トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

ベルガモットのハーブチンキ

2020-07-14 | 何よりの楽しみ
 ウオッカが1カップほど余っている。飲用は無いのに調味料としても使えない。そこで庭のベルガモットの花を摘んで漬けた。ひたひたになる程度の量だったけれど、まあ「良し」とすべきなのだろう。
 2週間の抽出期間を終えティ・プレスで絞り、コーヒーフイルターで濾してから容器に詰めた。百均で小さな霧吹きを購入し少々入れて噴霧してみたものの「香り高い」液体には思えなかった。

 総じて花は生の方が香りが良いと言うのが小生の経験値だ。これも使い道に困る代物だけれど、まあ「足湯」くらいには使えるかもしれない。マスクにスプレーしてもハッカやミントほどの清涼感は無いだろうと、試してみる気にもならなんだ。
 「ベルガモット」か「モナルダ」か、どちらが正しい呼び名なのか判らず調べたら「どっちもあり」だ。どうりで「白を黒」と言って済ます犯罪的輩がたいそうな金額を税金から盗っていけるはずである。さしずめ公ではベルガモット、皮を剥げば怪盗モナルダ、てなもんや三度笠・・・。

                  準備  ➡    濾過瓶詰  

**深川店子縁台談義「いい頃なあ!?」

2020-07-14 | 合混で闘作すれば
税金貰ってあぶく銭とは
           遊興飲食クラスター ハアコリャコリャ        八兵衛

市中感染拡大最中   
           Go To 早める阿呆最中 ハアコリャコリャ       最中職人


策無き殿ゆえ家来も詭弁
           類は友呼ぶ友の供 ハアコリャコリャ         彦左衛門


感染拡大 Go To 広ぐ
           これでコロナもほとばしる ハアコリャコリャ    絵師太郎


配慮は無くて憂慮は銭こ
           銭こで買えないこの命 ハアコリャコリャ       お産婆々 


経済優先感染率先
           一席二跳よりも大 ハアコリャコリャ         飛脚


アベ媚び政策稚児ハグ対応
           衆愚感染蔓延中 ハアコリャコリャ          再惨数


当凶問題当局無策
           アレヨアレヨのネズミ散 ハアコリャコリャ     岩見銀さん


香港ペスト民主化隔離
           三郎いないし止められぬ ハアコリャコリャ     赤ひげ


国家丸ごとフエークブック
           人はここまで落ちに落つ ハアコリャコリャ     妄沢山


正常性のバイアス盛って
           危機の管理は丸方便 ハアコリャコリャ       木偶坊


コロナ再生感染再編
           防止策無き相のムラ ハアコリャコリャ       手相見


火種を煽ぎ Go To 火の粉
           飛び火飛び火の愚図の策 ハアコリャコリャ     火消人足


つぎ込むべきは医療の分野
           補填で従者へ Go To 支援 ハアコリャコリャ     ご隠居


無駄金散与お目金違い
           防破医療に金出せや ハアコリャコリャ        次郎長


大局観ないゾンビの仲間
           カミツキガメと猿芝居 ハアコリャコリャ       妄狐狸狐狸


無策で評論具体はあらず
           これが実態操舵室 ハアコリャコリャ         竜馬


症状出ない感染知らず
           Go To 爆弾参遊子 ハアコリャコリャ         最近平気


結果どうでもやりたい業痛
          キャリアシェークミックスミックス ハアコリャコリャ   芳一


外したところで移動は勝手
          Go To ウイルス実施中 ハアコリャコリャ         英世       


      

モザイク処理した袋とじに等しい!?

2020-07-13 | 花の下に長居
 桑の木が大木になるのはこのフイールドにきて初めて知った。実生の若木が次々と発生するから無料の苗木として安全柵がわりに駐車場と沢の境に植えたりしていたのだが大きくなりすぎて周囲を陰らしてしまうから除伐や整枝選定、萌芽更新は欠かせない。
 今期はすでに2本の大木を除伐したがもう数本除伐したい対象がある。それはいつでも可能なので、この日は良い実を提供してくれる2本の整枝選定をした。クワの木も立性なので上へ上へと伸びたがるが果実が欲しい樹では困る事態だ。そこで駐車場内の樹と林道横の大実クワの樹の整枝選定をした。枝は全て横方向に出ているのだけを残し上向きの枝や幹を切除した。これで来期には今期より良い果実がつまみ食い出来るというものである。
 この二本は駐車場至近なのでおチビちゃん達にまとわりつかれる人気の樹なのである。

