トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

**「満妖醜」異聞

2018-03-20 | 性向有毒の翁なれば
放っとけぬ 亡き雄の由は 嘘の故
             憂き事ばかり 君が危増さむる
 ほととぎす 鳴く峰の上の 卯の花の
             憂きことあれや 君が来まさぬ (8・1501 小治田廣耳)

反故の山 奥を遮る 不埒者
             暴いていかむ 世の人のため
 多祜の浦の 底さえにほふ 藤波を
             かざして行かむ 見ぬ人のため (19・4200)内蔵縄麻呂)

知れず散る 信に仕えし 駒桜
             お上の身垢と 恨みつるかも
 風に散る 花橘を 袖に受けて
             君が御跡としのひつるかも (10・1966)

お上刺す 豊中野行き 標地行き
             無宿は見ずや 上が袖振る
 あかねさす 紫野行き 標野行き
             野守は見ずや 君が袖振る (1・20 額田王)

 【 師、講評で曰く…】
・ 政を為すに独を以てすれば、譬えば 隠蔽改ざん至る所に降りて、省生之に共うが如し (偽政第二)
・ 其の以す所を視、其の由る所を観、其の安んずる所を観れば、人焉んぞ廋さんや 人焉んぞ廋さんや (偽政第二)       

ルリタテハ、ヤマキチョウ初見

2018-03-19 | 小父のお隣さん
 18日、拠点でルリタテハとヤマキチョウの初見となった。ヤマキチョウは撮影できなかったけれどルリタテハはそれと判明する程度の写真は撮れたのだ。

 実視中は分からなかったが写真を拡大してみると翅の辺縁部あちこちが損なわれている。越冬が終わるまでの苦労がしのばれる姿だった。この春、蛹から羽化した個体ではないからおおむねはそうなのだけれど感慨は浮かんでくるのである。
 短期間だけしか現れないツマキチョウを見出したいのだけれど、今のところ白いのはスジグロシロチョウで黄色いのはヤマキチョウ程度だ。

ここ掘れワンワン!

2018-03-19 | 今日は真面目に
 10年以上も前に駐車場広場を整地するため窪みに投じた大石が表土流出で頭を出してきた。そのうちの数個が車体の底部に接触するようになり、2月の定例会で広範囲に露出した部分に覆土したのだが、離れた位置にあったワンとワンで2個、言わばワンワンについては覆土しても効果がないだろうと掘りだす心算だった。

 この日の前日、春の大嵐で150mmほど降雨があって、十分に水分が浸透し軟らかくなっているとふんで掘り上げる事にした。言ってみれば「氷山の一角」と同じで、9割以上は地中にある大石なのである。たまたま居合わせたYさんと二人で手分けしつつ一緒に行いつつ掘りだした。

 すったもんだの挙句、ようやく広場の端に寄せた。この後は沢の流路に投じて浸食防止の捨て石に使う心算である。河床を石畳にしたいのだが石の数が揃う訳でもないから水勢の強い部分の防壁用である。ともかくも片付けたもののお爺のポチとタロウにはきつい作業となった。
 まあ、若いモンはこんな事はやらんワイ。若くなくても差し障りの実体験があっても普通は手出しせん。ほんま、きつかった…。

 Yさん ➡       小生掘り出し➡ 

*布団が離さない

2018-03-18 | 感じるままの回り道
         幸せを感じる温き風呂布団

         寒の陽に当てて早めのお床入り

         目覚めても放つに行けぬ温き床

         いばり放つ余寒厳しき夜半の風

         春暁やしもで明けたり老いの夜

         丑の刻冷えし廊下の厠行き

ダゴガエルの愛の巣だった…

2018-03-17 | 小父のお隣さん
 数日前の事、ヒキガエルの産卵があって日中も親ガエルは池でボッチャボッチャしていた時を同じくして取水管の中でも動きと鳴き声があった。それですっかりヒキガエルと思ったのだが誤認だったようだ。

 その時から数日経たにも関わらず同じ状況が続いている。主は管内にいて鳴き声に同調し水面に波紋が出てくる。タゴガエルの大きさから言って波紋の大きさが気になる処だけれど、アマガエルの鳴く場面を思い出すと頬の袋は結構大きく膨らむ。まあ、指を突っ込んでも波紋は出るから波紋を発生させるエネルギーにはなるだろうと納得した。

 そこで疑問が芽生えた。タゴガエルは地下の洞窟内などで求愛産卵すると何かで読んだが、取水管をそれに見立てる事は出来ても常時水流が有る。産卵したら池に流れ出てしまうのは必至だ。林道擁壁の水抜き管で愛の巣を営んでいるのは毎年の事なのだが卵もオタマジャクシも見た事が無い。
 管内のカエルははたしてタゴガエルなのか産卵するのか確認したい誘惑は水見回りの度に湧き出るけれど「蛙にストーカー」なんて見出しは洒落にもならんから想いは胸のストッカーに収めそのまま家に帰る。

ペンペンクサも生えん!

