トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

チェーンソーの整備

2019-07-12 | 今日は真面目に
 梅雨空も濃くなって見えるとフイールドでの作業、刈り払いや水辺の保全などには手を出すのを躊躇する。降られて尾っぽを撒いて退散降参は屋外作業者としては不本意であるし情けない。この日もいつ降りだすか不安定な空模様で、家にいた方が正解だとおもったものの一時の晴れ間がありそうなので機器の整備に出向いた。既に刈り払い機の手入れは済んでいる。

 土木の資材調達に出番が多かったチェーンソー3台の整備は拠点道具小屋の張り出し屋根の下で行った。本体からガイドバーを外しスプロケットやオイル供給溝、ブレーキ機構を圧縮空気で噴き掃除する。
 ガイドバーは片減りを防ぐために上下を反転させ取り付ける。ベットのマットレスと同じく何時も同じ向きで使用するのはバランスが悪くなる。消耗は避けられないが出来るだけ平均的かつバランスよく寿命を延ばしたい。こうした配慮は思わぬ故障を防ぐ事にもなるだろう。

 本体内部のシリンダーフインやエアーフイルターも空気圧で清掃して一件、いいえ3件落着。チェーンも刃研ぎしておきたかったけれど降り出したので退散した。整備自体は屋根下で行うから濡れる心配はないのだが、雨の中駐車場まで下るのはいささか遠慮したいのであった。

           分解した       ➡      整備終了

浚渫土で種付け

2019-07-11 | 水辺環境の保全
 上の池保全の一環で泥浚いを始めた。今まで勢力圏はM氏にあったのだが恐らく一回も行ってい無いはずで、今回が最初であろう。先日、池の中ほどに泥土が流れ込まないように沈泥路を改善したが降雨の後に出てくる吐水穴部にも沈泥路を備えたい。
 それはともかく長柄のジョレンで入りやすい西側の際から作業を始める。ジョレンの先を打ち込んで柄を肩に掛け梃子の要領で先端を泥中に押し込む、そのまま引き上げる事を繰り返す単純作業である。作業を行いつつ「これはシジミ採り」の動きに同じだと思い至った。

 泥土を浚ってもシジミがいる訳でもなくドジョウが2匹出てきただけであるが、そこで「ビビビッ!」ときた。松田聖子でなくとも「ビビビッ!」はやって来る。神仏精霊山神様のご加護は平等なのであった。
 その「ビビビッ!」とは「この泥土を林接する池へ持ち込もう」と言う事である。水は入れているし流れの中に微生物も入っている訳であるものの、泥土そのものを投入すれば「微生物相の完成が早い」のは間違いのない事実だろう。

 そこで一輪車で一回だけ運び投入した。運搬コースに道がある訳でも無いし2回目は行わなかったけれど、まだまだ泥浚いは続くからその折々、その時々に運べば多少の足しにはなるだろう。既にヤブヤンマなどの産卵があるので動物質のプランクトンは必須になっている。

 泥浚い      泥土で接種    ついでに傾斜産卵木を据えた

産卵は産卵でも・・・

2019-07-10 | 小父のお隣さん
 「林接する池」に抽水植物が無いので上の池内からセリのランナーとウキクサ状の植物を入れた。初めは「ウキクサ」と思ってみたのだが異なる。図鑑で見て「ヒンジモ」しか類似が無く結局は不明の植物だ。
 抽水植物が無いとクロイトトンボなどは寄っては来ないし抽水植物体内に産卵する種もいるから水面だけ用意しても多様性の導入にはならないのだ。

 植物を入れた翌日、水見回りで多少の減水が見られたから導水管に水を増やす算段をし吐水口で確認しようとした時に卵塊が目に留まった。
 御柱様の洞にモリアオガエルが産卵していたのである。水辺の草中に産卵するのは承知だけれど洞の中に産卵するなんて「どうかしている」としか思えない。このままオタマジャクシが滴っても洞の中に落ちるだけで水中には入れない。「馬鹿な親もいるものだ!」と思わずにはいられなかったけれど、早い段階で場所を移さねばならなくなった。おいらは「取り上げ爺さん」かい・・・。