   ➡   

 クワの剪定は結実後に行うのだと記憶しているから適期より少々遅れはしたけれど、大丈夫だろう。一方、こういう作業をした後にクレームをつける人がいる。「食べるのを楽しみにしているのに、なんで切ってしまうの!」なんて言い草なのだけれど、「萌芽更新」するために萌芽した若枝を選抜まで支柱を添えて保育していても、折り捨てる人にこそクレームを言ってもらいたいのが小生の偽らざる気持ちだ。「なんで破壊している人に文句をつけないんだ!」、まあ、自ら汗を流さないクレーマーなんてそんなこった。

               ➡   ➡  

 こんな作業をするのは小生くらいだが樹木の1~2本、草地や水辺の一画等々、折に触れて手を入れなければならない小事は多々ある。いわば「部分最適化」とも言えるのだけれど、このようなモザイク処理でフイールド環境の「全体最適化」が叶えられる。そんな考えが浮かんだ時に「これは小遊三師匠の十八番」と重なるだろうと気が付いた。
 フイールドはいわば「袋とじ」で中を開けば必須のモザイク処理が施されている。このモザイク処理こそ「環境の多様化」なのであって、生物の多様性を保証する、言い換えれば生き物にとって「選択肢の多い環境」であろう。
 かの小遊三師匠も雑誌の「部分最適化」を手に取ってモザイク処理を楽しんでいるのだろうか、それも「生き甲斐」という心身最適化の一手法であろう、と小生は断じるが小生自身については「秘するが花」である。まあ、すでに枯葉マークだし紙の袋とじよりフイールドの袋とじが楽しいし、髪は綴じるほどは無くなったし・・・。単調なようでも身辺多様性は健在だ。

 さてこの「モザイク処理」、けっして酔狂な出鱈目表現ではないのだ。環境保全にはモザイク的かつ階層的な手当てが大切だと物の本に書いてある。つまりは一律では環境破壊に同じなのであって、それはこれから繁忙期を迎える刈り払いも同じことが言える。認識としては「刈り払い」の「払い」は誤解や誤作業を生む表現とも言えようが現状の本質は現している。

やっぱり食えない摘果リンゴ

2020-07-12 | 小人閑居して憮然
 相互受粉樹となるフジと紅玉、すでに一度摘果はしているのだがピンポン玉大より大きくなって袋掛け期になった。ここ何年かは袋掛けもせず薬剤散布もせずの放任栽培だったけれど、今期は久しぶりに袋掛けをした。
 それぞれ20袋、つまり20果の収穫をと考えたのだけれど、雨の止み間を選んで袋掛けしたけれど樹1本に20果では少ない様に感じた。30果まで増やしても大丈夫な感じもしているけれど「美味しい」果実を食べたければ実成りは押さえなければならない。

 今回、袋掛けに際しても、肥大の悪い玉や変形果などを滴下したけれど、見た目は色づいている物もあって「食べられそう」と思ってしまう。いつもそれで騙されるのだけれど、と言うより貧乏性で捨てるに忍びなくて口に入れたがるのだったが、今回もそうして「やっぱり食えない」不味さだった。まあ、判っちゃいるけど止められない・・・の口。

            袋掛けした紅玉       今回摘果分、右紅玉、左フジ



ヘンルーダの植え替え

2020-07-12 | 蝶の食草園
 Sさんからヘンルーダのプランター植えを頂いた。何故ヘンルーダに関心を持ったかと言うと「キアゲハもカラスアゲハも」で、要するに複数のアゲハ類の食草になっているという話からだ。
 小生の経験値の中に限って話すれば、各々のアゲハ類の幼虫の食草は決まっていて、複数の食草を持つ種は知っていても一種類の食草に数種の幼虫が付くのは知らない。

 そんな中で、このヘンルーダに関しては「数種の幼虫が食草としている」との話だったから「それなら吾輩が確認したい!」と茶々を入れてしまったのが事の顛末。そんなことで譲られてお輿入れしたのだったが、持ち帰って株分したら11株を作ることが出来た。とりあえず株分も済み、後は養成して定植までもっていけば良い。フイールドの食草園と自宅の庭に植えて食草となる日を待つ事にする。

