澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

「反日」中国と対峙しない民主党政権

2010年10月19日 20時39分52秒 | 中国
 午前中、大学の授業を聴きに行く。担当教授は、中国近現代史の専門家で、特に義和団事件に係る業績が多い。その教授が今日、中国で荒れ狂う「反日」デモについて、次のように話された。

「近い将来、中国は3~4隻の空母を保有する。中国のネットを見ていると、そのとき、中国は琉球群島を領有するために軍事行動に出て、米国・日本と一戦を交えるべきだという意見がおおっぴらに語られている。これから中国はあらゆる面でますます強圧的な態度に出てくることは間違いない。特に軍部の中には、琉球(沖縄)を占領することによって、日清戦争以来の屈辱の歴史を晴らしたいという願望がある。中国人にとっては、日本は憎むべき相手でしかない。そういう面倒な相手であるから、覚悟して付き合わなければならない。」

(尖閣諸島が中国領土だと主張…)

 中国が領有を狙っているのは、尖閣諸島だけではない。かつて琉球王国が清朝と日本に「両属」していたという歴史を根拠にして、琉球(沖縄)さえも中国の領土だと主張しているのだ。試しにネットで「回収琉球」と検索すると、そのような主張が際限なく出てくる。こんな感じだ。
http://search.cn.yahoo.com/search?v=web&ei=gbk&searchFlag=&fr=fp-tab-web-ycn&pid=ysearch&source=yahoo_yhp_0706_search_button&p=%BB%D8%85%A7%C1%F0%C7%F2

 昨日から、特にテレビ朝日とNHKは、中国の「反日デモ」を憂慮する素振りを見せながら、事態の沈静化を日本側の自制に求めるような報道をするようになった。これは「日本の一部の誤った考えが、中国の反日デモを引き起こした」という中国政府報道官の発言をなぞったものだ。要するに、日本側で「右翼」がデモ行進したのがよくないので、中国を怒らせるようなことはやめよう、ということだろう。温家宝は「領土問題は一寸たりとも引けない」と断言したのに対し、何と弱腰の「媚中」メディアなのだろうか。

 菅直人は○○のひとつ覚えのように、「戦略的互恵関係」に基づいて両国の関係を発展させていくと繰り返している。だが、教授が指摘するように、本質的に「反日」の中国人と仲良くやっていくことなど、実はほとんど不可能なことなのだ。にもかかわらず、民主党政権は、脅威を増しつつある「反日中国」を直視せず、問題を先送りするばかりだ。昨日、仙石由人は「日本はずっと前から中国の属国化している」というふざけた発言をした。愛国心のかけらも持たない人が、官房長官になるのだから、日本国の前途はお先真っ暗だ。