 阿呆口はともかく7月中盤に入らんとする頃のモリアオガエルの産卵は遅い。よくカップルが成立したものである事よ。

                洞に産卵

今日のとんぼ「気に入ってもらえた!産卵環境」

2019-07-10 | 小父のお隣さん
 造成する前からビジョンはそうだったし、護岸木を据えた直後から産卵に飛来して、見回りに通るたび造作を行うたびに姿を見ている。こんなに頻繁にかつ容易に連日ヤブヤンマを見かける事など無かったのだ。ましてや産卵する現場である。
 まあ、ヤブヤンマとサラサヤンマの産卵環境を備えたくて造成した「林接する池」なので思惑通りピッタンコカンカンであった事は間違いない。それはヤブヤンマが証明している。

 台風3号の予想降雨量200mmとされていたし満水になるのを期待していたけれど実際は13mm程度の降雨量だったので満水位の半分しか湛水出来てない。
 そんなことには関係なく水見回りの時点で既に2匹のヤブヤンマが産卵していた。池中ほどの御柱、堤の護岸木、そして法面の土中と割合場所を選ぶ風も無く産卵をしていた。

 眺めつつ撮影しつつ気が付いたのは「斜傾木として法面に寝かせる場所」も好感度を上げる設えになりそうだと言う事で、ヤナギの幹の先端部が数本あり丁度良いように思える。林内で朽ちさせるのも必要な対応だけれど、1~2本は池の法面に寝かそうと思っている。
 何か客引き、やり手婆さん風に思えるものの風俗では無く理に適った「法則」だから、まあ良いか・・・。

 それにつけても一方では呼び込みを行い一方では「山荒史!」と毛嫌い仏頂面の因業爺さんになってしまう現実、動物たるもの幾面も有るものだ。この「毛嫌う」想いが届いたかどうか天頂面はすっかり毛を失いぽっかりと明るい。森林に例えると、このようにぽっかりと開いた空間は森の息吹を復活させるのであるからして、小生の「明日と言う日は明るい日と書くのね」なんちゃって・・・。まあ、見たところ確かに明るい!。


 水位は半分      護岸木に産卵     御柱に産卵

巣立ちすればしたで・・・絶えない

2019-07-09 | 感じるままの回り道
 玄関ポーチの雨樋カバー内の雛が巣立ったようだ。未明からとっぷりと暮れた時間帯まで親鳥の警戒音が続いている。幼鳥は家の周囲で「チッチ」とか「ヒッヒ」とかに聞こえる鳴き声を出しているが姿は見えない。
 小生が庭に出ると至近にまでやって来る。隣家のブロック塀の上や勝手口の庇、温水給湯器などの上にまで降りてくる。接近する時は6尺程度の距離しか取らない時もある。攻撃してくる行動は無いけれど「警戒」か「警告」か小生にも幼鳥にも双方にとってのメッセージ性が感じられる鳴き声だ。

 「カキクケコ」のどの単音にも聞きとれるくぐもった連続音で鳴き続けている。そのうちに「血を吐く」のではないかと思うけれどホトトギスではないから大丈夫なのだろう。それにしてもよく声が枯れないものだと思ってしまう。
 今のところは野良猫が近くに来ている様子はないもののいつ何時来襲するか判らない環境でもあるから親鳥の心配は尽きるところが無い。

 至近で鳴いている姿を見ると盛んにお辞儀点頭して鳴く。その時に尾羽を立て扇子のように開く。この一瞬の姿が美しく撮影したかったけれど無理だった。連写を続けるしか無いだろうが、そこまでやる程の興味は無し。後になって気付いたのだがこの構図、どこかで見た記憶があった。既に朧になっている記憶をほじくると、どうも日本画にあった構図みたいだ。それはホトトギスだったのかどうかは不明だが、確かに見たように思えた。