 植え付けしてからネットで調べてみたら「ルー」とも言ってハーブとして利用されている事が載っている。実物は知らなかったけれど「ルー」の名前は知っていて、ようやく現物を見たことになった。記事を読み進めていく内に心配が高じる内容を見てしまった。「毒性があり素手で扱うと皮膚に炎症を起こしやすい」とあるではないか。ご丁寧に「見たくもない腕の皮膚症状」まで載っていた。
 気の弱い雅育ちの小生としては肌の荒れは重大事である。シャワーで身体は洗ったけれど翌朝まで「発疹・赤発」が気になってしまった。まあ、ところがどっこい魚沼産コシヒカリで育った小生だったからなのか安堵した結果でヤレヤレの顛末。

 現在、庭にはノアザミと花魁草の花があってキハゲハが飛来している。ほったらかし野生状態のミツバとフェンネルは既に数頭の終齢幼虫を送り出した。ヘンルーダは注意深く様子を見ていく。もし数種のアゲハが食草としていたならば「世界蝶類皆兄弟!」のように吐乱夫の対極に位置づけられる植物だ。まあ「仲良きは美しき事!」なのである。

               

ナガサキアゲハは分かります

2020-07-11 | 小父のお隣さん
 降ったり止んだり、時折は風が吹き抜ける日、「今日も休みか・・・」と外を眺めていたら黒いアゲハが目に留まった。今期、ジャコウアゲハは全く姿が無くキアゲハしか庭では見ていない。そんな日々に黒いアゲハが飛来したのだった。黒いアゲハの同定は三種だけは出来る。それはジャコウアゲハとモンキアゲハにこのナガサキアゲハである。特にナガサキアゲハとモンキアゲハは遠くからでも判別できる種であるのだ。
 アガパンサスに吸蜜に来たのは尾状突起がないからナガサキアゲハと一目瞭然、自信をもって断定できる数少ない種のひとつだ。だからどうて事も無いのだが花魁草(フロックス)が開花しているのにそっちには寄らなかった。ヤマユリも開花しているのだが寄ったかどうだか空を見上げてもチョウまでは追わない雨の日だった。

                       

牛乳消費、ボッテボテになった「乳麺」

2020-07-10 | 何よりの楽しみ
 連日の雨続き、いささか閉口しつつやることを考えた。糸のこ盤や木工旋盤の作業ならすぐにでも出来るけれど粉塵放出するので室内では無理である。結局、オールディーズを聞きながら台所に立った。目的はずーっと念頭にあった牛乳消費の二つのメニューの内「乳麺」を作って夕食にする事なのだ。

 まずは牛乳1リットルを煮詰めねばならない。煮詰める作業と並行して素麺を茹でた。「乳麺」に仕上げる時にもう一度加熱するから少し硬めの茹で具合である。
 牛乳を煮詰め「蘇」に仕上がる前の段階、混ぜ合わせて液だれしない濃度まで作り茹でおいた素麺を入れ絡ませる。これを皿に盛ってトッピングして出来上がりである。

 トッピングはホタテのうま煮、水煮大豆の糠漬け、キムチ、ピーマンと「はるみ発酵シロップ」作りのおり、農家のKさんから頂いた自家製ミカンの瓶詰めを盛った。汁物はタマネギが無くてコンソメスープにとろろ昆布を溶かした簡素仕立てである。栄養学的にどうのこうの、見栄えがどうのこうの、なんてことはなく、用は退屈せず夕食が頂けた幸せにあるのだ。

 乳麺とした食感は「パンを牛乳に浸して加熱」した感じが一瞬したものの、味付け無しでも十分に美味しい。トッピングの素材に味がついているから「口中調味」とでもいうのか飽きがこない献立になったように思う。ただ麺素材の感じが消えてしまったのが惜しいといえば惜しいけれど、マカロニでもスパゲッティでも牛乳粥でも同様に美味しいだろう事は理解できた。
 ここでハタと気づいたことは二品目の献立は文字面では異なるけれど、見た目や触感で違いが出せるかどうか少々心もとない感じがしてきた。

    煮詰める   ➡    絡める   ➡    盛り付け

「トンボ観察種リスト」ようやく完成した!