2018-03-16 | 小人閑居して憮然
 凍結期に散々踏み荒らされた泥水地の法面「きっとそうなる」と思っていた通り草萌えもしてこない。多少は踏み荒らしに遭った部分でさえ緑が見えているのにである。
 理由は簡単で法面から氷盤に降りるのに擦り足で表土を削り摩耗させてしまった事に尽きる。業を煮やしてロープを張ったが植生が回復するには梅雨明けまでかかるだろう。痕跡がわからなくなる植生に戻るには秋風を感じる頃まで待たねばならない。

 その前に崩された畦、堤、法面に浚渫土を盛り上げ復旧しなければならないから被害に対する回復作業は甚大とも言えるのだ。あの活動体は氷やメダカ、オタマジャクシ等で歓声を上げつつ癒されるのだろうが環境や小生は痛めつけられるだけで「嫌」されているに過ぎない。
 修復の完成を見たところで「三途の河原」の小石積みに等しいので歓声は沸かないし泥まみれになっただけで泥オチもないのだ。

 「楽しんで荒らして終わる」環境教育活動と銘打って行う穴の始末を何故やらねばならないのかと理不尽さが胸を覆うけれども、森友加計の事態を思うまでもなく傲慢不遜我田引水は世の常なのだろう。
 この環境破壊も一言で言えば「指導者に見識が無い」と言うより「見識のないのが指導者となっている」事に尽きるのだ。数年前に一通り話ししてあるのに自分達が何をしているか全く認識出来ていない。
 まあ、棚上げ田や霞が堰の泥に染まったあっちの人達は十分わかってやっている事が大きく異なる点だとしてもだ。なんたってエリートで頭脳明晰だもん。

 隣の公僕ちょっと話せ ボスが怖くて話せません お釜をかぶってちょっと話せ それでも怖くて話せません あの書が欲しい あの書じゃ分からん この書が欲しい この書じゃ分からん (ジャンケンポン) 買って嬉しい土地一匁 国の根幹真っ赤っか 民の薬缶は沸騰中 新作動揺ハア…。 

出来るかなムーミンハウス 5(キッチンとストーブ)

2018-03-16 | 何よりの楽しみ
 家の骨格が一段落したので台所とストーブの位置を決めねばならない。それに合わせて階段を設置する。二階の床と天井には昇降するための開放部も必要だ。ここに至って初めて壁を取り付けられる。
 元より原作の様な小部屋沢山では中が見えないのでシンプルに一階は応接室兼リビングと台所、二階は二部屋がいいところだ。天井裏に明り取り窓が必要なのだがこの段階では屋根の葺き方と同じで具体案は無い。模型ではないから「省略して単純に!」を常に念頭に意識していないと横道にそれるのは毎度の事なのだ。

 内部の制作構想は階段が設置されなければ進まない。壁や釜戸などは制作しやすいものの。円筒形の内壁に沿って立ち上がるらせん階段風になる階段は、その立体形を仕上げるのに苦労した。
 階段位置が定まり、これに合わせ台所とストーブを置く事にした。寒冷地構造となるとストーブの周囲に風呂場を設えたいところなのだが住宅模型では無くフェギアと遊ぶハウスなので細密さは省略し内部は単純にする事にした。部屋割りはせず、台所とセンターストーブが唯一の住宅設備で、余裕があればテーブルとベットくらいは用意する。まあ、これは演出物と割り切ろう。

 台所は階段下の空間を利用して配置した。流し台、調理台とコンロとストーブはL字に配置できた。ストーブからの煙突は室内のほぼ中央部を直立し屋根に抜けるが、欲を言えばもう少し外側に配置したほうが外観的には良かったかも…。暖炉の様に壁際配置も構想したのだが「暖炉でなくストーブ」にした事の忖度妥協の結果である。

  階段下の空間をキッチンにし暖房用のストーブと一体化   煙突の立ち上げ状態 

マメザクラ開花した

2018-03-15 | 小父のお隣さん
 駐車場のマメザクラが一挙に開花した。二日続きの暖かい陽気にほころびてしまったのだろう。樹高は大人の身長程だから顔を上げる必要はないのだが、花が下向き咲きなので写真映えしない。下側から写すと背景が明るくなるから花は暗くなりがちで、枝をひねり花に光を当てると不自然に見える。
 まあ、開花したのが分かれば良い写真だから文句も言えない…。

