今日、大震災から6ヶ月を迎えた。TVでは、特集番組が組まれ、「震災復興」「被災地支援」のオンパレード。
福島原発事故を巡って、二人のカンさんが発言をしている。
(「参加」民主主義だってさ!)
ひとりは、前総理の菅直人。辞職して間もないのに、もう個人インタビューを受けるようになり、原発事故に関して自分がいかに正しかったのかを主張している。さきほどのTVインタビューでは、東京電力を批判するのはまだ理解できるにしても、原子力保安院をクソミソに言うのには驚かされた。
フジテレビ平井解説委員が「原子力保安院の上司は総理大臣。普通、会社で上司が部下を罵るというのは聞いたことがない」として、菅・前首相の人格に疑問を投げかけていた。
原発事故当初、菅は狼狽し、周囲に当たり散らしたと伝えられる。そんななか、財界関係者が「首相は、このままでは東日本が壊滅すると言っている」と漏らし、原発事故の状況がマスメディアの報道以上に悪いのではないかという憶測を生んだ。
首相辞任後の菅は、自ら当時の状況を積極的に語りだし、東日本壊滅の可能性があったと言及している。だが、全ての話が、我田引水、他者の批判、自画自賛では、誰も真に受けないだろう。ここにも、菅直人という人の人間性、あえて言えば異常で歪んだ性格がよく出ている。
もうひとりのカンさんは、「在日の星」姜尚中・東大教授。在日外国人の指紋押捺拒否運動で名を売り、国際基督教大学の準教授ポストを手に入れた。その後、「私大出身」「在日外国人」というハンディ(?)を乗り越えて、大学の中の大学・東京大学の教授ポストを射止めた。もっとも、姜が「在日」であることを積極的に”売りもの”にしていて、それを出世の手段とした使った側面も十分考慮すべきだろう。
この人、東大教授の座に納まってからは、マスメディアに露出せず、静かに研究を続けるのかと思っていたら、「日曜美術館」(NHKテレビ)の司会という「アルバイト」までに手を染めるようになった。今や、年収2億円とか噂され、ベンツで東大に通う身分になったとか…。
(ベンツに乗った金満家・姜東大教授)
今日、姜尚中はテレビ朝日系の番組で福島の被災地レポーターの”アルバイト”をしていた。そこにつけられたタイトルが、「民難の地・福島を行く」だった。
姜によれば、福島は「国難」ではなく、”民難”の地だという。菅の常套句は「参加民主主義」だったが、両者に共通するのは「市民」を国、あるいは国家の上位に置くという点だ。姜は、福島の災難を「国難」ではなく、”民”が忌まわしき国家権力によって被害を被っている”民難”だとする。国と市民を対置、対立させて後者を誉めそやすのは、「朝日」「岩波書店」などの常套手段だ。
番組の後半で、夕陽を背景に姜センセイの横顔シルエットが大写しになった。60歳を超えて、このナルシストぶり。いくら母国が「見かけが100%の国」だと言っても、ここは日本。韓流スター気取りの映像はいかがなものか。
両方のカンさんに共通するのは、「市民主義」の看板に隠れた黒い権力欲、人を人とも思わない出世主義といったところか。
こういう詐欺師のような連中にコロリと騙されてしまう日本人とは、一体、どういう人達なのだろうか。中高年のオバサン、それとも貴方?