2020-07-09 | 今日は真面目に
 作業の折々に撮影出来たトンボの一覧表と写真集をようやく作り終えた。「作るべき物」でも無いけれど自分で一覧は欲しかった。しかしながら種の同定が出来ない小生なので撮影の度にS先生やSさんを煩わしてきたから「お詫びの印」では無いものの、小生用も含め3部だけの作成である。

 作成に当たっては一覧表と写真集の表記や同定に、忙しいS先生をまたもや煩わしてしまったけれど、こればっかりは小生が出来る事ではないから無理を承知の頼みごとになってしまった。「作ろう」と思い立ったのは数年前にさかのぼるもののイメージが出来なくて今になったのだ。その下原稿を持ってS先生にお願いする日と「梅採り」が重なってしまったのだが、ここは「しまった、でもリスト」優先だったので、わざわざ誘っていただく唯一のフイールド、なのに礼を失してしまった。ごめんなさい!。

 それはともかく、先生にお渡しした原稿が校正が済んで戻ってきた。こうなれば後は早い。PCのデーターを修正しプリントするだけである。この際、画像は大きめにプリントするつもりだったのに肝心の撮影年月日が併記されない。仕方が無いから原稿と同サイズを写真用紙で出力した。
 もとより芸術写真でも無いし、学術写真でも無いから構わないレベルなものの細部を眺めるには大きい方が助かる。しかしそれ以上に撮影年月日は大切だろう。てなことで3部作成し1部は小生の手元に、残りの2部はS先生とSさんにお渡しすればタスクは終了するのだった。

 初めは「トンボリスト」だけだったものの水辺と深い関係のあるヘビとカエルのリストと写真も入れてみた。せっかく作成したのに水辺とは切り離せない種、また「食物連鎖」でも重要なスタッフ、ヘビとカエルを除外するのは「へその緒を欠く」、あるいは主ではないものの「画竜点睛を欠く」そう思う。
 一方、広報するようなフイールドやリストではないものの「環境多様性」を創出保全していれば「生物多様性」も自ずと満たされていくのは「種の保存」と言う種それぞれの遺伝子に助けられて達成できたとも言える。そう思っているから「生物多様性」表現ばかり目立つもろもろの事象は苦々しいだけの小生である。命あるもの生活の手立てや場所が無いのでは社会は成立出来ないのだ。
 そんなこんなで、今回のリストは「生息種・確認種」中心であるものの、言外に「環境多様性」があるのは小生の屈曲した爺我自賛で、要は小生の自己満足、業の発露。そう、自分で褒めて生きるしかないのだ姥捨て山では・・・。まあ寂しーい老年ではあるのう。近づいてくれるのはトンボやヘビ,カエルばっかし。

 連日の雨続き、そういう季節だから腐る事も無いのだが、たまたま借りてきた本に「種を保存するのではなく遺伝子が生き残るため」なのが生殖繁殖で個体なのだとか…。要はおいらも単なる操りの器じゃった。そんな戦略を遺伝子ではなく寄生して行う種がいた。もうホント、ビックラコだ。

雨の日の手内職は捕獲器のバージョンアップ

2020-07-08 | 今日は真面目に
 予報は二日続きの大雨模様で屋外作業は出来ないので室内での暇つぶしを考える。既に妄想していたシロマダラ捕獲器の改良型と生餌のトカゲの保存容器及び捕獲したシロマダラの運搬容器を作る事にしたのだった。ペットボトルも鉢底ネットもストックがあるから前日にスプリング付きの蝶番を購入しておいた。

 朝は薄日の射すような空模様でパラパラと落ちてくる時もあるけれど、フイールドへ出かけれるような雰囲気で誘惑するが、一方の工作の誘惑も捨てがたい。美女二人に左右から引っ張られている心境だったが二股はかけない。ここは右手を選んで工作日としたのだった。まずは1.5ℓのペットボトルの外径に合わせ鉢底ネットを二重にし長さ1mの筒を作った。固定はブラインドリベットを使用し裏側にはステンレスワッシャを当てて鉢底ネットを確実に挟めるように強化した。