水源地での作業

2018-03-15 | 水辺環境の保全
 この日11日、水源地で強制通水を行う予定ではなかったのだが完全断水した結果、ニホンアカガエルの卵周辺の水位が下がっていたから急遽ポンプを積み込み作業を行う事にしたのだ。週末・休日は車両が増えすれ違い出来ない農道ではストレスが溜まるから平日に予定したものの、卵塊が露出するようでは一大事である。

 強制通水で40分、排砂通水できただろうとの見込みで作業を終了。この間、待っているだけでは所在ないから流路の補正を行った。取水升の上部で別れている流路を左岸に集約してみた。これで集水路に流路が一本化され漏水の損失も減るはずだけれど、一方では流速や流量が増え取水升が埋没するリスクは多くなる。
 それでも水を逃がしてしまう河床の浸食は遅らせる事になるだろうから手間惜しみは出来ない。産まれた当時から水飲み百姓の家柄なので手間暇かかるのは慣れている。まあ、早い話が「貧乏暇なし」「辛抱、時を選ばず」と言う事で…ジッと手を見る、腰擦る。
      分裂している流路    ➡  取水升側に集約


 強制送水の結果、吐水口に水が戻った。手水桶もそこから流れ出た池の部分も茶色く濁っている。少なからず排砂の効果があったはずで、吐水量は少なめだけれど一晩おけば所定の量に復活するだろう。測定は翌日にする。
                吐水口の濁り     池流入部の濁り

 翌日、吐水量を測定した。毎分24ℓだったから最大吐水量が復活していた。残るは水源地河床の保全作業だが、必要最低限でも躊躇したい作業量がある。やらねば崩壊に至るし水辺は成立しなくなる。ホント瀬戸際男子の高年期で、冷汗タラタラ眩暈を覚えそう…。

ヒキガエルの産卵がピーク

2018-03-14 | 小父のお隣さん
 先日、最初の産卵があったのだが今日14日が本命のホワイトデーだったようだ。昼近くに水見回りしたのだが池は濁っていて、その中に卵塊が見えていた。トンボ池では親ガエルもいてボッチャボッチャ動いていた。
 水路からトンボ池に水を通している塩ビ管内部にも潜り込んでおり盛んに波紋を出してくる。時折は鳴き声も聞く事が出来た。ヒキガエルの鳴き声は初めて聞いた事になる。

                 

雨量150mmでは… 2

2018-03-14 | 今日は真面目に
 8日夜、ほぼ一夜で150mmの降雨では水源地の河床は想像するに難くない。送水は完全停止で、確認に出向いたのだが想像していたより軽微でホッとしたものの早急な手入れが必要な事態は変わらない。

 導水路と取水升の埋没は3日前5日の90mm降雨量の時と変わらず、谷止工の底抜けが一層進行しているだけであった。とは言え、一番杞憂される事態は河床の低下なので緊急に復旧作業を要す事態なのである。作業は大事になるから週末の車両が増える時期は避け週明けの平日に行う事にして、とりあえず底抜けした個所は流下木を積み上げておく。何もしないよりは気休めにはなるのだ。

 導水路と取水升は携帯用の折り畳みスコップが重宝した。これ1本で水路を浚い取水升に堆積した砂礫を掻き出し沈澱した土砂を掬いとれる。これにより取水升まで水流が届いたけれど送水管内部の沈澱砂までは排出できないから週明けに谷止め工作業と並行しエンジンポンプで強制清掃する事になる。

 ➡         ➡ 

出来るかなムーミンハウス 4(屋根組み材編)

2018-03-13 | 何よりの楽しみ
 最大の難関、屋根の骨格を組む。建物は円筒形で屋根は円錐形のため組み付け構造に一工夫必要だった。外壁の柱にドーナツ状の軒桁を置き、ここから垂木を伸ばす事にしたが円錐形のため在来工法で言う棟木に相当する部分が無いのだ。

 建築の知識は無いかっら手っ取り早く尖塔部は木工旋盤で削り出し、ここに垂木を集中させる方法を採った。実際の建築では木組み構造なのであろうが、そこまで精緻にする仕事でもないし、要は外見と強度が保てれば良い。
 柱材から円筒形に加工  ➡   木工旋盤で尖塔部を削り出す

尖塔部の削り出しは手間暇掛かる作業では無い。これとドーナッツ形の軒桁に渡す垂木の接続が難関なのである。平屋根と異なり円錐屋根では部材を渡しても滑り落ちてしまうだけで骨格がまとまらない。位置を正しく出すためにホゾ組み加工をしたところで安定には至らず、就寝前の妄想でワイヤーで締め求心力を与えれば何とかなるだろうと思い至り、さっそく翌朝、朝食もそこそこ、フイールドには出かけず工作する羽目になった。まあ、耕作より工作の方が面白い。