 とにもかくにも早朝4時ころからとっぷりと暮れた20時近くまで鳴き続けて、ほんとに「ご苦労さん」としか言いようがない。まあ、幼鳥にとって一番危険な時期であろうから親鳥の心配は分かり過ぎるほど分かるけれど、さて我らホモサピエンスはこれほどの心情があるかとつらつら思案しても昨今の見聞・報道では「無い!」としか思えなかった。
 大脳新皮質が発達し過ぎた哺乳類では、それらは相対的に縮小し片隅に追いやられ去ってしまうのは当たり前田のクラックに思える。
 まあ、「策者、策に溺れ、術者、術に敗れる」あるいは「発展の中に崩壊の芽育つ」、そんなところか。それにつけても親痛は軽くない…。

                   

足を抜きながら葦抜き

2019-07-08 | 水辺環境の保全
 上の池の沈泥路を接続しオーバーフロー部も自分なりに「改良」と思い補修しながら「葦が増えてしまった・・・」と思わざるを得なかった水域内の葦抜きを行う。今までは主であるM氏の勢力下だったけれど連休前から姿を見せない。ご高齢だから「さもありなん…」と入れ替わった心算。

 この時のためにオーバーオールのゴム長は用意してある。早速箱から出して使える事態が到着したのだった。水位はオーバーフロー部の嵩上げもしたから20㎝は上昇し股間まで水没するかと覚悟していたけれど太腿の中ほどまでだった。
 そうだとすると水位を上げなかった頃の水位は膝下だったと言う事になる。それでも土嚢を外され水位を下げられていた訳だから訳が分からない。

 「愚痴を言うまい、こぼすまい。これがお爺の生きる道」と思ってもつい愚痴ってしまうごもっともな日常ではある。いいえ、こもごもな日常である。
 はてさて、葦抜きはスコップ片手に葦の生えている泥中に差し込み根元を押し上げる。根茎が多少浮いたところで引き抜き泥を洗い落として水面に集積するのを繰り返しつつ、頃合いを見てスコップの肩を引っ掛けて岸まで移動させ陸揚げ。これを何回か繰り返して葦抜き終了。

 葦草は3割ほど残さねばならなかった。全草抜き取りの心算で入ったけれどクロコノマチョウの幼虫と蛹が多数あって密度の高かった範囲を残したのだ。トンボの羽化台にも産卵茎にもなるからさっぱり綺麗にする心算は毛頭なかったけれど、それは若い葦だけにする予定だったのだ。
 ところが食べられ蛹化し始めている葦は熟年が多く、予定より多く残してしまった。一草残らず抜きとったのはカンガレイで、これを残して秋まで成長させると根塊が肥大し根張りも強固になって抜きとるのに苦労する。繁殖力も強力だから残さなかったが、まだ水面下に茎葉はあるはずで、カンガレイも葦も秋にもう一度除草に入らなければならないだろう。

 まあ、M氏に同じく身体が動くうちは、この水域内から「足抜け」するのは泥中から「葦抜き」するより難しい・・・なんちゃっててなもんや三度笠。今日も曇天、曇天の辟易…。

          抜き取り前    ➡     抜き取り終了

カワセミ食堂

2019-07-07 | 感じるままの回り道
 梅雨空で激しく降らずともフイールド作業はやらない。それも2~3日続けば身の置き所が無くなってしまう。テレビも読書も程々が良いし、木工工作モードは締め切った室内では粉塵まみれになってしまうし、そもそもこの時期は工作しようと言う意思がなく、刈り払いや土木作業の後では工作などやる気も起きないからだ。

 小降りが続くので思い切って雨合羽を用意し小魚釣りに出向いた。1日目は「クチボソ」狙いで遊水地まで出かけたけれど2時間粘っても当たりすらなかった。
 ルアー釣りの人も何人かいたものの鯉も雷魚もヒットしなかったようだ。県の生息魚資料にはクチボソは棲んでいる事になっているが「確認できた事と釣れる事」とは全く別物だと言う事が骨身に染みた。