 両端はペットボトルでトラップに誘導する漏斗口とスクリュウキャップを活かした取り出し口を用意し、重要部品の自動ドアは厚板とスプリング蝶番、扉になる定規の切れ端で構成する。塩ビ管でのプロトタイプは侵入穴に対し直角の扉だったが、今回は斜めに取り付けた。この方が頭部が当たり奥を探れば開けやすい構造になる。
 ここは厚板の成形は鋸とノミ、切り出しナイフと彫刻刀、やすりを使い構造を整えた。定規板の扉と蝶番はアルミのリベットで固定する。厚板中央はペットボトルの口をねじ込んで止めた。接着剤は使用していないが厚板の中子は、屋外では水分を吸収し膨張するからこの漏斗が緩む心配もない。

 仕上げは入口部の漏斗と扉を接続して筒に固定し、取り出し部はペットボトルを半分に切断して差し込みリベッターで固定するだけの簡素な作業だ。塩ビ管の捕獲器より強度は無いけれど捕獲するには十分で軽いのが良い。中のトカゲは外部からすぐに確認できるから塩ビ管よりヒットしやすいのではないだろうか。すべては小生の思惑であるけれど、一匹捕獲できればそれでよいのだ。
 しかしなんだ、一匹の捕獲のために改良する事4回の3基、更にトカゲの保存容器とヘビの運搬容器まで用意した手太楽は「ナン蛇ラホイホイ」としか言えない。

 まあ、わが身は不遇なのだったと言う事に尽きるがゴキブリホイホイは大企業品だからイジイジはしない、いい爺でおる。人生、埃まみれであっても誇りを捨ててはいけないのだ。一方、お釈迦様の教え「執着や妄想は棄てなさい」はいまだに出来なく抱っこちゃんで、達観や悟りのなんと困難な事か・・・。

           入口漏斗部とトラップ部        全体

イソヒヨドリの相聞歌

2020-07-07 | 感じるままの回り道
 雨の中、家の近くで聞きなれないさえずりが朝から聞こえる。何鳥かもわからず放っていたら庭の縁台に降りた影に気が付いた。そこで盛んに鳴いてて、今度はもう一匹がタイルに降りたのだ。全体に丸い体型ではイソヒヨドリとは気が付かなかった。
 線状降水帯による被害が甚だしいがイソヒヨドリにとっては全く関係ないようで雨の庭で「自戦場のアリア」の最中だ。そのさえずりはオスが屋根の天辺でさえずるメロディーとは全く異なる、やはり相聞歌ならではの華があった。びっくりしたことはメスもさえずっているのだった。さしずめ「お返事」なのだろう。カーテン越しに盗み見しながら、おもわず「へーっ」てなもんや三度笠…。
 映画「草を刈る娘」で小百合ちゃんと浜田なんとやらだったか、歌の掛け合いをしながらの刈り草場面を思い出した。平安のみぎり、和歌を文として交し合っていたのは本能の昇華そのものだったのだろうが、昨今のラインなどのSNSには情緒や知性の片鱗も無い。「早い・易い・便利」なのだろうがネット情報に同じく泡沫に近い。

 それはともかく、雨脚を見たくてカーテンを少し開けてあった間から抜き足差し足、覗くとデスプレイの真っ最中だった。こんな場面は鳩とカワセミしか見ていないし、同じオスでもオスプレイは見たくもない。
 オスは濡れた羽毛を逆立てて、あの鳩が路上でやっているように頭を点頭しながらヒョイヒョイ歩いている。志村けんの「変なおじさん」風情にもみえるが、これは大スクープなのでカメラを構えて写したけれど、網戸に焦点が合って鳥には合わない。結局はボケた写真しか取れなかった。ズームしたカットは網戸の目ばかりシャープになって使い物にはならなかった。だからと言って網戸を開けれる事態ではないのだ。

 結果的には求婚動作は写せなかったけれど、覗き見ながら相聞歌を交わしつつ濡れそぼっているカップル、あの「梅雨じゃあ、濡れて参ろう」「あーい、半平太様!」なんて「どうせ濡れるんだもんな」と妄想した小生だ。こんなことで妄想しているようでは耄碌間違いなしだろうか・・・。でも青島幸雄の「負けてたまるか!」ではないけれど、小生だって燃える蝋燭の火はあるのだ!。大岡越前守ご母堂様も火箸で教示しておったわい。あれは「火遊びはいけませぬ。灰になりますよ。」だったか。
 まあ、灰になりかけの有名人は数多続いているものの、情緒のかけらも無いわい。報道する側も「つまらん!」と思いつつ仕事していてくれれば良いのだが「おもしろー」とやっているようでは世も末である。

