トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

ミツマタ咲く

2013-03-14 | 小父のお隣さん

Photo_6  ミツマタが開花した。周辺にはもう3本あるが、どれも開花している。最初に発見した時は2尺程度の樹高だったが、刈り払わないように留意して、今は胸高ほどになった。

 少年時代のおぼろな記憶に頼ると、実家の畑で栽培していたミツマタの成長はもっと早かったように思うのだが…。

 もしかして、あれは「ミツマタ」でなく「コウゾ」だったかもしれない。花の記憶は無いし、株立ちだったことと「和紙の原料にする」という記憶だけなのだから、あやふやなのである。


植樹終える

2013-03-14 | 今日は真面目に

Sn3d1096  間欠的に続けていた植樹は、今季終了とした。育苗床で育てていたクヌギ、トチなど20本を昨日今日で植え、総計60本植えた計算だ。

 昨日、植えこんだクヌギの苗、手間を惜しんだばかりに、朝見たら根元が掘られている。支柱を立て忌避剤を振りまいて、今度は大丈夫だ。ポット苗と異なり、地掘り苗は直根あるから倒れはしないものの、細根が切られてしまう。Sn3d1098

 育苗床 で四年も放置すると直根もソーセージより太くなり、40㎝以上も地中深く入り込む。掘り取るに、途中で切断するが、植え込みも骨が折れる作業だ。

 特に竹の全伐地は地下茎が絡み合って、掘り下げるのに難儀の事、この上ない。1本植え込み一息するの繰り返しである。


処理と扱い

2013-03-13 | 小人閑居して憮然

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 バーストさせてしまったタイヤ交換を待つ間、近くの河川敷を散歩していたら松並木が見えてきた。この並木、落枝、落葉で物議をかもしだした並木なのだが、顛末は知らない。

 本はと言えば、管理当局の思慮分別・常識欠如に起因すると思っているのだが、下枝を伐られた松は、すでに松の風情がない。その昔、新潟平野の風景を形作っていたハンノキの並木に似て、小生にはなつかしい立ち姿になってしまった…。実家のハンノキ並木は耕地整理で消失した。

 この松の処理、そもそも造園業者に委ねないで土木業者に任せたのが間違いだ。景観的にも松の風情を失って、クレームの原因除去とはならず、高いところからの枝葉を落とし続けることになる。「餅屋は餅屋」である。

 数百メートル上流の松並木は、今回の騒動顛末の中に入っていないようだが、見れば高さが抑制され、一部は松の風情を保っている。素人目にも「なんでこうなるの!」と思ってしまった。かの一本松も「復元保存」と言っているが、あれは「レプリカ」だ。加工業者の談によれば「不世出の良材」だったとか…。丸太で保存すべきではなかったか…。


*過ぎ去った季節

2013-03-13 | 感じるままの回り道

               寒の入り冬芽は固く地も固し

               裸木の中でクヌギはボロまとう

               サンザシの実も減りたるや寒の明け

               寒明けや二十一度の馬鹿陽気

               寒戻る霜をまぶしてフキノトウ


欲が出て、もう一枚

2013-03-12 | 今日は真面目に

Photo  棚田の拡幅が終了して、一人ご満悦で眺めていたら草地にと考えていた部分がもったいなく思え、結局は一枚造成してしまった。

 水の供給は左側から入り込む流路があったのだが、今は上段の棚田から法面を直接落としてしまっている。これでは法面の崩壊が進むだけだし、温み田を築いたことにして、以前の流路に戻し、ここに流下させるように話をしてみた。

 快く承諾してくれたが、造作については小生は手を出せない。手を出せるのはここまでだけだけれど、水辺が増えればそれで良い。領有権は主張しないのだ。


シマヘビ初見

2013-03-11 | 小父のお隣さん

Photo  竹林でシマヘビに出合ってしまった。「出会い」など、とんと縁のなくなった小生だが、フイールドでは、まだまだ捨てたものではない。

 出合い頭だったから、正真正銘の「出会い」である。ヘビもびっくりしたようでまったく動きを止めている。こんな時に限って、小生はケータイを持参しなかった。後ろに続いた会友のケータイで撮影させてもらい、メールで入手したのが今回の写真。

 体長120センチほどの大ヘビだったが胴径はソーセージより細く、盛期に見るより細身だ。其のせいか骨格が浮き出ているような角ばった体型だった。越冬から目覚めてもエサの少ない時期でもあるし、エネルギーを消費しないために動かなかったのかもしれない。

