トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

今日のとんぼ「キイトトンボ初見」

2018-06-14 | 小父のお隣さん
 13日、18日ぶりにフイールドに立つ。何をさておいても水見回りが先。
 留守をする前に池の草抜きと見回り踏み分け部分の草刈りをしてあったものの「夏草やボロ爺様の夢の跡」状態であった。歩くにつれカサスゲの間からキイトトンボが飛立つ。初見ではあるものの出現日はとうの昔だろう。今期は前期より個体数が多く嬉しい。赤いイトトンボや更に小型のイトトンボを探したが見つからなかった。

 旅の疲れか撮影するのに根気がない。機会を十分待てず写した品質は落第級だが、確認は出来る。

なんてこったい!留守家の始末…

2018-06-13 | 小人閑居して憮然
 芒種の前後二週間手つかず…では目を覆いたくなる有様になっているだろう事はフイールドも自宅周囲も同じことで予想の範囲だったが、その始末が一斉に襲ってくる事まで認識外だった。目論見や予想が甘いと言われれば二言も無く無言で窮する。

 リンゴはピンポン玉大に育っていて、これは二回目の摘果をし袋掛けをすればよいので急ぎは無い。問題はグリーンカーテン用のウリや育成中の苗木だ。既に植え替え時期に来ていた。そのうえ池と浮き上げ水槽の藻が繁殖し底が見えなくなっている。
 この二つは早急に処理したいが同時には出来ない。フイールドの夏草の様子も気になるし、まあ、逐一処理するしか無かろうて…。

 手始めは池の藻の処理で、産卵用のドブガイを浮き上げ水槽に移さねばならない。ここだけは最優先で帰宅当日に減水した量を満たし、餌となる菌製剤と植物性ヨーグルトを投入し環境を用意した。
 今季二回目の浮き上げ水槽への移動だが稚魚が上がるかどうか三週間の経過観察がいる。「上がって欲しい」と作業をすれば時差ボケで息が上がる。これは「吉兆」と観た。

 キジョラン草茫々   浮き上げ水槽     池底は藻で見えぬ

泥水池の除草

2018-06-13 | 水辺環境の保全
 長引いた断水も復旧しようやく水域の除草に取り掛かれる。手始めに水面の半分が埋まりそうな泥水池1と4の除草を2日間を費やして終えた。

 ヘルニアが無ければ拡大しないうちに容易に除草できたけれど、1か月半の空白でチゴザサやカサスゲの伸長と増殖は著しい。
 すでに手取りでは握力も姿勢も辛いから三本鍬と潮干狩り熊手を2mのパイプに取り付けた道具を作り作業をする。手取りより格段に楽なのだが綺麗に取り去るのは難しく、やはり一長一短は有る者だ。
                ➡    

流下体を上流部へ

2018-06-12 | 水辺環境の保全
 今期最初の流下体の捕獲と上の池への放流を行った。これから晩秋まで何回かは流下体を戻さねばならない。
 ドジョウも魚の一種だから遡上する性質は有るかどうか知らないけれど、この水系は棚田の跡地なので落ち込み部が連続しておりドジョウの遡上はまず不可能だ。

 出水時に流下していくのも魚の習性なのだろうが、流下していっても途中で枯れ沢となるから主川にたどり着く確率はほとんどない。それなら上の池まで戻し繁殖に用立て食物連鎖に組み込んだ方が有益であろう。

 今回、マドジョウ7匹、ホトケドジョウ1匹、エビ7体だったから少ないと言えば少なく、またサイズも小さかった。

気持ち悪いーっ!

2018-06-11 | 遊び子は
 今年も棚田の田植えにボーイスカウトの子ども達が体験に来た。カブ隊、ビーバー隊を含め親子総勢50人近くだったから今まで最大の人数となった。
 ボーイスカウトに入隊希望者が減少し隊員が少なくなっている話は伺っていたから、入隊児発掘に精を出したと思われる。

 棚田3枚に植え付けしてもらったが、二枚に関しては経験児なので手際が良く順調に進んだ。しかし初体験のグループは年齢も就学前が多かった事もあってか、田圃に入るまでが一苦労だった。世話役から「靴を脱ぎ裸足で入ります」と指示され靴を脱いだまでは良かったが、その先が進まない。

 「気持ち悪いーっ!」「ヌルヌルするー」「足が汚れたー」と言うばかりで田圃に入らない。なだめられすかされ田圃に入ったものの「ヤゴがいたー」「オタマジャクシー」「アメンボだー」と整列もならずグジャグジャで、それでも落ち着いてからは植え方の手本を見てから田植え開始したのだ。