                 網戸に合焦してしまい鮮明にはいきませぬ・・・

                 濡れ場覗くに網戸はいらぬ網戸あければただの庭 ハアコリャコリャ

明日葉を定植した

2020-07-07 | 蝶の食草園
 イチゴのパックに蒔いて発芽させた明日葉をS先生から譲ってもらい自宅でポットに移植。それを2回鉢替えしてから食草園脇に定植した。夜間から降雨の予報を確認してからの定植である。定植後にたっぷりと降雨があれば活着も早いのだ。
 残りの10鉢は自宅周りに植えてキアゲハの食草にする一方で小生の食草にもなってくれるはずだ。現在、庭でのキアゲハの食草はミツバとフェンネルだが終齢幼虫と思える個体が3頭確認できている。それぞれミツバとフェンネルを食べているけれど、不思議と蛹化した状態は見たことが無い。

 フイールドの水辺周辺は周囲と溶け込むように有用植物も適宜配置してあるのだが、小生以外で刈り払われると「全草刈り払い」になって、せっかくの環境創出が元の木阿弥になる事、幾たびだった事か。だから努めて自ら選択的刈り払いをするように心がけてはいるものの、水辺のトラブルほどの緊急早急対処する作業でも無いから、後回ししていると泣きたい事態になる。
 これは「刈り払いの」定型みたいなもので「すっきりさせたい」のは環境保全とは無縁の農耕民族の業なのだろう。今回の明日葉も野草に紛れて育つように定植したので、一応は伝えておいても刈り払われてしまう可能性が高い。香港の民草、民主科は刈り払われてしまって根無し草になってしまいそうでも明日葉は宿根草だ。明日の場はあるだろう。

                  10株用意        定植環境

晒しエゴで二品を作る

2020-07-06 | 何よりの楽しみ
 郷里の姉から送ってもらった「晒しエゴ」。郷土食でもあるのだが、やはり無性に食べたくなる時があって、その折々に作って食べている。正直言って「ご馳走」の部類とは言い難い品だし「美味しい」物でもないけれど口が欲しがる。

 今回「まだ残りがあるはず」と棚の奥を探したら出てきた乾燥品は「2011年」採取だった。かびてもいないし「賞味期限や消費期限」などは無い自家採取品なので「ままよ!」と水に入れて戻してからに煮溶かす。姉からは「弱火で3時間くらい煮続ければ舌触りの良い仕上がりになる」と聞いているけれど、そこまで煮続ける根気強さは持っていない。せいぜい30分程度が限界だ。

 沸騰溶解させ粗熱を取ってから冷蔵庫で一晩冷やした。一品目は使い道がない「レモン糀」を掛けさらにオリゴ糖を垂らして食べた。見た目は「スイーツ」そのもので食味もレモンの酸味とオリゴ糖の甘味が糀により調和して口に広がる。郷土料理の晒しエゴとは全く異なる新境地で「あり」なのだった。これで「レモン糀」の用途ひとつが得られたといえる。この「レモン糀」はステーキに乗せて食してみたいのだが財布と相談中・・・。

 二品目は郷里では定番だった「味噌漬け」なのだが、今回は「えひめAI仕立て糠味噌漬け」にした。糊化し冷やして固めた晒しエゴを直方体に切りガーゼで包んで糠味噌に埋めた。郷里では大きな味噌樽の中に埋めたけれど近代生活では味噌樽なんてものは既に無く、味噌を塗って容器に入れて冷蔵庫へ、なんて手順では気が進まない。第一、味噌の味わいそのものからして異なるのだ。
 糠味噌から取り出す前に「形が崩れている」のが判った。ガーゼで包みそーっと扱って埋めたのだったが失敗した。でも原因は扱いでなく固化状態にあったようで古すぎて固化不十分になったのか、水が多すぎて緩かったせいなのかは判明しない。どちらにせよグズグズになった晒しエゴは味見しただけで廃棄となった。