 それはともかく「お久しぶり!」、そんな気分である。


**序章いつまで…

2013-03-11 | 大震災

  ふたとせを経ても故郷影もなき破壊の跡に芽吹くは野草

  入りたき仮設さえすら届かねば今は異郷で山並み眺む

  彼岸会に会えたき事もかなわずに越えがたきかなこの規制線

  はや二年難民同様仮住まい戻る術なく戻れる地無し

  葬列も無く不明者は壇を出で無縁で還る悠久大地


キタキチョウ現る

2013-03-10 | 小父のお隣さん

Sn3d1099  破れたビニールを拾おうと沢へ下ったところに雪割草が咲いていた。

 もちろん、自生株ではなく園芸種なのだ。どなたかが鹿沼土を廃棄した中に根株が混じっていたのだろう。何か所かで見かけたことがあるが、廃棄者も分散して廃棄していくようである。

 見とれていたらキタキチョウが飛来した。ゴミ袋を置く訳にもいかず、やっとの思いで一枚撮影できた。

 蝶類はキタテハやモンシロチョウ、ルリタテハなどが姿を見せてきた。


フキの塔?

2013-03-09 | 何よりの楽しみ

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 知人宅の庭に萌えたフキノトウを採集させてもらった。すでに適期は過ぎたが「フキ味噌」で食するから差支えない。

 味噌はご近所さんから頂いた三年熟成の自家製味噌である。普通の味噌色と異なり黒さが際立つ。味は期待していたのとは異なり「旨み」が足らない。きっと糀が少ないのだろう。

 それはともかく、「新フキ味噌」は完成したが、まだご飯に乗っけてない。なんたって一年かけてチビチビと食べるのだから…。

 採集した庭の親株は、かなりの量をフイールドに移植したが、すでに新葉が出ていた。また掘り取り移植できる。フイールドに移植したのは里山景観のための植栽なのだが、今年出たのは跡形もない。


棚田拡幅終了

2013-03-08 | 今日は真面目に

Photo_4  棚田の拡幅がようやく終了した。畦を築き水準を見て、高いところから低いところへ泥を移動させて完成である。

 田植えの準備としての耕起や代掻きではないから、水底は固いところが多分にある。そこは本来の当事者であるグループに行ってもらえば良い。

 これだけ広くなると、豆トラで耕転したくなるが、以前所有していた豆トラは、現在も使えるのかどうか。使えるなら借用して十分に砕土してみたい。

 田圃は足を入れると「固い!」のでなく、ズブズブと足が入っていく感じが好きだ。


**それぞれの場所

2013-03-08 | 感じるままの回り道

  援農で定植の苗花咲くと賀状は届く寒入りの日に

  氷結の池を巡ればサクサクと音も涼しき霜柱踏む

  氷結の下を走るや小メダカの先はどこぞや藻草も無きに

  水音の場所は凍らず開きおる波紋は帰る生まれた場所に


初音の日

2013-03-07 | 遊び子は

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 ウグイスの初鳴きを聞いた。例年のことながらたどたどしい。気温は21度を記録したとの事、汗ばむ陽気になった。

 そんな中、0歳児を抱えたママ達の一行が現れた。幼児の一行と異なり静かなものである。声も聞こえない。ウグイスの声を邪魔するのはインストラクターの声だけである。

 今はスリングの中で抱えられている乳児も、来春には自分の足でここを歩くのだろう。里山には大人の声より子どもの声が似合う。ウグイスと比較しても…だ。


水準を出す

2013-03-06 | 今日は真面目に

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 畦を軽く胴付と叩き板で締め水を引いてみた。水平面と畦の高さの按配の確認をする。

 拡幅した部分の土は固いので、畦の盛り土に使い、田土として作る部分は従来の田の部分から移動させて均一にする予定だ。

 写真でもわかるように、右下がやや高い。この方向に水の取り入れ口があり、土の流入による傾斜なのだろう。

 豆トラのナタ刃で砕土すれば作業は楽だが、当座は手作業でするしかない。終われば田の基盤が整うので、そこから水位を加え最終的な水位線を決め田作りは終了だ。まだ先は長い。


*季節は巡る

2013-03-06 | 遊び子は

               声もなく氷下のメダカわらべ見る

               氷無き水面に足を踏み出す児

               アカチャンと萌えし野草へ指を指す

               しっかりと握るタンポポ虫の息

               タンポポは御浸しになり差し出され


畦をまわす

2013-03-05 | 今日は真面目に

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 ようやく拡幅部分に畦を盛り上げた。盛り上げただけで締めてはいない。畦の近くに水を通して、全体の水準を確認してから再構築する。

 今まであった棚田の倍の広さになり、土の移動も半端ではない。きつい作業だが、ヒキガエルが産卵に訪れる前に完成させ水を張りたい。

 下手の法面になる部分の落差があって、ここに十分な盛り土をしないと崩壊しやすくなる。もともとは平坦だったが、三裂の浸食溝を埋め戻すのに掘り取ったので、こうなってしまった。

 ここにも後先を考えない「成り行き」任せの活動の結果が出てきた。全ては自分に帰する事…。