 二日目は対象を変えアブラハヤにした。場所はフイールド至近の沢筋から見れば本川なのだが三面張りでも釣り場所はある。エサは練り餌とハムにグミを用意した。練り餌は前日の残り物で餌替えが頻繁過ぎて小生には使いづらい。
 結局は小さいチップ状にしたハムと鋏で米粒ほどに切ったグミで釣ったのだ。グミは喰いは良いものの水に浸かると透明になって魚には見えにくくなるようで持ちは良いが新鮮さが要求された。

 この河川でのアブラハヤ釣りは2年振りで、前回は50匹程度を釣り上げ上の池に放した。アブラハヤの繁殖環境でも無いから繁殖にはつながらず、昨季放流したモロコも確認捕獲に引っかかりもしなかったから繁殖はむりだったのだろう。頼みの綱と思えたクチボソの捕獲はならず、このままではカワセミの飛来が遠ざかる。
 それでも今回32匹を放流したものの、アオサギがしげしげ飛来し採餌行動をしているからカワセミの餌と言えどもアオサギに奪われているのが現状かもしれない。自宅で錦鯉を飼育していた当時「ヒレ長黄金」と言う出始めたばかりの品種をやっと1尺を越すまでに育てたのに飲み込まれて失った。それ以来アオサギの印象は悪い。ホント警戒の鳴き声や直ぐ逃げ出す所作まで嫌いになった。
 「坊主憎けりゃ・・・」に同じパターンでも食物連鎖を断ち切る「ボーズにしてしまう大食漢」が許せない。

 それはともかく繁殖期に魚を届けていればカワセミの姿も消える事は無いだろう。まあ、こんな行動は二度わらしの三途の河原での石積みに等しく、積んでも積んでも鬼が壊す・・・。クチボソは繁殖「適魚」と判断しているので何とか調達の道を探そう。釣りが駄目ならガサガサをやってみる。
 これを含めてフイールド作業は考えるまでもない「くたびれ儲け」だけの肩入れなのだが、それでも下々の大半「恒心あっても恒産無し」に比べれば恵まれている。まだ何とか「○○食堂」の世話にならずに済んでいるのだから。

「林接した池」再構築3 一簣を覆すと雖も、進は吾が往くなり

2019-07-06 | 水辺環境の保全
 「一簣を成さずして、止むは吾が止むなり」、環境創出は体力根気勝負だ。何度投げ出したくなったか判らないが粛々と続けていればつぎはぎだらけでもまあ、爺我自賛の見てくれは満足だ。

 前日、台風の降雨も予想されたし、この際、漏水量を確認したくて「チョロ水」も引き入れておいた。この日到着した時には10㎝程度の水深なっていた。給水と底面からの漏水の収支はかろうじてプラスのようで、これに予想雨量200mmが加わるとオーバーフローして堤の損傷が予想される。
 取水管は仮の心算だったけれどこのまま使えそうだから堤上端まで埋土して固定する。排水口が無いので降雨前にと50φの雨樋で代用しておいた。水勾配が確認し難かったから水準器で傾斜を確認して埋め戻す。
 台風一過後、満水位の状態を確認し護岸木と堤上端の補正を行えばとりあえずの「完成」である。2週間程度で完成するだろうともくろんだ「林接する池」の造成は3週間ほど要したかもしれないが、とにもかくにも完成にこぎつけたのだ。

           排水管の水勾配を見る      ➡      埋め戻して完成

「林接した池」が必要だと思っていたのはヤブヤンマとサラサヤンマの繁殖の手助けをしたかったからに他ならないのだが、ヤブヤンマは護岸木を据えた当初から産卵している。願わくばサラサヤンマのご利用なのだけれど、客引きする訳にもいかず偶然の機会を待つしかない。
 それでもサラサヤンマが好むと言う環境「ヤナギ林直下の湿地」とまではいかなかったものの「ヤナギ林に接する池」を実現させたから2回目の遭遇はあって欲しい、と言うより繁殖して欲しいと思うのである。