 乾物と言えども常温で9年も放置していれば変質しているのは想定できるし、失敗の原因は「古くて劣化」にした。そこで思い出したのはずいぶん古い話になるけれどプリンだったかゼリーだったか固まらなかったことがあった。原因は果物の中の酵素だったのだが、今回の型崩れも雑多な材料を投入してきた「えひめAI仕立て糠味噌」にあったかもしれない。でも確認のために次の糠味噌漬けは無い!。

梅雨の合間に33℃

2020-07-06 | 水辺環境の保全
 あの日、朝の最低気温は26℃、結局は熱帯夜だった事になる。午前の作業中にすでに30℃に達し「真夏日」になった。午後、自宅で敷きゴザを出し床で寛いでも暑さが半端でないように思え気象情報を確認したら33℃に達していた。先日は猛暑日があったけれど、この日の方が身体に堪えた感じがする。

 それでもこの日をもって泥水池の抜去除草は終了したので気分は良い。しかしもう一月もすれば新たに抜去除草をしなくてはならない。今回の抜去除草で取り残した草茎はあるのだが、あまりにも完璧な除草を行うと水面近くを生業にしているクロイトトンボの環境を損なってしまう。
 完璧な除草をすれば次の除草までの期間を稼げるものの、それでは「環境破壊」と同義語になってしまうし、物事には「ほどほど」の折衷が必要な事もある。それは結局は手間をかける事につながるが、手間がかからぬようにするのは結局は環境破壊の現在進行形でしかない、と言うのが体験的現場認識だ。

                   ➡       ➡    

今日のトンボ「ツンツンと飛ぶ理由」

2020-07-05 | 小父のお隣さん
 この数年、キイトトンボの数が増えた。草むらを掻き分けて進むと1㎥に10匹程度もいるだろうと思える光景も珍しくなくなった。このキイトトンボの飛翔は特徴的で「ツンツン」と言いたいような飛び方をする。当初、理由が分からなかったが最近になって推定であるけれど解が浮かんだ。それは「草叢の中を好む故の飛び方」なのではないだろうか。
 小生がキイトトンボの身になって考えると草叢の中は一寸先も妨げられてよく分からない空間だ。だからツンと進んで停止確認、またツンと進んで確認、とまあ斯様な状態なのだろう。

 面白い事に低草池で草叢が無い空間での飛行はツンツンとしていない。イトトンボそれなりの直線飛行もしているのだった。この幸福の黄色いイトトンボは見ているだけで癒される存在だ。
 そこで謎々「ツンツンされても幸せになれる相手はだーれだ⁉」。

煮豆は難しい…

2020-07-05 | 何よりの楽しみ
 2014年9月が賞味期限の大豆を煮豆にしてみた。豆腐を作るつもりだったのか納豆を作るつもりだったのか既に記憶には痕跡も無い。昨年、古くて変色した小豆を調理してみたのだが、これは味も悪くて食える品物ではなかった。今回の大豆は古いけれど見た目も悪くなさそうなのでまずは吸水1日行ってから煮てみる。
 袋には「3~4時間煮てください」とあったけれどそこまで煮込むのはガスの無駄遣いのように思え「保温調理鍋」をだして軟らかくなるのを期待したけれど期待外れだった。もとよりレシピなど見ず「煮込んで軟らかになったら味付け」の我流なのでこれが失敗の元だった。

 作り終えてからネットのレシピ集を見ていたら「重曹」を使ったり「圧力鍋」を使用したりと様々あって、どれも簡単にできたような記述だ。小生にすれば「嘘言え!」と捨て台詞も言いたい中身だった。結果は「しっとり軟らか」にはならず食えるけれど「水分不足感」のある食感だったものの味は丁寧に作ったので、昆布も味醂も使わない割には上出来だったろう。
 「煮れば軟らかになる」という思い込みは、郷里で味噌づくりをしていた記憶があったからだ。ドラム缶の鍋で大豆を大量に煮て、ふっくら軟らかくなったのをつまみ食いしていたのは学齢前後の頃か。味噌玉にし藁縄で囲炉裏の煙だしの中に吊り下げて燻煙していた頃を思い出す。煤まみれになりひび割れ、カビも大量についた味噌玉を包丁で刻み塩水を加え臼で突いている味噌づくりは今は無い。

    吸水させ茹でる   ➡    調味液で煮詰める   ➡    出来上がり