 それでも二人ほどが途中、度々抜けて親の処へ行く。休憩らしかったけれど、それまで何株植えたのか両手で間に合う数だった。
 親も体験者が増えたから会友共々見物しているだけで終わったけれど、何時みても子ども達の行動は笑いを誘うし「こんなもんだったか…」とため息も出たりした。我々が同世代だった頃とは雲泥の差だ。
     田植え開始 ➡  半分まで来た ➡  終盤

フクラスズメの幼虫か…

2018-06-10 | 今日は真面目に
 水見回りの途中、葉の裏に黒いものが見えた。ひっくり返してみると幼虫だった。見覚えのあるタイプで、特段珍しい種類とは思わなかったが判別できない。いつも通り写真対照をしてみたら「フクラスズメ」の幼虫らしい。
 食べていた植物は葉が対生していたからイラクサかと思うのだが、触れてもイラつく事は無い。カラムシは互生でイラクサは対生、姿かたちは似ているし誤性極まりなくいらつく…。
              
         食草は対生         わりと派手好き

キアゲハしか出てこないなんて…

2018-06-09 | 小人閑居して憮然
 上の池のセリ群生部、開花したのに葉が無く茎だけになっている。花冠の周辺を見ると12ミリ程度の真っ黒な幼虫が群がっていた。
 名前を調べた記憶は出たのだが名前が出てこない。そこで写真対照で調べたけれど見つけられなかった。ネットで条件検索しても発見できず、食草「セリ」に関連した項目にはキアゲハのオンパレードだった。「セリとキアゲハ」で検索などしておらんわい、とぶつくさ行ったところで効果なし。
 写真では黒い幼虫は分かり難いけれど、ネット検索も分かり難かったのが難点。成果なし零点…。

トンボ池の除草

2018-06-08 | 水辺環境の保全
 泥水池の除草は不十分だけれどトンボ池も放っては置けず沈泥路の浚渫を済ませて除草を開始する。水取り入れ口から丸太を仕切り代わりにし沈泥路を設えてあるのだが、環境創出のため抜き取った植物体で丸太を覆って植生を維持してある。
 この部分にどういう訳か訪れるグループが子ども達を入り込ませる。除草の度に根茎で覆うけれど潰され崩され消えてしまうのが何時もの事。

 今回も丸裸になっていた仕切りにたっぷりと根茎を載せたけれど、何時まで持つのやら分からない。水辺の生物にとり生活環境として用意している部分を遊びで破壊していく感性は理解できないけれど、注意説明しても改善されない行動にはロープを張るしかないのだろう。

 さて、本題の除草、葦抜き、カンガレイの抜き取り、名前が出てこないがイネ科の1年草などが中心だ。池中央の島、ノイバラの株が大きくなって開花真っ盛りだけれど、付近の草地にノイバラの萌芽が多くなっているから処分すべき頃なのだろう。このノイバラ、猪のお休みどころにならないように植えつけたけれど、主の活動に仇を為すようになっている。
          ➡    

泥水地へ植樹

2018-06-07 | 今日は真面目に
 花だよりが届く頃だったか泥水池、沈泥池との間の堤にソヨゴの幼樹を植えた。昨年にも定植したのだが猪に荒らされ、冬季には氷盤に乗りたいグループ活動で植生ごと破壊されてしまった。
 法面の上がり降りに支柱は手がかりに、それが無くなれば幼樹を手掛かりにして、もう踏んだり蹴ったりの結果、侵入路より遠い1本だけがかろうじて生きている。

 同じ樹種であるが予備に残しておいたポット苗を3本定植し、息絶え絶えの1本も含め支柱を立てた。崩れた法面は浚渫土で修復する予定だけれど、身体的事情も考慮すると梅雨の頃になってしまいそうだ。

 野山が新緑に溢れてきた5月、植栽されたソヨゴも葉を展開しており安堵の症状。未だに堤の修復や浚渫は予定が立たず、また自分の身体であるけれど報連相に心がける必要もあり、なんだか宮仕えの気分…。

 破壊され草も生えぬ    幼樹の残骸  ➡  新たに植えつけ

*諺盗り名句もじり 2

2018-06-06 | 温故痴新
          永田町味無い者の煮え太り

          委員会腹に一物ネズミ群れ

          出世人嘘吐き世渡り高知能

          指揮官は舌下詐膳や右顧左眄

          罪無床牛の糞にも段々よ

          今日もまた浅瀬の仇浪毎度ショー

          過ちは好むところに在りギャフン


今日のとんぼ「イトトンボ科までは分かる…」

2018-06-05 | 小父のお隣さん
 トンボ池のカサスゲからイトトンボが飛び出し近くのユズの木に止まった。体長35mm程度で水面近くを飛翔するクロイトトンボより「やや小さい」と言うのが第一印象だ。