今日のとんぼ「翅端褐色斑のあるマユタテアカネ?」

2019-07-05 | 小父のお隣さん
 泥水池水見回り中、踏み分けされた中に居た。恐らく今日の羽化体だろうが距離50㎝まで詰められた。
 撮影したところで全てシャープな画像になる事は稀で、小生に理由があったりカメラに理由があったりする。デジカメを携行していなかったのでケータイでの撮影となったが、5枚撮影して使えるのは1枚だけだった。横から写した画像は全てピンボケで、合焦していない。

 顔面の確認が出来なかったから小生的には判断しかねる個体なのだけれど、まあ、マユタテアカネだろう程度の認識で済ます。他人に教える訳でもなく自己満足の範疇だから頓珍漢でも構わないと言えば構わないのだ。

 昔からそうなのだけれど、トンボの褐色翅端斑がどういう訳か気になる存在で好きでもある。

生物由来の漏水

2019-07-05 | 水辺環境の保全
 ここ一週間ほど前から二つ池の水位が下がって底が露わになっている。漏水が原因なのは判り切っていたのだが度重なる漏水常習池なので先送りしていた。
 この日、午後から降雨の予報で午前中は曇天でも安定している気象と見て漏水孔潰しに入った。露わになった泥の上の水の行先を確かめて見当を付けたら、セリがランナーを多数伸ばしている堤のコーナーあたりだと判明。

 そこで植物体を取り除き漏水部の周囲に泥土を盛り水を止めた上で漏水孔に水が飲み込まれるのを待った。やはり大きな漏水孔で拳が入る大きさなのだった。これではチョロチョロ水しか送水できない水辺の池に湛水出来るはずがない。水の全てを漏水尽してしまう大きさだった。
 泥の盛り土で水を防ぎ漏水部を掘り返す。孔は直下に嵌入しているとばかり思っていたが「し」の字に曲がって横穴となった。この部分は既に基盤層で拳がスポスポ入る大きさがあった。

 畦の直下まで掘り進めて行ったところで蠢く物体を発見し一見してモクズガニの一部と分かった。この漏水孔を維持していたのはモクズガニで、最近の孔ではない。下の棚に何処から水が入っているのか不明の水の出口があるのだ。
 恐らく、このモクズガニが生息し棲みやすいように維持してきたはずで漏水部もそれにつながっているのは間違いなく、今回の「池の水全部抜けた」漏水原因はとりあえず潰した事になる。

 生物的要因で漏水させられるのは「毎度!」普通の事で、特にモクズガニ、アカハライモリ、サワガニ、鼠、モグラなどが関与してくるが、今回のようなモクズガニによる漏水の被害が大きい。
 これら生物的漏水の端緒となっているのが葦の根茎で、おおむね親指の太さ程もある。これが基盤層を貫き縦横に走り、枯れたり食べられたりすると確固たる漏水トンネルが完成する。この水域の漏水の走りは葦の根茎だと言っても良いだろう。もう「埋土」で済むような状態ではないのだ。

 漏水孔にモクズガニを見出した時、奥に逃げ込まれたら後々厄介になるので剣先スコップの肩に足を掛け「エイヤッ!」とばかりモクズガニのいる場所より奥側にスコップを差し入れた。これで逃げ場を失ったモクズガニは捕捉されるだけになる。
 実際はスコップを差し込んだ時に足を削り取られていたから移動能力は大きく削がれていた。このモクズガニ、放置しても悪さが出来ない身の上になったけれど、罪を償わせるべき持ち帰って出汁にする予定だった。

 ところがYさんがいたから日頃のキュウリのお礼に「食べる?」と尋ねたら「食べる」と言うので譲った。そして運転席から出てきたのは「どら焼き4個袋入り」で思わぬ物々交換になった。この分だと「わらしべ長者」になれるかもしれなかったが、小生既に浮き世の欲とは無縁の境地なので三時のおやつに4日間楽しもう。まあ、モクズガニにとっては惨事となってYさんの晩菜の藻屑と消えるだろう…。

