らしカラスは天に初詣

              入れ替わりミカンついばむメジロかな

              フキノトウ一夜で頭部失くしたり

              採り人も啓蟄となりそぞろ来る

              萌え萌えと親父つぶやく春来たり


千載一隅

2013-03-21 | 小父のお隣さん

 今回は「千歳一隅」ではなく「千載一隅」が実態に近い。泥水地の水が濁っていて、上部で作業もしていないから不審に思い辿ってみたら出くわしたのである。10年、このフイールドで活動していて初めての出会いだ。小父さんにだって、恋路の出会いはあるのだ。

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 1は水路脇で初めてであった個体で、後退しながら枯葉の中に潜ってしまった。上部の池には十数体のヒキガエルが群れていた。卵塊も確認できたし交尾中のカップルもいる。オスメスとも体色も体の大きさも異なり、初めて見る身には「壮観」の一言だ。

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 4,5,6とも別のカップル。オスのほうが体色は単純に見えた。メスの体色と模様は複雑で形容しがたい。雄を乗せて陸に上がったメスの後ろにはゼラチン質の卵の紐が水中まで連なっていた。雄から逃げようとしていたのか産卵途中なのかは不明だが、陸の卵は乾燥する運命になってしまった。

 残念なことは、泥水地やトンボ池で産卵が無かった事。昨年は産卵してくれて「今年も!」と期待していたのだが…。でも、この現場を見れば、残念は帳消し。今日はコジュケイも初鳴き、タゴガエルも鳴き始めた。アオガエルは数日前から大合唱の水辺である。暦を見れば、はや春分なのだ。


堤塘を治む

2013-03-20 | 水辺環境の保全

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 動機は、棚田跡のV字浸食を防ぐために設えた丸太ダムと分水路だったのだが、危険な浸食溝を埋め戻したら棚田跡の活用も容易になったので、水辺を拡幅しつつ泥水地が完成したのだった。ここまでは成り行きみたいなものである。

 「これで終わり」と一旦は思ったものの、今春、棚田の拡幅と泥水地の最終段の改修もしてしまった。改修を終わり3日目、久しぶりの降雨量があったので按配を確認しに寄った。棚田からの落とし口のゴム膜は法面を守っている。最終段の三段の段差工は水位の保持と緩やかな流れを見せている。

 最終的な放流口も、丸太とゴム膜で大量の出水にも対応してくれた。今までは三面丸太張りで、丸太と土の接触面から漏水度々だった。これで今季は安心だろう。小さな流れでも「水を治める」のは手間がかかるし、これが出来ないと生態系も育たないが、小生も育まれている。

 


われ思う結にわれ蟻

2013-03-19 | 今日は真面目に

Photo_2  泥水地の最終段、土砂の流入と水位を決めていた傾斜床が減ったことで、水深が不足してきた。この浸食を防ぐために水平埋設木を三段設えて浸食防止対策とする。

 この後、漏水孔で堤の崩壊不安があった放流口も作り直したのだが、これで水辺の手直しは終了した。「千里の堤防も蟻の一穴から」なんてことわざがあるけれど、水辺環境の漏水には悩まされ通しである。

 テカルトだったか「われ思う、故に我在り」は有名だが、小生などは孔を埋める蟻みたいな存在なのだ。つらつら思いながら、ウグイスを聞きながらの春の日であったが、まあ、水を溜める存在だけだとしても、生物の多様性に少しは貢献しているかも…。


**里山里地

2013-03-19 | 性向有毒の翁なれば

  里山は緑に水玉散らしたりミカン山さえ草間彌生が

  柚子は落ち夏のみかんは色づきて温州ミカンの数は減りゆく

  樹下見ればミカン喰われて敷き詰めて樹上は皆無園主赤鬼

  ハクビシンアライグマ来てアナグマも防ぐすべ無き山里の果樹


3月定例会

2013-03-18 | 月例会

2013/03/17(日)9:30~14:00

会員  14名

活動  *侵入竹除伐

     *平成24年度総会…原案通り可決   ※加齢退会者二名の報告

       ◎講習会時より13年、結成10周年の節目に、再度遊歩道の整備をすることになっ

         た。自然の成り行きでの退会も、新規参加者が無い現状ではさびしい限りだ。

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産卵期を前に

2013-03-17 | 小人閑居して憮然

Photo  ヒキガエルの産卵期を控え、水位の確認にフイールド到着時と帰宅時に水辺をまわる。その都度、補修を重ねてきたとは言え、漏水孔は突然現れ、泥水地の底を露出させてしまう。芦原だった頃の要因は長く続くのである。

 今回も、遠目にも「水位が無い!」と分かって、スコップを持ち駆けつけた。案の定、拳が入るほどの穴が水を吸い込んでいる。危ないところだった。

 この沢は、隣の沢から送水しているチョボ水が「命の水」だ。今年は、本格的降雨は二回しかなく、チョボ水では最下流の泥水地は風前の灯なのである。

 産卵ももうすぐ始まるだろうから、しばらくは「水守り」もせねばならない。


スミレ咲く

2013-03-17 | 小父のお隣さん

Photo  刈り払いの現場に行く途中、尾根のハイキングコース脇にスミレが開花していた。拠点近くの日向ではまだ未開花だ。まだ何種類も目に付く、と言う時期ではないから早い株なのだろう。畳半分ほどの広さに広がり、まあ、これはこれで早春賦でもある。

 このハイキングコースは眺望に欠け、ひたすら頂上を目指すだけのような感じで、小生は一回しか歩いていない。夏場は蒸れて不快だし、この春の時期が、一番楽しみに出会えるようなコースである。


チェーンソー講習会

2013-03-16 | 感じるままの回り道

Sn3d1097  沢筋の最奥端部でチェーンソーの講習会が開かれていた。さる企業の支援で受講料無料なのだ。参加者は10人くらいか…。

 主催者側と講師もその程度の人数だ。意外と人数が少なく、駐車スペースが無くなると思い、早めに到着して長い午前になってしまった。

 参加者の顔ぶれも知っている顔が多く、新規参加者は少ないように見受けられた。きっと動員をかけられたのであろう。無料の講習会は有難いけれど、行政側もボランティア養成講座などを推し進めてほしい。どのグループも新規入会など皆無に近いのだ。

 マスコミに取り上げられる会の活動等は、イベントとしての参加人数は大きいけれど、小さなグループは一般参加を企画実施するだけの余力はない。蟻のように営みを続けるだけである。植樹用の苗を調達する資力はないし、支援事業の多くは、イベント実施が条件で、それだけで見送ってしまう。


ショウジョウバカマ咲く

2013-03-15 | 小父のお隣さん

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 拠点の一角にあるショウジョウバカマが開花した。10年前に数輪の開花を見てから柵をまわし保護してきた。

 年々、少しづつ花数が増えて、今年は20輪ほどになっている。昨年は柵を広げ、種子を取り巻きしてみたが、発芽は確認していない。環境的には良好ではないものの、保護してやれば、それなりに個体数が増えてくるのは嬉しい。

 フキノトウやタラの芽、山ウドのように収穫されて消失する心配はないものの、近くの自生地では、この10年で個体数を半減した。盗掘もさることながら、撮影や見物での踏み荒らしの結果が大きい。


*雨水の頃

2013-03-15 | 感じるままの回り道

              寒明けどミノムシになる卯の刻ぞ

              泥浚い水辺に戻る雨水なり

              止まぬ雨見上げて嬉し雨水の日

              柿八年今日植えて実は古希を過ぐ

              小包のクルミを五つ植えし沢