 しかしながら、見た目は羽化直後で成体の色彩は無く、小生に判別は難しいと言うより不可能なイトトンボであった。完熟成体でも分別出来ない我が身であるから当たり前だと言えば当たり前なのだが、家からの廃棄物は分別しています。その程度の分別はまだある。

 トンボなど見た事の無い子ども達が多くなった現在、「トンボのメガネはぴかぴかめがね 青いお空を飛んだから飛んだから」の童謡など歌っているのだろうか。広がりのある良い歌だと小生は好きなのだが…。
                 

「シラン!」が流行る今日この頃…

2018-06-04 | 感じるままの回り道
 上の池への途上、擁壁に開花していた蘭科の植物。何故、どうして?と思わずにはおれなかった。紫蘭の桜色と判断したのだけれど、根は擁壁に育った苔の中にある。
 人為的に移植したとも考えられないし、種子を鳥などが運んだのだろうか。場所が場所だけにいつまで永らえるのか心配になる。
 花を見れば取り去って行く人は珍しくもないのだ。どうして知らんぷり出来ないものか…。予想していても消えてしまえばこけてしまいそう。
          こんなところに紫蘭      花の部分

 この擁壁の苔に根をおろしたシラン、「珍しいものだ」と思っていた一週間後、たまたま自宅の裏山の農道を通った際に同じように苔に生えたシランを発見。もう知らんぷりも出来ず撮影した。つらつら思うに苔と同じく環境さえ適合すれば生育できるのだと理解した。
 こっちは正真正銘の「紫蘭」だが、あの偉い様の様な「知らん」とは雲泥の差で小生はこけてしまいそう…。
                

紛らわしいのが悪いのだ…

2018-06-03 | 小人閑居して憮然
 カエルにしろトンボにしろ白黒つけにくいのは日常茶飯事で、これは断じて老化に伴う現象では無い事を断定しておきたい。
 そもそも似た物同士を混在させるなど神の意図する事か、と注文の一つもつけたくなる。カエルを例に取り言えばニホンアマガエルは断定できる。しかしながらモリアオガエルとシュレーゲルアオガエルはよどみなく判別できない。

 大きさで比較すれば成体ではモリアオガエルが勝るけれど、成長途上では等しい大きさの時期もある。この時期でメスの上にオスがおんぶしていれば「シュレーゲル!」と第一印象は決まりだ。先日も上の池の水面にこの大きさのカップルが浮かんでいた。
 当然「シュレーゲルアオガエル」と思ってみたものの目が金色なのだ。これでは「モリアオガエルではないか…」と我が胸は千路に乱れてしまった。

 シュレーゲルアオガエルは土木作業時に現れる事が多くて、仔細に見なくても断定してしまう。水面でアオガエルがいると大きければ別だが普通はシュレーゲルの判断で、写真の個体もアマガエルほどだったからシュレーゲルアオガエルと思ったものの目が金色だ。だからモリアオガエルと思い直すもののシュレーゲルアオガエルの目をまじまじと見た事は無いから確信に欠ける。
 まあ、小生のレベルはこの程度であるが、それでも地球は回っているから「それでいいのだ!」。

林内の片づけ

2018-06-02 | 今日は真面目に
 先日、除伐と整姿剪定したクルミとカラスザンショウを集積する。クルミは農具の柄に使えそうな太さだったけれど、この時期の材では使うにどうなのだろうか、惜しい気もしながらの集積だ。
 カラスザンショウは太い部分も細い部分も棘だらけで、皮手袋を紛失してしまい軍手で作業を開始したが痛くて用をなさない。細かい作業はやり難いのだが防振手袋を代用する。掴んだり握ったりは厚みがあるから使いにくいものの棘には有効だった。

 集積場所まで曳きずり枝の処理をして集積の繰り返し。1時間ほどの作業だったがリハビリには丁度良い労作と時間だ。除伐と整姿剪定の目的だった「トチノキに日照を増やす」事はとりあえず達成した。
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整姿剪定は現場次第…

2018-06-01 | 今日は真面目に
 泥水地と隣り合わせのエノキ林との流路脇にトチノキ3本があるのだが、クルミやカラスザンショウの成長が著しく日照不足の環境になってしまった。
 そのためカラスザンショウの横に張り出した大枝と南側で大きく育ったクルミを選定除伐した。写真ではコントラストの関係で改善された風には見えないけれど、外部からの視認性も日照も改善した。
 これからの時期は刈り払いが主な作業になるものの、作業で林内に入りながら日照の程度を確認し整姿剪定、あるいは除伐などの手入れも待っている。全ては現場の状況次第だから取説などは無いのがフイールドだ。
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