 小生にとっては晩菜にはならずとも「万歳×4」の事態であった。これで漏水孔一つは潰した。諺にもある「千里の堤防、蟻の一穴から」とまさしくそれであるが「千里の歌声、喉の一穴から」とは全く異なる癒されない浸る事も出来ない嫌な状態でもある。そのうえ老衰も人知れず進行しているし・・・。ああ、おいらの肛門、切れ痔の出血から、てなもんで三度糞。冗談ですって!。

                    漏水部わが脳味噌も駄々々漏れ

小止みになって水見回り

2019-07-04 | 感じるままの回り道
 大雨洪水注意報が一時発令されたものの昨夜からの降水量45mmと意外な結果だった。昼近くには雨脚も途絶えるようになったから、どうせ昼食抜きの日々ゆえ気休めに水見回りに出かけた。
 まず確認したかったのは新設した「林接する池」の満水位の状態と排水管の具合である。二つ池の漏水部はモクズガニ共々処理し終わったから「大丈夫」のはずなのだが、一応は確認したい。

 当たり前だけれど二つ池は漏水孔を潰したから満水位でオーバーフローから溢れている。それでも底を露出させてしまった数日間でヤゴやオタマジャクシを失ったであろう事は想像に難くない。
 林接する池も満水位で、護岸木まで達してはいなかったが、これは排水管の位置で調整可能だ。流入管との高低差は管径ほどなので調整せずこのままでよさそうな感じもする。水深は十分にあるのだ。懸念は漏水量だけである。

 昨日、バクテリアや微小生物の種付けに上の池から泥を引っ越しさせて、ついでに丸太を傾斜させて設えておいた。ところが軽すぎて3本とも浮いてしまった。半年の野ざらしだったから軽くなったのは否めない。しばらくは水浸しにしておこう。

           排水管の位置は適正       満水位でも堤は安全圏だ

「隣接した池」堤の再構築 2

2019-07-04 | 水辺環境の保全
 再構築の二日目。最初に敷設した護岸丸太を外し池の底と同じ深さまで掘り下げる。胴突きし固めてから2回に分けて積み突き固めて丸太を据える。文字にすればこれだけの事だが「思うは易し」実際は「易く無しで重い」作業である。

 前回はスコップだけしか用意せず不便を囲ったから今回は三本鍬を用意した。土塊を引き寄せるにしろ砕くにしろスコップより楽で「やはり道具は使い様」なのだった。三本鍬があった事で堤の上端から法面を崩し取る事が容易になって手際も良かったのだろう。もう一本の護岸木の長さだけ再構築すれば済むところまで来たのだが作業に飽きてしまった。
 翌日からは降雨の三連休が見込まれる事から「この際、漏水を再確認しよう」と言う気になったのである。池の底は泥濘化させた結果、水溜りが残っている。うまくいけば胴突き仕上げは行わずとも済む。

 そこでかねてから備えておいた50φの水道管を使い仮の水取り入れ口を付けた。降雨も予想されるから水を入れる必要は無いと言えば無いけれど、水の収支も満水位も確認しておきたい。もともと止水域として備える池なので水の流入はチョロチョロで構わないものの収支がプラスになるのなら排水管も付け足す必要が出てくる。
 仮の導水管はあっけなく作業終了。スコップで掘り下げ水勾配を確認し管を押し込み埋土して終わりだ。
              水勾配の確認    ➡     チョロ水で配水

 水はチョロチョロと落ちているだけで、この水量だと何日必要になるか分からないけれど、とりあえずは懸念を確認できるだろう。降雨帯が去るまでは作業は中断ししばしの休息になるだろうか、それとも空振りか。ここまで作業が進むと早く決着を付けたい気分になってきた。
 まあ、我が身の事だけれど優柔不断・日和見・ご都合主義・朝令暮改等々、永田の賤生たちに似てきて誇らしいが肩書も銭も無いところで一線を画す事が出来る。言わば「一円の財布でも五円の虚勢」てなもんや三度笠・・・。