 棟木に当たる尖塔部とリングの軒桁、垂木に切込み加工を施し仮組みして塩梅を確認したらまずまずの形態だった。これで「良し」として釘とボンドで接着、固着するまでの間に下地板を切り出した。
 この下地板、当初は垂木の上を覆う心算だったのだが薄いバルサ材では強度が心配で、結局は杉板で垂木と垂木の間にはめ込む事にする。この方が屋根が厚ぼったくならずに済むだろうし、円錐形の表面加工をするには厚みのある板の方が削り慣らし易いとの算段もあった。
 下地板の取り付けは建物の柱と床を組んでからでないと張れない。柱の上端に軒桁を固定する順序では下地板を張ると釘固定が不可能になるからで接着剤だけでは心もとない。
 屋根組みの部材 ➡  仮組みで確認 ➡  下地板を用意する

雨量150mmでは… 1

2018-03-13 | 今日は真面目に
 啓蟄の日、90mm程度の雨量で越流発生、水源地の補修も必要になったのに8日、一夜にして150mm近い降雨では更に傷跡を酷くしただけだ。手入れする時間も与えずの春の嵐再来では「降ったり蹴ったり」の傍若無人の振舞である。
 しかしながらシュレーゲルアオガエルは大量に鳴き交わし始めたし、なによりニホンアカガエルの大産卵があったから「喜びも悲しみも幾年月」の内か…と慰めた。

 命の水「送水」は完全断水」で、これが無ければ水辺は無意味になってしまう。春一番で胃に一番に「胃薬」だが「しょうがない」人生だ、浮世だ、因果だ・・・。

 棚田の越流部、ここは盛り土が足らず成形しただけの部分だったから越流は懸念していたが苦労して調達し盛り土したところの越流痕を見るとガックリくる。 

 温み田の越流部、ここも盛り土不足は承知の部分。凍結が終わったら池を拡幅し用土を生み出す心積もりであったが間に合わずガックリ。

 分水池からの放水路は浚渫しておいたのでセープ。ようやく「やったぜ!」の気分になった。水辺は小さな手入れを継続しないと荒れるのは承知だから忘れずに水見回りはしていても、ランダムに行わなければならない作業も多いから補修まで至らない内に降雨出水で損なわれるのが繰り返されるパターンである。
 まあ、幾つになっても学ばない、と言う事なのだろう…。

 11日からタゴガエルの鳴き声も聞こえてきた。泥水池3にもニホンアカガエルの卵塊があったしカエルの恋愛期本番、こうなると春の嵐などケロケロである。

**不評風評永田庁界隈「省人は必ず飾る…」

2018-03-12 | 小人閑居して憮然
信義則さえ備えぬ心
         深謀迎合主のため ハアコリャコリャ      幇間沙河

良心故の家族の嘆き
         感量無量は役の人 ハアコリャコリャ      誠実怒

七十五日で良い地位届く
         何はともあれ罪務少 ハアコリャコリャ     差側ひよる

右を向いても左を見ても
         こんな人達まつりごと ハアコリャコリャ    鶴田浩二

酷ではないか国民達磨
         主の手足は隠蔽中  ハアコリャコリャ     乞う僕ちゃん

親が親なら子も子だからと
         言われたもんだよ前世紀 ハアコリャコリャ  トロルお爺

利罪極とは言い得て妙よ
         巾着絞って口合わせ ハアコリャコリャ     狭川窮弁              

ヒキガエル産卵した・スジグロシロチョウ初見

2018-03-11 | 小父のお隣さん
 トンボ池のアオミドロの中にヒキガエルが産卵していた。他の池にはまだ産卵は無く、最初の産卵のひも状になっている卵胞体は見慣れたサイズよりやや細めで個体が小さかっただろうことをうかがわせる。

 面白い事に、既に産卵してあるニホンアカガエルの産卵場所は池の東側で山の陰になり日照が届かない場所なのに、ヒキガエルは池の北側に産卵し、ここは十分に日照を浴びられる位置にある。カエルと言えどもその生態から産卵位置が異なるのが面白い。

 スジグロシロチョウは今季初見となった。小生が見たいのは早春にしか現れないツマキチョウなのだけれど、何時遭遇できるかは運次第かも。
 春めいてきたから現れたSさんはルリタテハを数日前に見たという。今のチョウ全て越冬体だから温度さえ上がれば現れるのだけれど、やはり数は少ない。

 弥生も中盤に入ると「桜前線」の報じられる頻度が増すけれど、小生はこれと前後するツバメの到来の方が待ち遠しい。まあ、ソメイヨシノの開花などはどうでも良いのだが同級生のヨシノちゃんは少々気になっていた少年期、これもどうでも良い事ではある…。