クロコノマチョウ羽化体

2019-07-03 | 小父のお隣さん
 上の池の泥浚いに行った。先日の葦抜き時、クロコノマチョウの幼虫や蛹が多数いた範囲は抜かずに残しておいたのだが、その葦にクロコノマチョウがいる。遠めだがよく見ると横に抜け殻が見える。外殻だけになると透き通って見えるから判断可能だ。

 羽化したチョウと外殻が同時に見れる機会は無いに同じなので、撮影したけれど、寄れば手振れが酷くなるし寄らなければ何だか分からない単なる風景写真だ。まあ、どっちに転んでも鮮明さは期待できない位置であった。殻を採集したかったが池内に立ち入るにはバカ長が必要だ。

                    

今日のとんぼ「コフキトンボ」

2019-07-03 | 小父のお隣さん
 この日、本格的な梅雨空になってフイールド作業に出かけたのに30分足らずで追い払われてしまった。帰宅しても夕方までは長い。そこで近くの遊水地へクチボソ釣りに出かけた。言わずと知れたカワセミのご馳走にするためである。2時間立ちんぼして当たりは皆無だった。

 霧雨にも関わらずチョウトンボ、ヨツボシトンボ、コシアキトンボなどが近くに来る。フイールドでは観察できない種類なのだ。そんな中に「シオカラでもないしシオヤでもないなあ」と思えるトンボが目に付いた。シオカラトンボ風なのに腹節の二つが濃色だった。
 見当もつかずケータイで撮影しネットの図鑑対照したら「コフキトンボ」らしい。開いた図鑑の中に小生でも「違うでしょ!」と言いたい写真があったけれど、あの分量を集約してあるだけに単なる記載ミスなのだろう。まあ「弘法も筆の誤り」「トンボも貼り付けの誤り」か。

 コフキトンボの写真も小生の写真と異なる色調の掲載があって、これは個体差や地域差なのかどうか、そこまでの説明は無かった。

                   

「林接した池」堤の再構築 1

2019-07-03 | 水辺環境の保全
 あれもこれも棚上げしたままでぶら下がっている。身体はひとつなので粛々と行うしかないのだ。俯瞰すれば全てが中途半端でけじめが無いけれど、優先順位は刻々変化するし「思わぬ風倒木」や「大量漏水」などは突然と訪れるから悩んでも始まらない。まあ「悩んでもいいや」と思える事が一つだけある。それは禿げ頭だと言う事で「脱毛」の心配は皆無になった。人生、苦労の後には平穏が訪れるのである。

 溜まった雨水が程なく涸れると言う事は「池の底からの漏水もある」事なので水平にして胴突き作業を容易にした。この時に砕土攪拌もしたから泥が漏水防止に寄与してくれるとありがたい。資金があれば防水シートを張れるが余裕は無く、ベントナイトを投入して攪拌し隙間を埋める手法もあるけれど数千円の出費になる。ひょうたん池は2袋使用したけれど結果はジリ貧だった。今は「夏草や兵どもの夢の後」になった。
 結局は年金支出を伴わない1馬力零円労働で済ます事にする。それでも税金を喰い物にしているアホ議員よりは役立っているはずだ。あれらは「病膏肓に至ってしまった」に間違いない!。

 馬鹿はそれくらいにして、下手の堤から護岸木を外し池の底まで胴突きの径より大きく掘り下げてから、再度積み上げ胴突きで締め固めるを繰り返し護岸木を据える高さまで積んだ。1日目はこの作業を行う前に「産卵柱」を建てているし、ヤブヤンマの産卵を撮影したりして終わったから、護岸木1本分の堤しか構築出来なかった。

 この作業の間にまたもやヤブヤンマが産卵に来たし、オオルリは頭上で鳴いているし、サンコウチョウも離れた位置だけれど鳴いている。小生も負けじと「腰が痛い。肩が痛い」と啼いた。まあ、日々是好日なんであろうて・・・。

 基盤を固め  ➡    護岸木を据え  ➡    上端部を整地